HigherFrequency ハイヤーフリケンシー

Daniel Avery

INTERVIEW

Daniel Avery

  • Text & Interview : Hiromi Matsubara

  • 2015.9.28

  • 3/30 追加

君をどこかへ連れていく音楽

Daniel Averyがついに初来日を果たす。当時まだデビューしたばかりにも関わらず、彼の本国イギリスを始めとする海外のダンスミュージックシーンはもちろん、ここ日本の早耳ダンスミュージック・ファンの話題をも一気にさらったミックスCD『Fabriclive 66』から彼を知っている人にとっては実に3年越しであり、ダンスミュージック・ファンのみならず、Primal Scream、The Horrers、Django Djangoといったロックバンドのリミキサーに抜擢されていたことで何となく名前は聞いていたインディーロック・ファンにまで、さらに広く名を知らしめることとなった1stアルバム『Drone Logic』から彼を知った人にとっては2年越しの念願がついに叶うのだ。 Daniel Averyのトラックは、限りないトリップを、まだ知らないどこかへ飛ぶことをどこまでも誘ってくる。その要因は、ソリッドなテクノとアシッドなハウスの間で揺らめく美麗なエレクトロニカ……と曖昧に表現するしかない、ある特定のカテゴリーには属さない彼の音楽性にある。不特定多数のカテゴリーたちのありとあらゆる狭間にある、まだ彼しか知らない(彼も知らないかもしれない……)どこかからやってくる音楽が、聴く者の感覚を無条件に引きつけているのだ。彼のトラックを聴いていると、ポスト・パンクやクラウト・ロックをアシッド・ハウスやテクノとシーン共々結びつけたAndrew Weatherallや、Daniel Averyの作品をリ ... READ MORE

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Max Essa

INTERVIEW

Max Essa

  • Text, Interview & Photo : Hiromi Matsubara

  • 2015.8.31

  • 3/30 追加

バレアリックとサマーヴァケーションに思いを馳せて

Max Essaにインタヴューを行ったのは、8月になってまだ間もない頃のこと。この日は快晴で、湿度もあって本当に暑かった。挨拶を交わした次に出た言葉がお互いに「本当暑いですね」だったほどだ。しかし、日本に移住してから7年になるという彼に「日本のジメっとした暑さは嫌な感じじゃないですか?」と尋ねてみると、「うん、でもさすがにもう慣れましたね」と笑顔で応えていた。 そういう言葉は、Max Essaの最新ミックスCD『Vacations Never Taken』の作品性に繋がってくるように思う。彼が本ミックスCDを通して、イビサやカリフォルニアで過ごすようなサマーヴァケーション/ホリデーの景色とムードを、私たちが憧れの対象とするに相応しい程にわかりやすく描き出せるのは、彼自身が日本の夏の雰囲気や日本で過ごす夏休みをよく知っているからこそできる表現だと感じられるからだ。ミックス中にふんだんに詰め込まれた陽気なメロディーと、リズムが醸し出すフィーリングと、ミックスが映し出すサマーヴァケーションの景色は永遠の憧れのように眩しい。さらに、日本の夏のような暑さの中で聴くとひと際心地良く、ひたすらに現実逃避的で、架空とはいえ綺麗なビーチ風に揺れるパームツリーのある夏を堪能することができる。おそらくこれが、「バレアリック」と呼ばれる音楽の持つ魔法であり、本質なのだろう。 本インタヴューでは、『Vacations Never Taken』を演出する重要な要素である「バレアリック」という音楽スタイルの魅 ... READ MORE

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Gonno

INTERVIEW

Gonno

  • Text & Interview : Hiromi Matsubara

  • 2015.7.27

  • 3/30 追加

時間と記憶のオリジナルサウンドトラック

一区切りというイメージがあるせいか、たまに俯瞰して見ると全長が短く見えてしまうことがあるけど、10年というのはやはり長い。10年も空くと、さすがにアルバムというフォーマットとの関係性や、その距離感も大きく空いているように見えてしまう。そう、イメージがかけ離れてしまうのだ。実際、Gonnoという人物を知ってからおそらくまだ5年も経っていない僕自身は、最新作『Remember The Life Is Beautiful』が「10年ぶりのアルバム」と言われるまで、前作のことはほとんどと言っていいほど意識をしていなかった。だから、今回のインタヴューで必要以上に「10年」や「アルバム」という言葉を使って問い続けているのは、Gonnoとアルバムの関係性をいまここで掴みたかったからだ。 『Remember The Life Is Beautiful』の音物語は、まず、2005年に『My Existence』をリリースしてからの時間と記憶が紡いでいく。プロデューサーとしては、ほぼ毎年国内外の人気レーベルから多くのDJたちに愛されるダンストラックをリリースして、DJとしては日本全国のパーティーやフェスティバル、さらにはヨーロッパを回り、数多の音の要素が激しくかつ綺麗に渦巻くプレイで人々を恍惚とさせてきた、音楽家としてのひととき。そしてそれを繋いでいく、本人しか知り得ない、多くの音楽、楽器、人々との出会いに揺さぶられてきた、ひととき。アルバムは、最初にも最後にも、あまりにも多くのことがありすぎたであ ... READ MORE

