HigherFrequency ハイヤーフリケンシー

RAINBOW DISCO CLUB 2017

Rainbow Disco Club 2017

  • 2017.05.03(Wed) - 05(Fri ) @ Higashi izu Cross Country Course
  • Text : Kenjiro HiraiPhoto : Jiroken, Ken Kawamura, Masanori Naruse

  • 2018.4.19

  • 3/30 追加

快晴のパーティーに生まれた多彩なハイライト

『Rainbow Disco Club』(以下、『RDC』)は伊豆に会場を移して2017年で3回目の開催。多くのリピーターを掴み、GWの野外パーティーとしてシーンに定着し始めた。僕は『RDC』のことを説明する時に、「フェスティバル」ではなく、「パーティー」と呼びたくなる。この僕のこだわりのようなものは、『RDC』がクラブカルチャーの延長線上にあるものだから生まれるのだと思う。世界中からブッキングされた特一級のDJ/ライヴアクトのラインナップは、日本においてはなかなか観れるものではない面子ではあるが、必ずしも、音楽のショーに有りがちな「アーティストのためにオーディエンスが付いて来る」という図式だけではない、クラブカルチャーの中にあるコミュニティという横の繋がりを、人々の在り方から感じることができる。どこを向いてどこで踊っていても良いし、喋っていても飲んでいても、もちろんその他のエトセトラだって楽しい。例え、無自覚であっても自分で選択したことを楽しむ環境は、まさにクラブにおけるパーティーと同様のスタイルだ。そして与えられたものだけを楽しむのではない成熟したお客さんの在り方も、パーティーの雰囲気を育む大事な要素。この良い循環の一部になりたいと毎年思っているのは僕だけではないだろうが、今年は新たに、歳下の友人を一人、『RDC』という大きな輪の中に入れてみることにした。

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DIGGIN’ IN THE CARTS

RED BULL MUSIC FESTIVAL DIGGIN’ IN THE CARTS 電子遊戯音楽祭

  • 2017.11.17(FRI)@LIQUIDROOM
  • Text : Akihiro AoyamaPhoto : Keisuke Kato / Red Bull Content Pool, Suguru Saito / Red Bull Content Pool

  • 2017.12.4

  • 3/30 追加

現代のエレクトロニック・ミュージックにも絶大な影響を及ぼした、日本発・ゲーム音楽の歴史を祝う宴

一ヵ月に渡って東京を舞台に行われた『RED BULL MUSIC FESTIVAL TOKYO 2017』の最終日を飾ったのは、『DIGGIN' IN THE CARTS 電子遊戯音楽祭』。現在のエレクトロニック・ミュージックにも絶大な影響を与えている、80年代~90年代のゲーム音楽をテーマにしたライブイベントで、LIQUIDROOMでのオールナイト開催となった。   [arve url="https://www.youtube.com/embed/videoseries?list=PLDdx2qJK6Byi1bM37D0u-44NzRa9SVD7M&autoplay=0" /] そもそも「DIGGIN' IN THE CARTS」とは、「CARTS(ゲームカセット)を DIG る(掘り探す)」という意味で、2014年にレッドブル・ミュージック・アカデミーが公開した、日本のゲーム音楽の歴史とその魅力を探った全6エピソードのドキュメンタリー映像シリーズが元となっている。   また、このイベントと同日の11月17日には、日本のゲーム音楽から厳選されたトラックを収録したコンピレーション『DIGGIN IN THE CARTS』もリリース。発売元はダブステップのパイオニア的レーベルで、現代のUKを代表するエレクトロニックミュージック・レーベルの〈Hyperdub〉だ。この事実からも、ゲーム音楽が世界のエレクトロニック・ミュージック・シーンに与えた影響の大きさが窺い知れるだろう。   東京を拠点に活動し、今年〈Hyperdub〉からEPをリリースしたQuarta 330がトップバッターを飾った後、登場したのはCHIP TANAKA。任天堂出身で、ゲームボーイの音源開発をはじめ、『メトロイド』や『ドクターマリオ』など、数々のゲーム音楽を手掛け...READ MORE

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RED BULL MUSIC FESTIVAL ENTER THE NOISE 騒音楽舞踊競奏

  • 2017.11.13(MON)@SuperDeluxe
  • Text : Akihiro AoyamaPhoto : Yasuharu Sasaki / Red Bull Content Pool

