『RAINBOW DISCO CLUB 2017』のタイムテーブルはもうチェックしましたか?
2017.4.27
早い方はもう今週末4月29日からゴールデンウィークですね。そしてゴールデンウィーク真っ只中の来週5月3日(水)から5日(金)には、いよいよ『RAINBOW DISCO CLUB 2017』が開催になります。先日公開された3日間のタイムテーブルと会場マップはチェックしましたか? おっと、もう1週間を切ってますね。東伊豆クロスカントリーコースに行く準備はできたでしょうか? 日中と夜間で寒暖差があるので半袖と長袖の服を、そして温かくして快適に夜を明かすためのキャンプグッズなどなど必要ですね。あと、会場周辺の伊豆半島稲取エリアには美味しいものや市場などもあるので、名物スポットもチェックしておくのもオススメですよ。
というわけで、3日間のタイムテーブルを眺めながら一緒にHigherFrequency的なオススメをチェックしていきましょう。
「RAINBOW DISCO CLUB STAGE」の1日目は『RAINBOW DISCO CLUB』レジデントのSisi、常連アクトのKikiorixがオープニングからジワジワと雰囲気を作っていきます。今年のテーマは「Psychic Dance」だそうで、全体の空気感を掴みたいのであればこのお2人のDJは要チェックです。続くDJ Dustinは、今年2月に『Planet Giegling』と題したワールドツアーの一環で東京のContactにも訪れたドイツ・ワイマール拠
そして一番の見所はやはり初日トリ、今年で10周年を迎える〈Hessle Audio〉の創設メンバー、Ben UFOとPangaeaとPerson Soundの3人による3時間たっぷりのB2B。James Blakeをいち早く発掘したことはもちろん、ダブステップ通過後のシーンの道しるべとなったひとりのObjekt、そしてRicardo VillalobosにもヘヴィープレイされたJoeなどの才能を輩出してきた目利きたちなので、トラックのセレクトも間違いなし。新旧を問わず一風変わったテクノとハウスを基礎に据えながら、クライマックスにやってくるUKベースミュージック祭りにも十分期待が持てます。2015年はPerson Sound、2016年はPangaeaと、2人のアルバムも好調なだけに、今の3人は見逃せません。2年前の模様でぜひとも予習を……と言いたいところですが、2年もあるとガラッと変わっているかもしれませんね。
1日目は「RED BULL MUSIC ACADEMY FESTIVAL STAGE」の方も見逃せません。
〈Hessle Audio〉を猛プッシュした矢先で申し訳ないですが、ハウスがお好きな方で、中でも特に3日目の〈Rush Hour〉クルーのプレイを楽しみにしている方は、Palms Traxをチェックした方が良いかもしれません。彼のリリースはと言えば、ユニークなロブスターのロゴとトリッキーなサウンドで注目を集めているロンドンのレーベル〈Lobster Theremin〉や、まさに〈Rush Hour〉配給の〈Dekmantel〉から発表したシングル/EPの数々が欧米では話題沸騰中。DJはといえば、解像度の粗いハードウェア・サウンドで鳴らされるメロディーを備えたエキセントリックなロウハウス・トラックを必殺の武器に、デトロイト・エレクトロやシカゴ・ハウスに触発された王道的ファンキーグルーヴでバッチリとフロアを盛り上げてくれるタイプです。
続く、ドイツ名門ハウスレーベル〈Running Back〉の首領であり、音楽ジャーナリストとしても活躍しているGerd Jansonも見逃せません。(RDCに出演するアーティストやDJの方で、彼を待望していた方は多いのではないでしょうか。)1日目のラストには打って付けな新旧入り乱れるハウス~ディスコのミックスと、24:00に行き着くはおおよそハッピーエンド。Gerd Jansonは昨年ついに『Fabric』のミックスシリーズに参加した実力者でもありますから、彼のプレイは〈Hessle Audio〉のB2Bからでも、Palms Traxからでもハズしなく楽しめるはずです。もちろん、国内外で目覚ましく活躍する2人の才媛、Sapphire SlowsとAKIKO KIYAMAもチェックしに行きましょう。