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DJ NOBU

INTERVIEW

DJ NOBU

  • Text & Interview : Yusuke KawamuraPhoto : Ryu KasaiSpecial Thanks : Shin Asano

  • 2015.7.23

  • 3/30 追加

すばらしいSF小説の読後のような感覚

見たことも、ましてや存在さえしないものを、文字というアブストラクトな要素から、イマジネーションで組み立て、それらがストーリー として展開する、そして興奮する。映画には真似できない、強烈なる抽象的表現だからこそできる、過剰なるイマジネーションの発露。「あれはどういうことか」とまたもう1度読みたくもなる。DJ NOBUの新ミックス『Nuit Noire』はさらりとそんな感情を体感させてくれる。いまやネットの力によって、ミックスCDというメディアの大半は無用の長物となった、それでもリリースされるに足りる強度を持った作品。時代を示すアーカイヴとして、未来のクラシックになるべく約束された作品。この強度の前に、他のDJたちはなにを思うだろうか。そのあたりも気になるところだ。 2013年に『Crustal Movement Volume 01 - Dream Into Dream(以下『Dream Into Dream』)』でプレゼンして見せた動きは2年の月日が流れて、世界中のシーンを見渡してもいまやある程度の形、流れを見せつつある。テクノのレフトフィールドで現出しているインダストリアルやミュージック・コンクレート、フィールド・レコーディング、言ってしまえばフリーキーな電子音楽の再発見がそれだ。いま現在、少々落ち着いた感もあるが、それこそ、ベース・ミュージックをも巻き込み拡大していた。 本作はそうした動きをさらに飲み込んだ形で、強くテクノというアートフォームを意識し、そのDJプレイでもってひと ... READ MORE

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Hudson Mohawke

INTERVIEW

Hudson Mohawke

  • Text : Hiromi Matsubara

  • 2015.7.21

  • 3/30 追加

自由へと導くランタン、そしてやってくる新世界

「6年振りのアルバムですね」というのは、Hudson Mohawkeと最新作『Lantern』の話をする際には欠かせない話題ではあるが、彼が主にUSのヒップホップシーンなどを通じて常に面白いトピックを振りまいてきたのを見ていると、6年空くのも無理もないなと思う。ここ6年のヒップホップシーンは、90年代から衰え知らずの威勢でトップを張り続ける者もいれば、デビューする前からミックステープ(と『Pithchfork』のレヴュー)で注目を集めた後に1枚のアルバムでスターになってしまう者、はたまたメジャーレーベルからは何もリリースせずにスターになってしまった者もいるように、急激に役者揃いになった。Hudson Mohawkeはそういう変化の流れの中心地かつ最前線へと、自身の望み通り、年々接近していった。かつてのグラスゴーから現れた神童が、世界規模の革新者になるまでの6年というプロセスのポイントは、常に感心するしかないほどにワーカホリックなプロデューサーとして在り続けることだったのだ。Kanye Westの最高傑作『Yeezus』のクライマックスでもある“Blood On The Leaves”を後々共にプロデュースすることになる、Luniceと結成したユニットTNGHTとしてのリリースとツアーをきっかけに、Kanye Westの〈GOOD Music〉のプロデューサーチームの一員となり、DrakeやPusha-Tなど名立たるラッパーたちのトラック・プロデュースを連続してこなしていた。とはい ... READ MORE

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Huerco S.

INTERVIEW

Huerco S.

  • Text & Interview : Hiromi MatsubaraInterpreter : Shimpei Kaiho

  • 2015.7.8

  • 3/30 追加
よーく耳を澄まして。靄のようなリヴァーブの向こう側でうごめく、ビートとは違う、また別のグルーヴを持った何かが聴こえる? ただ、それが一体何かはあまりよく知らない方がいいかもしれない。Huerco S.であるBrian Leeds本人が言っているような、一見すると実体は無さそうで、実際にはこの世のどこかに存在している物事かもしれないから。ただ耳を澄まして、彼の物音だけを感じていさえいれば、それでいい。感じていれば充分にノれるから。 今回Huerco S.と共に来日をするAnthony Naplesがカタログの1番を飾った、パーティー兼レーベルの〈Mister Saturday Night〉や、日本のレコード屋でも人気なブルックリンを拠点にする〈L.I.E.S.〉、ハウス寄りの〈Golf Channel Rec.〉といったレーベルの状況を、インターネットを通じて眺めたり聴いたりしていると、確かにニューヨークがエレクトロニック・ミュージックに関して「いま再び注目の音楽都市」と称されているのは分かるし、確かに面白い。何と言っても、あまりにも薄っぺらなEDMに中指を立てるかのような、ロウでジリジリとしたアナログな質感のサウンドが堪らない。Legoweltのように、実際にアナログ機材を使いまくっているアーティストもいるが、多くのアーティストは、シカゴ・ハウス、デトロイト・テクノ、ベーシック・チャンネルにパソコンでデジタルのエフェクトをかけまくったら逆にアナログなサウンドになったという具合の、 ... READ MORE