  • 2017.12.4

  • 3/30 追加

ノイズと舞踊、ヒューマン・アートの極北が邂逅。その先には生命への賛美があった

10月22日(日)から11月17日(金)の1ヵ月間にかけて、東京各所で全14のイベントが繰り広げられた、『RED BULL MUSIC FESTIVAL TOKYO 2017』。スポーツ、音楽、ダンス、アート、ファッション等々、これまでにもあらゆる最新カルチャーをサポートしてきたエナジードリンク・ブランド〈RED BULL〉が、世界に先駆けてここ日本で開催した都市型音楽フェスだ。     ここでは、その最終週に行われた、3つのイベントの様子をレポートする。まず、最終週の月曜、11月13日に六本木SuperDeluxeで行われたのは、「音楽と舞踊は、どちらが過激か。」というキャッチコピーが付けられた、ノイズとパフォーマンスアートの共演『ENTER THE NOISE 騒音楽舞踏競奏』。     パフォーマンスを行うのは、2015年京都を拠点にするパフォーマンス・アーティストの東野祥子とカジワラトシオによって設立された、音楽・ダンス・映像・美術・照明・特殊装置などのスペシャリスト集団ANTIBODIES Collective。日本のノイズ・シーンを代表して彼らと共演するのは、1979年から活動し、国内外で高い評価を受けるMerzbowこと秋田昌美だ。     会場に入ると、不協和音に満ちたノイズと朗々とした演説の声が聴こえてくる。客席との区別なく広々としたフロア全体には、それぞれ独立した行動原理を持って動き回るパフォーマー達。   キャットスーツに身を包み、会場に設置されたポールを使ってダンスを繰り広げるポールダンサー。狐の面をつけて徳利とおちょこを運ぶ着物姿の女性。学生運動を想起させるメッセージが書かれた白いヘルメットを被った半裸の男性。紅白のドレスを着て、無邪気に笑い合い...READ MORE

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ROUND ROBIN

RED BULL MUSIC FESTIVAL ROUND ROBIN 一発本番即興演奏

  • 2017.11.15(WED)@shibuya duo MUSIC EXCHANGE
  • Text : Akihiro AoyamaPhoto : So Hasegawa / Red Bull Content Pool, Suguru Saito, Yasuharu Sasaki / Red Bull Content Pool

  • 2017.12.4

  • 3/30 追加

日本が世界に誇る名うてのミュージシャンがジャンル・世代を超えて集った、一夜限りの即興セッション

11月15日(水)にshibuya duo MUSIC EXCHANGEを舞台として行われたのは、〈ROUND ROBIN 一発本番即興演奏〉。このイベントは、2013年以来、世界各地で過去数回にわたり開催されており、ニューヨークやデトロイト、モントリオールで多くの名うてミュージシャンが豪華な共演を果たしてきた。     今回の東京では、現在の日本を代表する音楽家がシーンの垣根を越えて集結。演奏のルールはこうだ。「まずひとりのミュージシャンがステージに上がって5分間の演奏をしたあと、異なるバックグラウンドを持つ別のミュージシャンが続けてステージに上がり、2人で即興演奏を5分行う。そして最初のミュージシャンが去ると同時にまた別のミュージシャンがステージに上がり、ステージ上に残っていたアーティストと新しい即興演奏を生み出していく。」   つまり、5分ごとに2人の演奏者が即興でセッションを行い、それを数珠繋がりに続けていくというわけだ。開演近くまで、出演者も演奏順やそれぞれの使用する楽器を知らされなかったという、正真正銘の即興演奏である。     最初にステージに現れたのは、アシッドフォークシンガーソングライターのSHOKO。ギターを叩いて出したノイズと歌声をループさせ音を重ね、あっという間にサイケデリックなムードを作り上げていく。   5分が過ぎると、次の出演者、有島コレスケが登場。彼がベースを弾き、アグレッシヴな重低音でビートを乗せると、2人の演奏は一気に加速。〈ROUND ROBIN〉の本格的な幕開けだ。     続く演奏者は、小林うてな。彼女がスティールパンとキーボードの音を有島コレスケのベースに重ねると、アシッドなそれまでとは打って変わって、トロピカルで...READ MORE

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MUTEK JP 2017

MUTEK.JP 2017

  • Text : Toshinao RuikePhoto : MUTEK.JP, RYUYA AMAO, Toshinao Ruike

  • 2017.12.1

  • 3/30 追加

クラブ文化に通じる実験性と雑多性

東京では2回目の開催になるメディアアートの祭典『MUTEK.JP 2017』。モントリオールから始まって、現在はメキシコシティ、バルセロナ、ブエノスアイレス、ドバイ、東京、来年はサンフランシスコで開催されるが、国外のアーティストやフェスティバルの知名度を借りた単に“グローバル”なイベントではなく東京の地域性も感じられる良質なイベントになっていた。今回はその模様をお伝えしたい。   [gallery columns="2" size="full" ids="10385,10386"] Photo : MUTEK.jp   今回会場となったのは日本科学未来館。昼間は家族連れが常設展示を訪れているが、上階でカンファレンスやワークショップが行われ、夜の部では施設の様々なスペースがライブ会場になっていた。   これまでも日本科学未来館はBjörkなどのアーティストのライブや展示のために何度か使われているが、この非日常感は同じ臨海部でも東京ビッグサイトのように最初からホールとして作られた箱モノの会場にはないものだ。   Photo (above): MUTEK.jp / Photo (below): Toshinao Ruike   これも他の会場ではなかなかないことだが、7Fにあるドームシアターではプラネタリウムで用いられるようなドーム型のスクリーンに映像作品が映写された。   Photo (above) : MUTEK.jp / Photo (below) : Toshinao Ruike   Rezシリーズのクリエイター水口哲也氏を迎えて、Playstation VRの新作をドーム型ディスプレイでプレイするイベント。公募で選ばれた一般人がプレイする様子を仰向けで眺める。...READ MORE

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BACARDÍ Over The Border Launch Party Tokyo

