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HOW TO CDJ AND DJ MIXER

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HOW TO CDJ AND DJ MIXER Vol.3

  • Text : Hiromi MatsubaraVideo : Shotaro MiyajimaSupervised and Performanced : DJ KOMORI

  • 2019.2.1

  • 9/10
  • 2/1 追加
  • 9/10
  • 2/1 追加

DJプレイをより魅力的するテクニック集

『HOW TO CDJ AND DJ MIXER』シリーズもいよいよ第3弾。今回は、すでにそれなりにDJプレイができる方も、思わず目から鱗な実践テクニック編に突入します。自分自身が存分に愛情を注げる楽曲を見つけて、変化する空間からインスピレーションを受けながら選択をしながら、それらを紡いでいくだけでも、もちろん十分に素晴らしく尊いことです。しかし、その縫い目の僅かな隙間にテクニックを織り込むことができたら、あなたの楽曲たちが元の姿よりもさらに魅力的になるかもしれません。CDJとDJミキサーには沢山のユニークな機能が備わっていて、しかも同時に使うことができるのだから、もっと手数を使ってトラックに愛情を注いでみるのも良いのではないでしょうか。

 

全部で14個のテクニックを監修していただいたのは、DJとして20年以上のキャリアを持ち、オンラインDJスクール『MIXFUN!』の創設者であり、これまでに国内外アーティストの楽曲プロデュースも数多手掛けているDJ KOMORI氏。筆者が各パートに解説を添えさせていただいてはいますが、“百聞は一見に如かず”とは正にこのことかと実感する、手順の分かり易い動画になっています。これまでの『HOW TO CDJ AND DJ MIXER』のVol.1とVol.2でご紹介した機能を踏まえたテクニック選定にもなっているので、このVol.3で分からない機能があれば末尾のバナーからVol.1とVol.2を振り返っていただくこともできます。全14テクニック、ぜひ沢山見て、目で盗んでください。

 

 

 

 


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PART 01

LOW CUT ECHO 3/4

BEAT FXを使うのにも、あらかじめパラメーターや“FX FREQUENCY”を細かく設定することでエフェクトの効き方に変化をつけることができます。この動画では、あらかじめビート/パラメーターを「3/4」にし、“FX FREQUENCY”の“LOW”をオフにして低音にエフェクトがかからないようにしてから“ECHO”を使っています。キックの音はしっかりと保ったまま上音だけに浮遊感を持たせることができ、より滑らかにブレイクに入ったように見せることができます。

PART 02

FILTER + LOW CUT ECHO

Part1の「LOW CUT ECHO」のビート/パラメーターを「1/2」にし、SOUND COLOR FXの“FILTER”を加えて、上音の浮遊感をさらに強めているテクニック。SOUND COLOR FXの“PARAMETER”ツマミでエフェクトの量的パラメーターを上げると、トラックの高音成分をより強調することができます。ブレイク前の音が派手になる部分でも使い易いので、定番テクニックとしておさえておきましょう。

PART 03

FILTER + LOW CUT PING PONG

左右の出力に異なるタイム感のディレイがかかり、ステレオ感を演出することができるBEAT FXの“PING PONG”を、あらかじめビート/パラメーターを「1」にし、“FX FREQUENCY”の“LOW”をオフにして使っています。SOUND COLOR FXの“FILTER”を加えることで、ステレオ感にさらなる広がりを生むことができます。

PART 04

SPACE + ECHO

Part2でも使用した、ビート/パラメーターを「1/2」に設定した「LOW CUT ECHO」と、SOUND COLOR FXの“SPACE”を組み合わせたテクニック。“ECHO”のディレイ音に“SPACE”で残響効果を与えることで、トラックのピーク目前のビルドアップやブレイク部分をドラマティックに魅せることができます。BEAT FXの“PARAMETER”ツマミで量的パラメーターを上げることで、さらに高音成分を強調することができます。

PART 05

HELIX + FX FREQUENCY MID

“HELIX”は、BEAT FXをオンにした時点の入力音を記録して、その音をループするエフェクト。これを“MID”のみ=中域のみに効かせることでキックは保ったままにし、かつBEAT拍の倍率変更ボタンで倍率を変化させて、トラックにオリジナルのアクセントをつけるテクニックです。この動画のように、特に声ネタや目立ったメロディーなどに“HELIX”を効かせると良いアクセントになります。