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Jam City

  • Text & Interview : Hiromi MatsubaraInterpreter : Miho Haraguchi

  • 2015.3.26

  • 3/30 追加
2010年後半にシングル『Magic Drops』をリリースしてからここまでは4年と少し。2012年にUKがラージ/UKファンキーの流れに名を刻む作品=1stアルバム『Classical Curves』を挟んで、いま現在に至るわけだが、まさかここまで姿を変えるとは。まさかここに辿り着く思わなかった。いま、理想の場所を夢見ているJam CityことJack Lathamは、ラップトップを小脇に抱え、ギターとキーボードを担いだ吟遊詩人だ。というのが、『Dream A Garden』を初めて聴いた時の実感だった。1曲目から、これまで鉄のように硬かったビートは少し溶け出していて、その原因が何かと思えば、確信犯的にエモーショナルなギターカッティングと熱帯的なシンセが現れて、トラックの低域と鼓膜を覆い尽くしてゆく。その奥で、ローファイなヴォーカルが何かを述 べ、問いかけてくる。   昨年から続くグライムのセカンドカミングは、想像以上に色々なものが相まっていて面白い。でも、Jam Cityの2ndアルバムがグライムでは、きっと全く面白くなかっただろう。進歩してるのかを疑うだろうし、もっと言うと「時代遅れ」と幻滅したかもしれない。エレクトロニックミュージックやインディーロックと音楽スタイルのみ引用したR&Bやソウルミュージックとが混合した新型な音楽も、ベッドルームを飛び出しはじめてから少し増え過ぎてはいるが、KindnessやBlood Orange、KelelaやFKA ... READ MORE

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INTERVIEW

Ibeyi

  • Text & Interview : Yoshiharu Kobayashi

  • 2015.2.10

  • 3/30 追加
ヨルバの伝統音楽とヒップホップの出会い、あるいはJames BlakeがプロデュースしたNina Simone――そんな乱暴とも思える位置付けも、あながち的外れではないだろう。名門〈XL Recordings〉のオーナーであるRichard Russellが惚れ込み、自らプロデュースを買って出たニューカマーのIbeyiは、自分たちのルーツ/アイデンティティであるヨルバ音楽とモダンなエレクトロニックミュージックの影響を交配させながら、どこまでも神秘的で美しいサウンドを創出している。   ナイジェリアとベナン共和国に居住する西アフリカ最大の民族であり、植民地時代のキューバに奴隷として連れてこられたヨルバ族。彼らの言葉で「双子」を意味するIbeyiは、その名の通りLisa-KaindéとNaomi Diazからなる双子の姉妹デュオ。フランスとキューバを故郷とし、Buena Vista Social Clubのパーカッション奏者、Anga Díazを父親に持つサラブレットだ。   そんな彼女たちがRichardと二人三脚で作り上げたデビュー作『Ibeyi』は、ヨルバ音楽やジャズやソウルをヒップホップ的なプロダクションと掛け合わせ、現代的にアップデートしたもの。先日、自分たちが影響を受けた音楽を詰め込んだミックステープ『EE-BEY-EE』を発表したばかりだが(以下にウィジェットを貼り付けてあるので、ぜひ聴いてもらいたい)、そのトラックリストにEarl Swea ... READ MORE

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Yusuke Yamamoto

INTERVIEW

Yusuke Yamamoto a.k.a Freischwimmer

  • Text & Interview : Yusuke Kawamura

  • 2014.11.18

  • 3/30 追加
もはやバック・トゥ・オールド・スクールなハウスミュージックの波は、規定路線として欧州シーンにひとつの大きな流れとなっている。もちろん「DJカルチャーは温故知新が基本、そんなものずっとある」と言われても、それはそれなのだが確実にここ5年、それらのサウンドがロウ・ハウスなどと呼ばれてそのリリースの多くを占めていることは間違いないだろう。ディープ・ミニマルからの揺り戻しなのか、はたまたベースミュージックからの越境組の影響か、その動きの要因はさまざまあると思うが。   ここに登場するYusuke Yamamoto a.k.a Freischwimmer(Série Limitée/i!Records/Houseworx)というアーティストもまさにそうしたサウンドの波に乗り、海外のレーベル、そして自身のレーベル〈Canary Recordings〉からコンスタントにリリースしているアーティストだ。そのサウンドのキモはやはりバウンシーでダイナミックなオールド・スクール・ハウス・マナーなそのグルーヴだ。90年代のハウスの12インチ、そこに収録されていた「Dub」や「Tool」、または「Bonus Beats」と呼ばれた、あのサウンドを今様にアップデートしている、そんな感覚を感じさせるサウンドだ。今回は記事に合わせて、エクスクルーシヴのミックスも提供してもらったが、まさにそうしたサウンドを展開している。すでに作品がひとつ話題となり海外でも精力的に活動を行っている。そんなアーティスト ... READ MORE