BACARDÍ Over The Border Launch Party Tokyo

  • 2017.06.29(Thu) @ TABLOID
  • Text : Akihiro AoyamaPhoto : Shigeo Gomi

  • 2017.7.31

  • 3/30 追加

アートと音楽と――既存の境界線を超えた先にある、真の独創性へと辿り着くために

既存の概念を超えた表現に挑戦し続けるアーティストたちの活動をサポートするべく、世界最大のラム酒ブランド〈バカルディ〉が今年から日本でスタートさせた新プロジェクト、『BACARDÍ “Over The Border”』。オリジナルのプラットフォーム・メディアと体験型イベントの二つを軸にした同プロジェクトのローンチ・パーティーが、6月29日に東京TABLOIDで開催された。オープン直前に会場に到着すると、ミラーボールを無数に使用し光と反射の空間作品を創り出すアート集団MIRRORBOWLERと、廃材と自然から採集した素材を使用した創作活動を行うR領域の手による巨大なアート作品がエントランスでお出迎え。アーティストがパフォーマンスを行うステージの周囲も無数のアート作品で彩られ、一般的なクラブ・イベントの概念を超えた音楽とアートの融合を、視覚的な面でも存分に体験できる会場のデザインとなっていた。

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Toraiza SP-16

Pioneer DJ TORAIZ SP-16 Workshop in TDME’16

  • 2016.12.01(THU) @ Red Bull Studios Tokyo
  • Text : Toshinao RuikePhoto : Masato_Yokoyama

  • 2016.12.29

  • 3/30 追加

直感的に「音楽制作」ができる本格的なスタンドアローン・サンプラー

ダンスミュージックの現在を考えるTokyo Dance Music Event、その記念すべき第一回にPioneer DJによるスタンドアローン型サンプラー 「TORAIZ SP-16 (以下、SP-16)」のワークショップが行われた。今回はそのワークショップの様子をレポートしたい。   Pioneer DJと言えば、DJ用ミキサーやCDJといった機器で有名だ。これまで常に意識されていたのは、"楽器"として使える機器であるということ。 今秋発売されたTORAIZ SP-16はPioneer DJの音楽制作にフォーカスした機器として初めてになるが、これまでと同様楽器として直観的に扱えるように開発された。 試作の段階では、現役の音楽プロデューサー/DJ/ライブパフォーマー達に試奏を依頼。彼らからのフィードバックを得ながら開発されている。   この日は司会進行に開発者の服部章氏、今回の開発過程にも関わったミュージシャンのsauce81とYAMATOの3名によるデモンストレーションとレクチャーが行われた。会場はRed Bull Studio Tokyo、Red Bull関連イベント以外でもアーティストのトークイベントやワークショップのために昨今よく使われている場所だ。

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Convenanza Festival 2016

Convenanza Festival 2016

  • 2016.09.29(Thu) - 10.01(Sat) @ CARCASSONNE CASTLE, France
  • Text & Photo : Toshinao Ruike

  • 2016.10.21

  • 3/30 追加

Andrew Weatherallと粋な大人達のパーティー

  90年代から今に至るまで多様な音楽シーンに影響を与え続けてきたAndrew Weatherallも今年で53歳になる。2016年は健康問題で来日公演が中止になり、心配しているファンもいるだろう。今年発表されたアルバムのタイトル『Convenanza』にもなり、本サイトのインタヴューでも取り上げられていたが、Andrewは4年ほど前から毎年秋に『Convenanza Festival』を主催している。中世に築かれた南フランス・カルカソンヌ(Carcassonne)の古城という味わい深いロケーションで、名プロデューサー自ら主催するパーティーがどのようなものか好奇心をそそられ、今回はその『Convenanza Festival』を訪れた。   気の利いたオーガナイズによる質の高い音楽フェスティバルはこれまでいくつか見てきたが、経験豊かな一人のアーティストがフェス全体をコーディネートしている例は少ない。アーティスト性が強く反映されたフェスティバルとはどのようなものか、それを見たかったのが今回訪れた動機だ。   [gallery columns="2" size="full" ids="6937,6938"]   最寄りの都市トゥルーズからは車で1時間ほど、バルセロナからは3時間ほど、延々とブドウ畑が続く農村部を抜けカルカソンヌにたどり着く。カルカソンヌは12世紀から13世紀にかけてキリスト教の一派であるカタリ派が領主に保護されていたため、ローマ・カトリックの反感を買い、ローマから派遣された十字軍がこの要塞都市を攻略し、カタリ派を異教徒として火刑に処していたという。「Convenanza」とはこのカタリ派の信者が城内で行っていた儀式のことを言う。   今はユネスコ世界遺産に登録され、日本人含め多くの観光客が広...READ MORE

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Camp Off-Tone 2015

CAMP Off-Tone 2015

  • Text : Kenjiro HiraiPhoto : Tomoko Matsusaka (Off-Tone)

