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Loticが10月末に開催されるWWWのシリーズナイト『Local World』のハロウィーン・エディションで初来日

2019.9.30

暗黒のヴォーグから現れたエクスペリメンタル・クラブのパイオニアとしてその名を刻むベルリン拠点のプロデューサー/DJ、Loticが10月26日に待望の初来日を果たす。

テキサス州ヒューストンで育ち、大学で電子音楽の作曲とサクソフォンを学び、2012年にベルリンに移り、M.E.S.H.とKablamが核となるパーティー兼レーベル〈Janus〉の設立を支援し、近年のアヴァンギャルドなベルリンのクラブミュージック・シーンにおいて最も独創的で刺激的な存在へと進化したLoticがWWWの人気シリーズ・ナイト『Local World』に登場する。

DJ/プロデューサーのジェイ・キーラン・モーガンことLoticは、ベルリン移住後にM.E.S.H.とKablamが核となるパーティー兼レーベル〈Janus〉の一員としてパーティーを続け、2014年にレーベル第1弾のリリースでもあるフリーのミックステープ『Damsel In Distress』を皮切りに頭角を現した。2015年には〈Tri Angle〉からヴォーグのサウンドを実験的に用いたEP『Heterocetera』をリリースし、当時まだ発展途上であったポスト・エクスペリメンタル・クラブにおいて衝撃を残し、シーンを先導する代表作ともなった。その後、2018年に〈Janus〉からリリースされたLoticのデビューアルバム『Power』は、パワーの表現と体験を多彩かつ広範囲で探求し、ベルリンのミュージシャンの好奇心をそそる強度を保ちながら、これまでにない深みのあるニュアンスを掘り出した。

またLoticの2枚のEP、前述の『Heterocetera』と2015年に〈Janus〉から発表された『Agitations』と比べると、アルバムにおいては温かみのある進化を遂げ、11曲にわたる構図的な作品は初めて声を用い、未だかつてない新しい空間へと翼を広げた野心作でもある。『Power』は「ビートとドラムは黒人文化に不可欠なものだ」と伝えるテキサス・マーチング・バンドに対するLoticの愛情に根ざし、そしてその一部はTa-Nehisi Coatesの『Between The World And Me』に触発されているという。2019年にはヴィジュアルアーティストのEmmanuel Biardのコラボレーションとなる真新しいライヴショーを控えており、また振付師のRoderick Georgeと共にパフォーマンスを行い、ダンス作品『Fleshless Beast and Embryogenesis』を発表予定だという。

共演には、“死と病気のダンス”を打ち出すLAのパフォーマンス・アーティストの011668 x S280Fとストリートアートでも展開中のデスメタル・ロゴで話題を呼ぶ謎のヴィジュアルアーティストのvvxxiiによるコラボレーションライヴとインスタレーション、ダーク&ハードにフロアをクラッシュさせるトラップ・バンガーのFUJI TRILLが決定しており、2019年で最も“過激”なハロウィン・パーティーとなること間違い無い。

[ Info update: 10/17 ]

追加ラインナップとして、スタイリスト/ライター/エディターなど幅広く活躍するマルチクリエイター“歌代ニーナ”のアーティスト名義Thirteen13、東京地下を駆け巡るトライバルDJのsuiminが決定。

4階には、東京を拠点に最新のサウンドとイベントをプロデュースするコレクティヴdosing、日本の電子音楽レーベル〈+MUS〉よりリリースしたばかりのSaskiatokyo、ウィーンの〈Amen Records〉からEPをリリースした欧州帰りのShattered Form、今秋に〈Bardo Records〉よりファースト・シングルをリリース予定のSAKURA TSURUTA、音楽メディアで働くデュオDickowensの全10組が揃い踏み。