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Sugiurumn

INTERVIEW

SUGIURUMN

  • 3/30 追加
これは誰もが度肝を抜かれるのではないだろうか? 国内外のハウス・シーンで確固たる地位を築いてきたSUGIURUMNの新作『20xx』は、なんと正真正銘のテクノ。大会場を揺るがすスケールの大きさこそ以前と変わりないものの、今回は深海の奥底に潜り込んでいくようなダークでヒプノティックなテクノ・サウンドがほぼ全編に渡って展開されている。“PM 9:09”で聴こえてくるスネアの乱れ打ちに至っては、本人も語っている通り、まさにPlastikmanの名曲“Spastik”のアップデート・ヴァージョンだ。ここまでやられたら痛快という他ない。もちろん、従来のようなポップで煌びやかなハウス・チューンは皆無。果たしてこの一大転機はなぜ訪れたのか? では早速、本人に話を訊いてみよう。   [youtube id="NtfOW6rScGk" mode="normal" autoplay="no"]   ――曲単体でも素晴らしいのですが、アルバムを通して聴くとストーリー性を感じます。何か意識したことやコンセプトはありますか?   SUGIURUMN:映画で例えると、『1984』や『未来世紀ブラジル』、最近だったら、『ハンガーゲーム』みたいな外界の情報が管理されている閉ざされた世界の音楽をイメージしました。寒い土地で、素敵な夢を見たら、それに罪悪感を覚えてしまうような社会というか。その世界で鳴っているというよりは、その世界に相応しいサウンドをイメージしました。制作中 ... READ MORE

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Dirt Crew

INTERVIEW

Dirt Crew(Break 3000)

  • Text & Interview : Yoshi Horino(UNKNOWN season / Dirt Crew Recordings)

  • 2014.10.29

  • 3/30 追加
ミニマルやテック・ハウス、NYハウスなど良質な作品を数多くリリースし、数多くのDJやリスナーの支持を受け、今やドイツのエレクトロニックミュージック・シーンを代表する存在となった〈Dirt Crew Recordings〉。Break 3000とJames Flavourのユニット名から名付けられたレーベルは、2004年の設立から今年で10年を迎え、10周年記念パーティが11月1日(土)に表参道ORIGAMIで開催される。そして来日直前の Dirt Crewブレーンのひとり、Break 3000にメールインタヴューを決行。彼の口から語られる今後の展望やレーベル運営への想い。ファンのみならず、レーベル運営者やレーベルを始めたい方にも興味をそそられる内容となっているのではないだろうか。     ――〈Dirt Crew〉というレーベル名の由来を教えてください。   Break 3000:「Dirt Crew」という名前は僕らのアーティスト名なんだ。今はDirt Crewとしては曲を作っていないけど、幸いにも皆はその名前を覚えてくれているので、僕らはそのままのレーベルの名前にしたら良いと思ってその名前をレーベル名にしたんだ。でも10年後に名前を変えるのは難しいよね。     ――10年間使用していた、レーベルのイメージを象徴するスケルトンハングルースのロゴはなぜ使用したのでしょうか?   Break ... READ MORE

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SBTRKT 2

INTERVIEW

SBTRKT

  • Text & Interview : Yu Onoda

  • 2014.9.18

  • 3/30 追加
ベースミュージックのアーバン・プリミティヴな側面を象徴するかのような異形の仮面を被った覆面プロデューサー、SBTRKTことAaron Jerome。James Blakeのデビューアルバムと時を同じくしてリリースされた2011年のアルバム『SBTRKT』は、ポスト・ダブステップというタームが急浮上するなか、その流れのなかにR&Bやクラブ・ジャズのスムースかつポップな要素を溶かし込むことで、高い評価を得ると同時にセールス的なブレイクを果たした。その後は長いライヴ/DJツアーで世界を回っていた彼だが、今年3月にリリースした連作シングル・シリーズ『Transition』でシーン復帰ののろしを上げ、3年ぶりとなるセカンドアルバム『Wonder Where We Land』がここに到着した。 この作品には前作にもフィーチャーされたSamphaやJessie Wareといったイギリス勢に加え、Vampire Weekend のEzra KoenigやWarpaint(デラックス・エディションに収録の“War Drums”に参加)、ChairliftのCaroline Polachekのようなインディーズ・ポップ/ロック・アーティストからA$AP Fergのようなヒップホップ・アーティスト、さらにはマスタリング・エンジニアのVlado Mellerまで、アメリカの才能が多数参加するという新たな方向性が鮮やかに提示されている。いまだにミステリアスな仮面でその素顔を隠した彼が辿り着いた場所 ... READ MORE