  • 2016.9.7

  • 3/30 追加

行こうよ、アンビエントの森へ ──『CAMP Off-Tone 2016』に寄せて

毎年200人のみに開かれる未だ多くの幻想に包まれた野外アンビエントパーティー『CAMP Off-Tone』。5周年記念となる『CAMP Off-Tone 2016』の開催を目前に、昨年初めて山梨県甲府市のマウントピア黒平に出現する極上のアンビエント空間を訪れ、すっかり魅了されてしまった若き野外フェス愛好家の体験記をお届けします。   [gallery columns="2" size="full" ids="6079,6080,6085,6087"]   山梨は甲府にあるマウントピア黒平にて2015年9月26日(土)に開催された、野外アンビエントパーティー『CAMP Off-Tone 2015』。今年で開催は5年目となる『CAMP Off-Tone』は、アンビエントサウンドでの遊び方を提案してきたが、その集大成ともいえる野外パーティーの様子をレポートする。ここに記す、パーティーという形で体現されたアンビエントの思想や、『CAMP Off-Tone 2015』ならではの光景に興味を持っていただけたら幸いだ。イントロダクションとして、このパーティーやアンビエントミュージックについて知ることができる、『CAMP Off-Tone』オーガナイザー陣とKaito aka Hiroshi Watanabe氏による『アンビエント対談』に目を通していただけると、より想像が膨らむだろう。   [gallery columns="2" link="file" size="full" ids="6082,6093"]   会場のマウントピア黒平に着いたのは、ちょうど西日が辺りを包むころ。甲府駅では夏の面影を残した嫌な湿気を感じたが、標高1000mを越えるマウントピア黒平の多分に水分を含んだ冷たい空気は肌に心地良かった。近くを流れる清流のせせ...READ MORE

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Kyoka - Live Soundtrack

Kyoka @ LiveSoundtracks

  • 2016.04.19(Tue) @ Sala Hiroshima, Barcelona, Spain
  • Text : Toshinao RuikePhoto : Toshinao Ruike, Live Soundtrack

  • 2016.5.11

  • 3/30 追加

感情から離れ届けられた音

Alva Noto、Frank Bretschneider、坂本龍一など錚々たる面々に囲まれ、ドイツの電子音楽レーベル〈raster-noton〉で注目を浴びるアーティストKyokaは、ベルリンを拠点としながら日本やヨーロッパなど世界中でパフォーマンスを行うため忙しく動き回っている。 特にエクスペリメンタルな電子音楽シーンにおいて影響力のあるレーベルからのレコード・リリースもさることながら、世界各地でのライブ活動、スウェーデン国営の電子音楽スタジオEMSやドイツのZKMといった貴重な場所でのレコーディングやパフォーマンスなど、それらの成果が評価され、国際的に名声が高まっている。 今年2月末にはEP『SH』を日本で先行リリース。3月半ばから4月にかけての短期間だけでも忙しく、ジュネーブ、ロシア、日本では東京、大分、岩手でライブを行い、そのままバルセロナへ直行、イベント『LiveSoundtracks』のために訪れた。今回はその様子をレポートしたい。

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Pioneer DJ DOMMUNE

Pioneer DJ PRESENTS DOMMUNE EXTRA CDJ-2000NXS2, DJM-900NXS2 LAUNCH SPECIAL

  • 2016.02.12(Fri) @ 恵比寿ガーデンルーム
  • Text & Photo : Hiromi Matsubara

  • 2016.3.16

  • 3/30 追加
2016年2月12日(金)、Pioneer DJが世に送り出す新たなCDJとDJミキサーの発表お披露目イベント『Pioneer DJ PRESENTS DOMMUNE EXTRA CDJ-2000NXS2,DJM-900NXS2 LAUNCH SPECIAL』が、恵比寿ガーデンルームにて開催された。 会場内には、今回発表されたCDJ-2000NXS2とDJM-900NXS2にいち早く触れることができるタッチ&トライ・ブースが設置され、高精細に進化したトラックのタイトルや波形などを表示する大型フルカラータッチディスプレイや、最大8箇所に拡大した「HOT CUE」、4段階までの調整可能に進化し、ますますビートをシンクロさせやすくなった「QUANTIZE機能」、といったDJパフォーマンスを向上させる新機能が注目を集めていた。また、もうひとつのCDJ-2000NXS2とDJM-900NXS2の注目ポイントである、「96kHz/24bitのハイレゾ音源再生への対応(FLAC、Apple Losslessにも対応)」にちなんで、ハイレゾ音源配信サイト『ototoy』とタイアップした「ハイレゾ体験コーナー」も設置され、まだDJプレイでは馴染みのないフォーマットの体験に多くの人が集まっていた。 また、今回のイベントには、都内某所の地下スタジオから最旬な音楽とアートを毎夜ライヴ配信している「DOMMUNE」、また会場で配布されたノベルティのデザインには、90年代からグラフィックデザイナー/DJとして日本のストリートカルチャーに深く関わってきたSk8ightTingが手掛けるブランド〈C.E〉が協賛。DOMMUNEのチャンネルによって世界に向けて生中継されたCDJ-2000NXS2とDJM-900NXS2のお披露目イベントのゲスト、BOREDOMSのEYヨも、ファッション誌で度々推奨さ...READ MORE