PART 06

BEAT JUMP

Vol.2のPart 19で登場した“BEAT JUMP”の実践的な使用法をご紹介しています。複数の曲をミックスをしている際、少しの間だけ現在のミックスしている状態をキープしたい時に“BEAT JUMP”を使って任意の小節分だけ曲を巻き戻すのも有効手段です。例えば、前の曲のメロディー部分が終わる前に、次の曲のメロディーや上音などが被ってしまいそうな時に“BEAT JUMP”を使って少しだけ巻き戻したり、次の曲のメロディー部分などを早く重ねたい時に“BEAT JUMP”を使って早送りするなど、どちらのシーンでも使うことができます。

PART 07

SLIP REVERSE + FLANGER

“SLIP REVERSE”と“FLANGER”を組み合わせて、逆再生の音にもエフェクトを効かせて、アクセントを作るというテクニックです。動画では、ビート/パラメーターを「4」にしていますが、“FLANGER”は設定した拍の倍率に合わせてエフェクトがかかる周期が変わるので、他の拍倍率でも試してみてください。

PART 08

ECHO + TIME

BEAT FXを効かせている最中に、“TIME”ツマミでエフェクトの時間的パラメーターを変化させることで音階を変えてアクセントを付けるテクニック。動画では、数値を落として時間的パラメーターを短くして、“ECHO”が曲にかかる感覚を短くしています。ブレークから、再びキックが入るまでのビルドアップに使うと原曲以上の盛り上がりを作ることができます。

PART 09

NOISE + TRANS

Vol.2のPart 33でもご紹介した、SOUND COLOR FXの“NOISE”とBEAT FXの“TRANS”を組み合わせて、スクラッチのような音を作るテクニックです。今回の動画では“X-PAD”を使わず、拍倍率はあらかじめ「1/4」に設定したまま、SOUND COLOR FXツマミを動かすのに合わせて、BEAT FXのオンとオフを細かく押していく、DJプレイにより躍動感を持たせることができるテクニックです。

PART 10

CUE + TEMPO SLIDER: WIDE

“MASTER TEMPO”をオフにすると、テンポスライダーでトラックの速度を変化させた時に音階も変化する機能を活かしたテクニックです。あらかじめ任意の位置にキューを設定し、テンポスライダーを上下させながら“CUE”ボタンを連打すれば、徐々に音階が上がったり下がったりする音を作ることができます。ヴォーカル部分や特徴的なメロディー部分にキューを設定して使用するとよりユニークに魅せることができます。

PART 11

LOOP + VINYL SPEED ADJUST + STOP

BEAT LOOPを設定する際にも小節数は選ぶことができますが、設定した後にも“CUE/LOOP CALL”ボタンを使うことで、ループの間隔を長くすることも短くすることもできます。またBEAT LOOPを設定する際はあらかじめ“QUANTIZE”をオンにするのを忘れずにしてください。そしてこの動画では、“VINYL SPEED ADJUST”ツマミで楽曲の停止速度を遅くして、ループをゆっくり止めることでブレーク感を演出できるテクニックにしています。

PART 12

SLIP + TRANS + BACK SPIN

Vol.2のPart17で登場した“SLIP”モードをオンにしながらのバックスピンと、BEAT FXの“TRANS”を組み合わせたテクニック。“TRANS”は設定した拍倍率に合わせて入力音をカットするエフェクトなので、逆再生音のアクセントをさらにユニークに魅せることができます。バックスピンをする際には“QUANTIZE”をオンに、バックスピンをした後にはしっかりとジョグを抑えることで、“SLIP”モードの時でもグルーヴが崩れにくくなります。

PART 13

SLIP + STOP + HOT CUE

Vol.2のPart17で登場した“SLIP”モードと“VINYL SPEED ADJUST”を組み合わせた実践テクニックをご紹介しています。“SLIP”モードをオンにしている時に“VINYL SPEED ADJUST”で停止速度を遅くしてから、“PLAY/STOP”をタイミングよく使うことで、再生がゆっくり止まる音の余韻を用いたカット感のあるアクセント、もしくはブレークを作ることができます。SLIP”モード中の“HOT CUE”の使い方はVol.2のPart18でもご紹介した通り、アクセントになるフレーズにあらかじめ“HOT CUE”を設定することでより効果的に魅せることができます。

PART 14

SLIP LOOP + FILTER

“SLIP”モードをオンにすると、液晶画面に設定できるループ拍が表示されます。任意のループ拍をタッチしている間だけループ状態になり、画面から手を離すと通常の再生に戻ります。タッチしている時にSOUND COLOR FXで“FILTER”を効かせることで、ブレイク感をマイルドにすることができます。“SLIP”モードの時だけ「1/3」と「3/4」というループ拍が使用できるので、トラックに合わせて有効活用してみてください。

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