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Nina Kraviz

INTERVIEW

Nina Kraviz

  • Photo : Yosuke Demukai (AVGVST)Hair&Make-up : Takahiro HashimotoInterview&Text : Kana MiyazawaTranslate : Asako KatoSpecial Thanks : HITOMI Productions, Inc., うさぎ おうどん, きばいやんせ, BANANA

  • 2014.7.8

  • 3/30 追加

世の中の真の神秘は目に見えるものだと思うわ。
内面から溢れ出る"美"も外に現れているから

オーバーサイジングな Tシャツにレザースカート、BLK のワントーンコーデで DJ ブースに現れた彼女に一斉に向けられたカメラの数はまさに”スター”そのものだった。 今、これほどまでに世界中から羨望の眼差しを向けられているアーティストは、Nina Kraviz 以外いないのではないだろうか?  待望のニュー EP「Mr.Jones」の日本限定版 CD のリリースに合わせて来日した Nina。かなりの過密スケジュールの中、貴重なインタビューを敢行した。 ”その美しさとオーラはどこから来るのか?”ファンの1人として、同じ女性として、一番聴きたかったことだ。しかし、数時間に渡るインタビューとシューティングを終える頃には、全く別の”NIna Kraviz”が目の前にいた。彼女にとって、”美”とは誰もが思う表面的なパブリックイメージとは全く違う、もっと奥の奥から溢れ出る自然的なものであり、NIna Kraviz という全てからアウトプットされたもの、それが真の”美”であると感じた。突然訪れる爆発的な人気というのは一過性のものであることが多い。彼女はそれを片隅で諭しながらも自身のフィルターに入れることはなく、もっと先の大きなビジョンを見据えているのだろう。   [gallery columns="2" size="full" ids="7210,7211"]     ――今、最もブッキングが難しい人気 DJ の1人として、世界中からラブコールが絶えない ... READ MORE

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Taylor McFerrin

INTERVIEW

Taylor McFerrin

  • Text & Interview : Yoshiharu Kobayashi

  • 2014.5.19

  • 3/30 追加
祖父はメトロポリタン・オペラ・ハウスで初の黒人バリトン歌手となったRobert McFerrin、そして父親は誰もが一度は耳にしたことがあるだろう“Don’t Worry, Be Happy”などのヒットで知られる名ジャズ・シンガーのBobby McFerrin――〈Brainfeeder〉が新たに送り出す才能Taylor McFerrinは、まさに名門音楽一家の血筋を引いたサラブレットだ。 これまでにRobert Glasper ExperimentやJosé Jamesなどと共演を果たし、いわゆる新世代ジャズ・アーティストたちと緩やかに共振する活動を繰り広げてきたTaylorだが、満を持して発表された1stアルバム『Early Riser』では、幼い頃から聴いていたというヒップホップ/ソウルが軸となっている。サイケデリックかつ浮遊感のあるサウンドが特徴で、全体的にチルアウト気味のリラックスしたムードながらも、その音世界はしっかりと耳を楽しませてくれるものだ。本人は、自分自身にとってジャズの影響は大きくないと語っているが、Robert Glasperや〈Brainfeeder〉が誇る天才ベーシストのThundercatが参加した“Already There”や、Bobbyとの親子共演が実現した“Invisible / Visible”などには、やはりジャズ/フュージョンの影響は色濃く、それが本作の魅力を高めるのに大きな役割を果たしているのは間違いない。 5月23日(金)にage ... READ MORE

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Dosem

INTERVIEW

Dosem

  • Text & Interview : Yuki Murai

  • 2013.10.23

  • 3/30 追加
日本のクラブシーンにも馴染みの深いTechnasiaが主宰するレーベル〈Sino〉からデビュー、その後、破竹の勢いで〈Tronic〉、〈Intec〉、〈Bedrock〉といった有名レーベルからリリースを重ねるスペインの注目アクトDosem。そのリリース元レーベルの顔ぶれからも想像がつくかと思うが、彼自身が「SOUL TECHNO」や「HI-TECH FUNK」と称する、従来の枠にとらわれない独自スタイルの楽曲で、幅広いジャンルのDJとオーディエンスからの支持を得ているアーティストだ。   これまでも何度か来日し、日本のオーディエンスを涌かせてきた彼が今回、11月9日(土)に川崎 CLUB CITTA'での新鋭パーティー『CARAVAN』の招聘で来日する。DJ EMMAとの初共演も注目されるDosemにこれまでの活躍の背景や、制作環境などについて話を聞いた。   [youtube id="7EUful9StME" mode="normal" autoplay="no"]   ーーアーティスト活動を始めるまでの音楽的なバックグラウンドを教えてください。   Dosem:子供の頃から音楽を習っていたけど、大人になってからは独学で学んだんだ。音楽は、理論をただ学ぶだけじゃなくて、自分の耳を使って学んでいくことが大切だと思うよ。     ーー今回は『CARAVAN』に招聘されての来日ですが、来日が決まるまでの ... READ MORE