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rural presents ANEMONE

rural presents. ANEMONE

  • 2015.03.07 (Sat) @ UNIT
  • Text : Hiromi MatsubaraPhoto : Asami Uchida

  • 2016.3.15

  • 3/30 追加
確かにフェスやレイヴ、イベントにとってもブランディングを明確に行うことは重要だ。……なんて言うと急にビジネス臭くなってしまうが、要は“あのチームが創るイベントだったら間違いない”や“あのチームが創る空間に帰りたい”と思わせる信頼関係を、いかに空間の演出と共に作り上げられるかということなのだが、ruralの場合はより長い時間居るほどに強くそう思わせられる空間を見事に上げている。とにかく居心地が良い。この日、「rural presents ANEMONE」の間の代官山UNIT/UNICE/SALOONは、都内の猥雑な雰囲気から遠く離れた少し幻想的な村里のようだった。実際のところ、“ruralだから来た”、“ruralに行けばあの人と会えるから”、“ruralに帰りたくなった”といった、揺るぎない信頼や里心を頼りに来た人が会場には多かったように思う。必ずしも音を身体で感じるためだけではなく、アーティストのパフォーマンスを観るためだけでなく、誰かと会話をし、乾杯をして、空間を共有し合うという、ある意味クラブの理想形とも言える“コミュニティ”の形が「rural prsents ANEMONE」にはあった。

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ENA Live Performance @ DOVER STREET MARKET GINZA

  • 2015.04.03(Fri) @ DOVER STREET MARKET GINZA
  • Text & Photo : Hiromi Matsubara

  • 2016.1.13

  • 3/30 追加
音楽にインスパイアされたファッションデザイン、ブランドイメージにインスパイアされたショーのサウンドトラック。これまで、コレクションやファッションウィークにアーティストがゲストとして登場してライヴをすることや、そのアフターパーティーとして音楽イベントが開催されることはあった。だが、DOVER STREET MARKET GINZAがCalx Viveを起用したこの試みのように、「店舗」という、より日常性のある空間でコンセプチュアルなライヴが行われることはあまりなかったように思う。『ENA Live Performance@DOVER STREET MARKET GINZA』、なんともフレッシュな字面と響きだ。そして、このライヴによって、ファッションと音楽の新たな関係が始まったように思う。   このライヴイベントは、DOVER STREET MARKET GINZA(以下、DSMG)の音楽環境の創作を、ニューヨーク、パリ、東京を拠点にサウンドアーティスト/キュレーターとして活動しているCalx Viveに依頼したことに端を発したもの。Calx Viveが店内のサウンドインスタレーションに使用する音源をDSMGと共同購入することでアーティスト(またその音源に関わるレーベルやディストリビューター)をサポートしようという目的と一貫したイベント企画になっており、あまり知られていないが実力のあるアーティストの露出をDSMGがサポートしようという、新しい密な関係性を築く試みなのである。今回イベントに登場したENAの音楽も実際にDSMG内のスピーカーから流れている。Calx Viveいわく、ENAとの出会いは渋谷・宇田川町にある「TECHNIQUE」。彼女がいわゆる“ディグ”をしている時だったそうで、一聴してENAの音楽に惚れ込んだとか。ちなみに、先ほど話題にしたCalx Viveのサウ...READ MORE

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5 Years of Boiler Room

5 Years of Boiler Room: Tokyo

  • 2015.11.05(Thu) @ AIR
  • Text : Kenjiro HiraiPhoto : Hiromi Matsubara

  • 2016.1.6

  • 3/30 追加

拡散していく、パーティーの“いまここ”

Boiler Room の5周年を記念したパーティー、『5 Years of Boiler Room: Tokyo』が代官山AIRで開催されるその日、僕はパーティー開演の3時間前にAIRにいた。この日の配信を行う『DOMMUNE』のインターン・スタッフとして、カメラのセッティングをするためだ。普段からよく遊びに行くAIRへと、まだ完全に日没を迎えていない時間に向かうのは初めてだったし、全ての照明がついているAIRの中を、パーティー終わり以外に見るのは違和感があった。   DJブースとフロアの間に仕切りがあるAIRでは、通常のBoiler RoomのパーティーのようにDJを正面から捉えることは難しい。今回はそのビハインドを補うべく、DJブースの中と、フロア全体を俯瞰する上後方、間近で客を捉えるためブース向かって右前方のスピーカー横の3ヵ所にカメラが設置された。 現場に足を運んでいるわけだから、始まってしまえば素晴らしいパーティーを肌で感じることになるだろうし、それは地上の日常から分断されたクラブならではの時間だ。それでも、慣れない手つきでケーブルを引いたり機材を運んだりしていると、パーティーがBoiler Roomとして、DOMMUNEとして、ここではないどこかに配信されるのだと実感が湧く。それがどういうことなのか、この時は考えるに至ってなかったとは思うが、それでもいつもとは少し違うパーティーの前に妙に高揚していたのは確かだ。   [youtube id="cdJ-plh2sQA"]   『5 Years of Boiler Room』は、東京・ベルリン・ロンドン・NY・LAの世界5都市を舞台にリレー形式で開催され、東京はその一番手を飾った。つまり、この日のパーティーの幕開けを飾ったsauce81は、『5 Years of Boiler Room』全体の第一走者...READ MORE

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taicoclub15

TAICOCLUB’15

  • 2015.05.30(Sat) / 31(Sun) @ 長野県木曽郡木祖村「こだまの森」
  • Text : Hiromi MatsubaraPhoto : Junji Hirose,Koji Tsuchiya,Makoto Tanaka,Rui Yamazaki,Ryuta Shishikura,Wataru Kitao,Yoshihiro Yoshikawa,Yuki Maeda

  • 2016.1.2

  • 3/30 追加

こだまの森と唯一無二のフェスのこの10年

止まらないフェスブーム。音楽フェスティヴァル市場はここ数年は上昇傾向で拡大を続けている。とはいえ、『TAICOCLUB』のように、10年も同じ場所と変わらぬコンセプトでフェスを続けるのはやはり困難なことだと思う。ざっとこの10年を振り返ってみても、すっかり開催されなくなってしまったフェスもあるし、人気がありながらも不定期で行われているフェスもあって、はたまた復活したからといって大盛況とはいかなかったフェスも様々思い当たる。市場が拡大しているからといって単純に状況が良くなっているだけではないのがリアルなのだろう。そんな中で『TAICOCLUB』は2015年にめでたく10年目を迎えた。みんなが集ったのはいつも通り長野県は木祖村、木々が生い茂る、こだまの森だ。 『TAICOCLUB』は、国内外から様々なジャンルのバンドとDJが揃う日本で唯一のフェスと言える。またそのバランスも絶妙で、新作がリリースされれば来日が待望される中〜大型のアクトはもちろんのこと、一方ではキュレーター側にしてみれば挑戦の一手である初来日の新人アクトもいて、はたまたNick The Recordやクボタタケシ、石野卓球といった『TAICOCLUB』の歩みを知る恒例アクトもいる。個人的には、こういったジャンルレスでシームレスなフェスはこの10年の間に増えていてもおかしくなかったのではと思っていた。しかしながら、10年間、ライヴハウスやバンドのシーンと、クラブのシーンは深くは交わらず平行線も同然、むしろアンダーグラウンドでなければなくなるほどより隔絶してきた状況を少しでも見ていると、趣向が異なる良い音楽を一気に楽しめることをモットーにしているタイプのフェスがいかに多くの支持を集めるのが難しいかも理解ができる。 ただそういったシーンでありながらも、『TAICOCLUB』はカテゴリー別に販売される...READ MORE

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ULTRA JAPAN 2015

  • 2015.09.19(Sat) / 20(Sun) / 21(Mon) @ TOKYO ODAIBA ULTRA PARK
  • Text : Hiromi MatsubaraPhoto : ©ULTRA JAPAN 2015

  • 2015.11.23

  • 3/30 追加

DJとオーディエンスが示す、ダンスミュージックが日本のエンターテイメントを牽引する可能性

これは今年の夏にZeddのパフォーマンスを観た時にも思ったことだが、現在のポップミュージックを世界規模で席巻しているDJの下に集まるオーディエンスは、想像以上にピュアに音楽を楽しんでいる。日常的に聴いているのか、この『ULTRA JAPAN 2015』(以下、ULTRA JAPAN)のために前もって聴きこんでいるのか、知っている曲であれば全て一緒になって歌い、例えハードな4/4ビートのハウスライクなトラックでも、ヒップホップの派生スタイルとして近年のUSシーンから勢いを増しているトラップやトワークのトラックでも、縦ノリ……というか垂直にバウンスバウンス。もう跳んでノっている人がたくさん。それも昼から夜まで。本当にタフだなと思いながらも、これは「大好き」という気持ちからやってくる姿勢以外の何物でもないとも確信をする。ダンスミュージックに対して変にバイアスがかかっておらず、「どういう展開で何が起こるのか」というDJたちのプレイスキルよりも「あの人があのヒット曲をかけるか」の方に圧倒的に関心があり、ただただEDMというハイテンションな音楽が鳴り響いている空間を心底純粋に楽しんでいる人が多いように思えた。これはおそらく都内のクラブのフロアでもなかなか見ることのできない光景で、かなり新鮮だったし、圧倒もされたし、想像以上に美しく見えた。   その一方で、DJたちのパフォーマンスは、DJミキサーの左右にCDJが2台ずつ並んだ至ってシンプルなセッティングのDJブースを基本として、トップバッターからヘッドライナーまで終始繰り広げられた。例えばSkrillexがフェスでパフォーマンスをする際に乗っている奇妙な戦艦型DJブースのような、特別な演出マシーンなども持ち込まれることもない。もちろんJustin Bieberが登場することもない。映像演出も同じスクリーンを使い、ライティング機器も同...READ MORE

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Rainbow Disco Club 2015

  • 2015.05.02(Sat) / 03(Sun) / 04(Mon) @ 東伊豆クロスカントリーコース特設会場
  • Text : Hiromi MatsubaraPhoto : Rakutaro Ogiwara, Yusaku Aoki