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80KIDZ

  • Text & Interview : Yoshiharu Kobayashi

  • 2013.8.2

  • 3/30 追加
昨年リリースした3rdアルバム『TURBO TOWN』、そしてその後に開催された新木場Studio Coastでの単独ライヴで、80KIDZはこれまでの活動のひとつの到達点を迎えた。では、そこから彼らはどこへ向かうのか? もちろん、その明確な答えを求めるには時期尚早。なので、このインタヴューでは80KIDZの今年上半期の活動を振り返りながら、現在の2人の音楽的なモードや意識の在り方を探ることにした。配信限定のダンストラックEPシリーズである『8O(ハチ・マル)』シリーズの始動、人気モデルUnaの楽曲プロデュース、そして8月16日(金)には代官山UNITでCDデビュー5周年を記念した9時間のロングセットを披露するパーティーが開催されるなど、2013年も様々な挑戦を続けている彼ら。果たしてその現在地 は?     ーー今回のインタヴューは上半期の活動を振り返るのが主なテーマなんだけど、その話に入る前に、まずは昨年リリースした3rdアルバム『TURBO TOWN』を今振り返ってどう思うか、教えてください。   JUN:あれはロックにアプローチしたっていう見え方の作品だよね。僕としてもロックがやりたい時期だったからそれでいいんだけど、クラブとのリンクが薄かったか ら、ツアーで周ってみると(DJでは)かけづらいところもあった。だから、今年はクラブ側にシフトしたっていう感じかな、結果的に。   Ali&:作ってる時からそうなる ... READ MORE

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Karl Hyde

INTERVIEW

Karl Hyde

  • Text & Interview : Yoshiharu Kobayashi

  • 2013.4.26

  • 3/30 追加
『SonarSound Tokyo 2013』の開催目前に、日本初披露となるソロライヴや、30年以上のキャリアで初のソロアルバム 『Edgeland』 の概要をHigherFrequencyに語ってくれたKarl Hyde。その記事でも予告していた通り、来日時に対面で行ったインタヴュー第2弾を今回はお届けしよう。今回の対話は、アルバムの具体的なインスピレーションや、Underworldの活動との意識の違い、そしてUnderworldに対する彼の想いが一層明確に伝わってくるものになっているはずだ。このテキストを読んで、壮大なダンストラックで大会場を揺るがすUnderworldとはまた違う、『Edgeland』の繊細で美しい世界観の理解を更に深めてもらえればと思う。  ーー『SonarSound Tokyo』でのライヴを観ましたが、何よりステージ上のあなた達がとても楽しそうでしたね。 Karl Hyde:僕はこのバンドと一緒にやるのが大好きなんだ。なにしろ、メンバーはみんな本当に良い人達だからね。よくみんな笑うし、雰囲気も凄く良い。もちろんミュージシャンとしても素晴らしいから、演奏を楽しんでいるよ。  ーーあなたがバンドでやること自体、かなり久しぶりですよね? Karl Hyde:うん。Brian EnoのPure Sceniusっていうプロジェクトでたくさんの人と一緒に演奏するっていうことはしたんだけど、ちゃんとしたバンド ... READ MORE

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lapalux

INTERVIEW

Lapalux

  • Text & Interview : Yoshiharu Kobayashi

  • 2013.3.29

  • 3/30 追加
チルウェイヴ以降のインディ・ミュージックとJames Blake的なポスト・ダブステップ、そしてインディ/アンビエントR&Bの三者は今やダイナミックに撹拌され、その磁場から新しい才能が次々と登場しつつある。〈R&S〉が送り出す若き3人組Vondelparkはまさにその潮流から誕生した期待の新鋭だし、イギリス人で初めて〈Brainfeeder〉と契約を交わしたこのLapaluxことStuart Howardも、やはりこの流れにおける注目すべきアーティストの一人に数えられるだろう。 ノスタルジーとシック(Chic、上品な)という言葉を掛け合わせた『Nostalchic』なる造語がタイトルに冠された彼のデビュー・アルバムは、端的に言えば、チルウェイヴ的な恍惚と倦怠にまみれた新世代的な R&B/ビート・ミュージック。しかも、そのリズムは不規則に揺らぎ、上モノは大胆に混ぜ返され、酩酊感を持ったサイケデリアが醸成されている。アルバムの最初と最後にカセットテープのチリチリという音が使われていることに象徴的なように、どこか懐かしく暖かみもあって、刺激的なサウンドとは裏腹に心地よい安心感を覚えるところもあるだろう。やや大げさに言えば、Flying LotusとD'Angelo、James BlakeとWashed Outの間にあるどこか――そんな気分にさせられる魅力的な作品だ。 [youtube id="jkWWJ9W5300" mode="normal ... READ MORE