  • 2015.11.22

  • 3/30 追加

年に1度は帰りたいダンスミュージックの桃源郷

晴れた日の乾いた芝生に腰を下ろして、少し揺れながら感じるハウスのビートがいかに気持ち良いことか。晴天の下、身体を音の鳴る方へ向けて心地良さそうに揺れている人々を見るのがいかに感動的であるか。オーディエンスとアーティストの関係性、連帯感、その場にいる人々の間に和みのあるグルーヴが生まれていく実感。GWに都心から離れて訪れたダンスミュージックの桃源郷『Rainbow Disco Club 2015』(以下、RDC)は、そういった少し当たり前の出来事とも思える物事をありありと目の前に映し出していた。世界の注目のアーティストを招くということはもちろん、そしてはじめに記したこととはまた別に、あるいはそれ以上に、フェスティバル/レイヴがその場に集まる人々に果たすべきことの多くが、短くも濃密な3日間には詰まっていたように思う。   その要因は全て、RDC自体の変化にある。まずは、会場を都会のビル群を抜けたところにある晴海客船ターミナルから、自然豊かな伊豆半島の稲取高原に位置する東伊豆クロスカントリーコースという真逆のロケーションへと移したこと。そして、開催日を1日増やし、会場内にテントを立てるキャンプイン・スタイルになったこと。この2つのポイントが、人々を日常から引き離し、クラブとは異なるダンスミュージックの体感をより強めたことは当然ながら、木々に囲まれた場所で同じように3日間を過ごしているという部分から密かに生まれる仲間感覚や、日常的にも繋がりのある人との日頃以上の親近感を感じさせていた。加えてこれは行きにGWの渋滞にハマってしまうことがなければ……の話になるが、多くの人にとって伸びた会場への移動距離も、RDCへの期待を募らせるための演出として作用していたかもしれない(僕は、本サイトのデザイナーの運転で早朝も早朝に出たので、GWのえげつない渋滞にどハマりすることはなかった)。 特...READ MORE

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NIGHT FISHING

NIGHT FISHING

  • Text : Hiromi MatsubaraPhoto : 太田好治

  • 2015.9.10

  • 3/30 追加
TimeOut Cafeで行われた「Part1」での、転換時のこと。サカナクション・山口一郎は、「みんなノってる? みんなもっと自由に動いていいんだよ。ドリンク買いに行っても良いし」とオーディエンスに微笑みながら話しかけた。ただその言葉には、表情とは裏腹に若干の緊張感が込もっていたようにも感じられた。サカナクションが手掛けるクラブイベント『NIGHT FISHING』は今回が念願の初開催。そして会場に集まったオーディエンスの多くは、クラブイベントという音楽の遊び場に来るのが初めて、とのことだからオーガナイザーから緊張感が漂うのも無理もない。それでも次第に、すぐ側でゲストたちのパフォーマンスを見ながら楽しそうにノっている山口一郎を見て、一緒になって揺れる人も現れたり、彼の「音楽を探してみて」という言葉を手掛かりに新しい音楽の遊び場をフルに楽しもうとする人の熱心な姿勢が、『NIGHT FISHING』の濃密な雰囲気を作り上げていった。 『NIGHT FISHING』は、サカナクションの音楽を構成するアート、ファッション、テクノロジー、またそれを仕事としている方々をより知ってもらうことを大きなテーマとしているが、「Part 1」「Part 2」と題されたパーティーシーンにフォーカスすると、“クラブイベントでの音楽との触れ合い方”を存分に楽しんでもらおうということに重点を置いている。DJやエレクロニック・ミュージックをライヴで披露するアーティストたちによって多様な音楽が流れるクラブで、音楽にノり、探し、出会うといった体験をすることで、音楽観や嗜好も自然とアップデートされていく。音楽そのものの見方と聴き方が新しくなれば、サカナクションの音楽もまた新たな視点で楽しむことができる。これは、かねてよりクラブ・ミュージック好きを公言している山口一郎はもちろん、サカナクションの音楽性...READ MORE

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Sonar Music Festival 2015

  • Text & Photo : Toshinao Ruike

  • 2015.9.4

  • 3/30 追加
いつもより暑い今年のバルセロナでSonar Music Festivalが開催された。音楽フェスティバルの先駆けとしてバルセロナから始まったこのフェスティバルも今年で22回目。   Sonar1回目の年に生まれた子どもが今やSonarに来るメインの世代。特にChemical BrothersやSquarepusherなど90年代から活躍し続けているアーティストの場合は、会場を見ると若い世代と共にかなり年配の客層も来場しており、世代が一回り二回りしているのがわかる。またSonarだけではないが、近年ヨーロッパの音楽フェスティバルでは子ども連れも多く、昼の部は家族でも楽しめるイヴェントにもなっており、こういった観客層の厚さはシーンにとって心強い要素だ。   ArcaことAlejandro Ghersiはセクシーな女性用の下着姿で登場。相棒Jesse Kandaは身体の美しさとグロさをリアルタイム映像処理によって表現。Alejandroはベネズエラ出身なので、スペイン語と英語でまくしたてるようにMC。トラッシーなのに時折神々しささえ感じさせるリズムトラックと共にマイクを握り、観客席に突入。女性ダンサーのtwerkingのように尻を震わせるが、ドラッグクイーンのようなキワモノ感はなく、Alejandro自身はまだ少年の面影が残る。会場を混乱に陥れようとしている様子はまるでIggy Popのようだ。圧倒的なステージパフォーマンスで、良い悪いではなく、とにかく"新しい"としか言いようがない。

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BERLIN FESTIVAL 2015

BERLIN FESTIVAL 2015

  • 3/30 追加

テクノを生んだ街が10年の歴史とともにその力を世界に知らしめた ”BERLIN FESTIVAL”を追う

ヨーロッパを越え、日本も含む世界中から押し寄せた15000人以上のオーディエンスによって、10年の軌跡とともに大成功を収めたBERLIN FESTIVAL2015。記念すべき10周年となった今年は、UNDERWORLDをヘッドライナーに原点回帰ともいえるテクノ色の強いラインナップが存分に詰め込まれた3日間となった。   世界有数のクラブがいくつも存在し、毎週末、世界各地から訪れる人が後を絶たないパーティーシティーベルリンにおいて、”フェスティバル”というものが一体どんなものなのか正直想像が出来なかった。アンダーグラウンドであり続けたい街にとって、誰もが楽しめる言わば”お祭り”は必要ないのではないだろうか?そう感じていたからだ。   [iframe id="https://www.youtube.com/embed/ns12T810-VI?list=UUDehK-eI97-Ybdz054zsy8g"]   しかし、それは全くの反対であり、良い意味で裏切られたのがこのフェスだった。テクノを生んだ地であることを改めて世界へ知らしめるかのように、エレクトロもロックもハウスもベルリンのテリトリーであったかのような自信に満ちたパワーを見せつけてくれた。   Bjork、BLUR、PETSHOP BOYSといった豪華で異色のラインナップで開催した2013年を最後に、空港跡地のTempelhofからARENA BERLINへ会場を移し、今年は近隣のクラブやレストランを巻き込んだ大規模のものとなった。...READ MORE

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Brunch Electronik Barcelona 2015

  • 2015.04.12(Sun) @ Poble Espanyol (Barcelona)
  • Text & Photo : Toshinao Ruike

  • 2015.6.3

  • 3/30 追加
Brunch Electronikは春先の日曜の午後にバルセロナで行われているイヴェントだ。"ブランチ"という名前の通り朝食兼昼食をゆっくり取って、温かな日差しの中でリラックスしながら音楽を楽しむ。聞こえてくる言語はほとんどスペイン語、地元のイヴェントだ。クレイジーな週末の夜のイヴェントと違って、来たるべき平日に備えるかのように、晴れた日曜の午後は友人と連絡を取って集まり、まったりと踊りながら英気を養う。   この日のメインアクトは本誌でも昨年特集を組んだMoodymann。ローラースケートを愛好し、これまでもスケート場でイヴェントを行っているが、この日もファンが会場にローラースケートで来ている。また会場内には子供用のローラースケートのスペースも設けてあった。   そのMoodymannだが、なんと黒い網を被って登場。顔がろくに見えず、まるでアイコンとしての自らの存在を拒んでいるかのようだが、同行した友人によると以前は黒いカーテンをブースの前に貼って全く本人が見えない状態でDJセットを行っていたこともあったという。といってもファンとの交流を拒んでいるわけではなく、セットが始まると、曲を流しながらステージ前でコップを配り、振る舞い酒を始める。ステージ脇では彼のガールフレンドが物販を担当しつつ、時々彼女も合間にDJとしてステージに上がる。その間Moodymannはまた振る舞い酒。NirvanaのSmells like teenspiritまでプレイするなど、縦横無尽に音楽ジャンルを越え、また本人の朗らかな人柄が伝わってくるような楽しいセットだった。   日も暮れていく中、カナダのDJ・プロデューサーJacques Greeneが続いて会場を盛り上げる。古いスペインの町を模した会場が段々と暗くなり、楽しい休日の終わりを感じつつ、家路に就い...READ MORE

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CLASH FINAL
CLASH”という言葉は、クラブミュージックファンにとって特別な合言葉になった。2004年から10年間、この合言葉の下にはたくさんの人が集い、たくさんの思い出が生まれてきた。“クラッシュ”と耳にしただけで、いつかのあの時にageHaのフロアで感じていた4つ打ちが身体の中で再び甦る感覚すらあるかもしれない……。2014年12月20日、記念すべき100回目の開催を迎えると同時にピリオドを打つこととなったパーティー『CLASH』が、約10年の歳月をかけて築き上げたのは、ageHaの看板パーティーとしての人気や実績を超えた、“スペシャリティ”なのではないだろうか。みなさんは『CLASH』にどんな思い出があるだろうか? 身体の中で再び沸き上がってくるくるのは誰のテクノだろうか? [youtube id="giNI2i7EX98"] オールナイトのイベントに行けるようになってまだ1年経っていない僕にとっては、この『CLASH FINAL』が、残念ながら最初で最後の『CLASH』となった。前日に行ったイベントで、テンポ早めのジューク/フットワークを浴び過ぎたせいもあったかもしれないが、SEKITOVAのプレイが終盤に差し掛かったぐらいにageHaに到着してから、Ken Ishii、Andy、SUGIURUMNと会場内を回った限り、どのエリアに行ってもテクノがかかっていて、心身ともにゆったりと低音に浸ることができて本当に居心地がよかった。加えて、おそらく日中はあまり接点のないと思われるぐらい雰囲気の異なる幅広い年齢層の人たちが(お相撲さんがいるのを初めて見て衝撃的だった)、談笑をしたり、乾杯をしたり、フロアで一様に盛り上がっている、といった景色は多くの人が『CLASH』に信頼を寄せている証拠のように映った。初めて行った僕が「これが『CLASH』独特の雰囲気」と言うのは全...READ MORE

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Pioneer DJ

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