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Karl Hyde

INTERVIEW

Karl Hyde

  • Text & Interview : Yoshiharu Kobayashi

  • 2013.3.15

  • 3/30 追加
言わずと知れたUnderworldのフロントマン、Karl Hydeが初のソロアルバム『Edgeland』をリリースする。Brian Eno主導のプロジェクト、Pure Sceniusを通して知り合ったLeo Abrahamsとの共同作業で生まれた本作は、いつものUnderworldとは打って変わって、アコースティック楽器の伴奏を主体としたメロディアスで心地良いヴォーカル曲集だ。その作品の内容については来日時にじっくりと話を訊くとして、今回はアルバムのアウトラインと、開催まで1ヶ月を切った『SonarSound Tokyo 2013』でのライヴ・パフォーマンスに絞って質問をぶつけてみた。これを読みながら、日本では4月10日に発売となる『Edgeland』と、『SonarSound Tokyo 2013』で世界初披露されるソロ名義でのライヴへの期待を高めておいてもらいたい。  ーーまずは、このタイミングでソロアルバムを作ってみようと思った理由を教えてください。 Karl Hyde:理由はいくつかあったと思う。これまでは踏み切る自信も無かったし、Underworldの活動で常に忙しかったし。Rick (Smith)も僕も、全てをUnderworldに注いできたからね。でもこの2年間、劇場、映画、オリンピックといった他の分野にも活動の場を広げてきた。原宿でやった個展もそうだし、Brian Enoのプロジェクトに携わったのもそう。だから、2人の活動を続けなが ... READ MORE

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Andrew Weatherall

INTERVIEW

Andrew Weatherall – The Asphodells

  • Text & Interview : Yoshiharu Kobayashi

  • 2012.11.9

  • 3/30 追加
壁一面に張られた深紅のカーテンを背に、50年代にタイムスリップしたかのように立派な口髭を蓄えたヴィクトリア調ファッションの男が佇んでいる。その一見して只者ではない風貌の DJ が二台のターンテーブルを操って描き出すのは、ディスコ、ダブ、バレアリック、ポスト・パンク、ハウスなどが bpm 120 以下でドロリと溶け合った、果てしなく幻惑的で深いグルーヴが渦巻く世界だ。4時間にも渡った彼の DJ プレイは、その流れに身を任せていると俄かには気付かないほど自然に熱を帯びていく。そして終わりも近い朝方になると、緻密に組み立てられた彼のセットはまるで魔法のようにフロアへと絶頂の瞬間を呼び込むのだ。そう、今年7月、代官山 UNIT のアニヴァーサリー・パーティーで Andrew Weatherall が披露したロング・セットは、掛け値なしに素晴らしいものだった。 長年に渡って英国のアンダーグラウンド・シーンで尊敬を集め続けている Weatherall だが、このような DJ スタイルが顕著になったのは、ここ数年のことだ。本人が 「ヒプノ・ビート(催眠的なビート)」 と命名しているこのサウンドは、イースト・ロンドンの小さなクラブで Sean Johnston と開催しているパーティー、A Love From Outer Space にて2年ほど前から展開。そして、今年このパーティーでの一夜を表現した3枚組の素晴らしいミックス・アルバム 『Masterpiece』 を送り出したことで、 ... READ MORE

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Prins Thomas

INTERVIEW

Prins Thomas

  • Text & Interview : Yoshiharu Kobayashi

  • 2012.4.13

  • 3/30 追加
HigherFrequencyの読者には今更説明する必要もないだろうが、Prins Thomasと言えば、Lindstrømと並ぶノルウェーが生んだコズミック・ディスコ/ニューディスコの王様だ。シーンの金字塔と呼べる、Lindstrøm & Prins Thomas名義で送り出された2枚のアルバムはあまりに有名だが、それ以外にも2010年にはクラウトロック寄りのヒプノティックなサウンドを展開した初のソロアルバム『Prins Thomas』を送り出し、昨年からは大所帯バンドのPrins Thomas Orkesterとしてもライヴを始めるなど、その活動は相変わらず多忙を極めている。 そんな彼が、いよいよ開催まで1カ月を切った『Rainbow Disco Club』で久々の来日を果たす。止むを得ず中止となった昨年の同フェスにも出演が決まっていたThomas だけに、今回の出演はまさに念願と言っても良いだろう。以下にお届けする彼の最新語録を読みながら、ぜひ当日への期待を高めておいてもらいたい。  ーーまずは近況から教えてもらえますか? Prins Thomas:家族と一緒にイースター・ホリデイを過ごしていて、スタジオ作業からちょっと離れてるところさ。今スタジオでは自分の曲の作業をしてるんだ。ちょうど2ndソロアルバムを仕上げたばかりなんだけど、まだやることはたくさんあってね。Idjut Boys、Appleblim、Jose Padill ... READ MORE

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DJ Harvey

INTERVIEW

DJ Harvey

  • Interview : Yu OnodaPhoto : DeeptuberSpecial Thanks : HITOMI Productions

  • 2011.12.9

  • 3/30 追加
全国12都市、計1万人以上を集めた昨年の来日に続き、2011年は前年を上回る全16都市のジャパン・ツアーを大成功のうちに終えたDJ Harvey。『Tonka Soundsystem』や『Moist』、レジデントを務めたMinistry of Sound、そして、ニュー・ハウスへと続く UK ハウスのオリジネーターにして、イタロ・ディスコ、コズミックを含むレフトフィールドなディスコやバレアリック・リヴァイヴァルの先駆者である彼は、2001年にロンドンからロサンゼルスに移住。以来10年に渡って、アメリカ国内のみでプレイし続けたことで一人歩きした神話や伝説、その裏側に存在するリアルなストーリーをターンテーブル越しに伝えるべく、日本、ヨーロッパ各国をツアーで周った。制作面では、サイケデリック・ロックに傾倒したMap of Africaに続く、フロア・フレンドリーなプロジェクト、Locussolusのアルバムリリースやリミックスワークを精力的に行ってきたHarveyの2011年。その締めくくりは12月31日の東京はディファ有明で行われるカウントダウンパーティー『FREAKS NYE 2011-2012』だ。この夜、オープンからラストまでたった一人の超ロングセットを披露する彼が、日本でのビッグ・パーティーを控え、今年を締めくくる独占インタヴューに応えてくれた。  ーー2010年を超える全国16都市を回った今年のジャパンツアーはHarveyのキャリアでも相当に濃厚な日々だ ... READ MORE

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Zomby

INTERVIEW

Zomby

  • Text & Interview : Yusuke KawamuraTranslation : Masako Kawahara

  • 2011.10.14

  • 3/30 追加
もはやポスト・ダブ ステップという言葉で彼のことをくくること自体が大きな間違いであるかのような、そんなアルバムだ。まさかの〈4AD〉からのリリースとなった、Zombyの1stアルバム『Dedication』は、その空間的なミックスやベース、音色にかすかにダブステップの色彩を残してはいるものの、ミニマリスティックな電子音が揺れるテクノともエレクトロと も言えそうな意匠が全体を包んでいる。このアルバムのサウンド自体は本人も本稿で述べているように、ダブステップのシーンのフロア(いや、その他のジャンルにおいてもだが)に向けられたものではない。さらに言えば、ほとんどの曲が1分前後、ないしは長くて4分ちょっとという全体の構造自体がもはやダンスフロアにいることを拒絶しているかのようである。それこそJames Blakeしかり、ダブステップのシーンに出自を持つ者たちが確実にその表現の幅を広げているということがこのアルバムによって、またひとつ証明されている。 さて、シーンというくくりをひとつ忘れて、この作品に没頭してみると、何よりも印象的なのは、全体を包む、時にメランコリーな、重くダークな空気感だろう。Zombyという、死を想起させるアーティスト名を持った彼の1stアルバムには相当しいかもしれない。彼が「父の死」と本アルバムを結びつけた他のインタヴューの発言を読むまで、この死の臭いはそのアーティスト名も含めた作品としてのコンセプチャルな仕掛けのようにも感じてしまうほどであった。92年のレ ... READ MORE

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Matthew Herbert

INTERVIEW

Matthew Herbert

  • Text & Interview : Yoshiharu Kobayashi

  • 2011.10.7

  • 3/30 追加
400人ものミュージシャンが参加した『There’s Me & There’s You』とは対照的に、Herbertが演奏、歌、プロダクションを全て1人でこなした『One One』。ドイツの名門クラブRobert Johnsonで一晩の間に発せられたあらゆる音をサンプリングし(携帯の着信音やトイレでの会話まで)、ダンスアルバムへと構築してみせた『One Club』。そして、それに続く「One 三部作」の完結編としてリリースされたのが、Matthew Herbertの最新作『One Pig』だ。 そのタイトルからも察することが出来るように、このアルバムは「豚」をテーマに したもの。一匹の豚が生まれ、屠殺され、食べられるまでの「一生」の間に生まれた音をサンプリングして作られた、いかにもHerbertらしい問題提起的な作品である。三部作の中では音楽的に最も抽象的であり、取っつきにくいところがあるのは確かだが、そのアイデアの独創性と奥深さといっ た点では、群を抜いたものであることも間違いない。 『One Pig』のライヴショーのために来日していたHerbertに、たっぷりと話を訊いてきた。  ーーそもそも、“One”と銘打った三部作を作ろうと思ったのは、どうしてなのですか? Matthew Herbert:実は最初から三部作にしようと考えていたわけじゃないんだよ。この三部作の前に作ったアルバム『There's Me & T ... READ MORE

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