ダンスミュージックが身体に染み付いた頃のハッピーエンドから覚めやらぬまま迎える2日目。「RAINBOW DISCO CLUB STAGE」は午前の9:00からオルタナティヴ・ミュージックのパイオニアのお2人、KAORU INOUEとKENJI TAKIMIで心身をほぐしていきましょう。なぜならば正午には、アムステルダムからの実力派プロデューサーFatima Yamahaによる1時間限りのライヴセットが控えているからです。この僅か1時間の間にプレイされるであろう“What’s A Girl To Do”は、2015年に〈Dekmantel〉からリイシューされたり、Hudson Mohawkeが最新アルバム『Lantern』に収録した楽曲でサンプリングされたりして、2004年の最初の発表から10年以上経った今も、ユースを始め幅広い世代にアンセムとして支持されている1曲。今回彼のライヴで“What’s A Girl To Do”が聴くことができれば、年単位でしばらくは自慢ができるほどの素晴らしい思い出になることが間違いなしというわけです。イントロが流れ始めたら、「わー!きたー!」と良い天気の中で叫びたいですね。
言わずともFloating Pointsに注目している方はおそらく多いはず。野外だし日中だしという条件からの予測では、Gilles Peterson主催『Worldwide Festival』のビーチステージでHuneeと一緒にプレイしていた時のようなレアグルーヴ満載のセットを披露してくれると思います。レコードマニアのFloating Pointsならでは、と言ったらそれまでなんですけど、本当になかなか聴けない曲がかかるかもしれませんので。
そして現時点で何も言うことができないのが、ラスト2つのエクスクルーシヴセット。ライヴではSoichi Terada × Kuniyuki × sauce81による予測不能の生セッションが2時間あり、DJではDJ NOBUとFred Pのこれまた予測不能なB2Bセットがたっぷり3時間あります。予測不能で何も言えないからこそ現場で体感する意味があると心に留めて、2つのエクスクルーシヴセットのために2日目から行くのも良いかもしれませんよ。
一方の「RED BULL MUSIC ACADEMY FESTIVAL STAGE」も怒涛の流れ。今回唯一のインディーバンド・シーンからの登場であり、ジャズ、ソウル、ヒップホップなどをクロスオーバーさせ、その独創性の高さや圧巻のライヴパフォーマンスはJosé Jamesからもお墨付きを受けているエクスペリメンタルソウルバンドのWONKに始まり、岡山からテクノ/ハウスシーンに彗星の如く現れ、欧米ツアーから帰国後間も無い一回りもふた回りも大きくなっているKEITA SANO、日本での認知は低いながら自国・韓国ではUSシーンとのフレッシュな絡みも報じられているコリアンビートメーカー/シンガーのMISOと続きます。なんと、この日2ステージ目のsauce81、今度はgrooveman Spotとのユニット77 KARAT GOLDで、しかも現代のシティポップ・サウンドに欠かせない凄腕ギタリストKASHIFによる即興演奏を交えたパフォーマンスを披露です。こちらも予測不能です。
そしてラストには、ブラックミュージックの伝導師Skeme Richardsと、30年以上のキャリアを持つDJ NORIのB2Bセットで締めくくり。2日目もありそうですね、ハッピーエンドが。
3日目は、もはや『RAINBOW DISCO CLUB』名物のRUSH HOUR ALLSTARS (Antal / San Proper / Hunee)が登場です。今回はタイムテーブル上で順番がバッチリと区切られているみたいですが、San ProperもAntalも毎年物凄い気合いを見せてくれますから、今年も気が抜けませんね。Huneeは2015年ぶりのカムバック。彼も今回のラインナップの中ではここ数年で何回りも大きくなったDJです。そして今年は〈Rush Hour〉レーベル20周年スペシャルゲストとして、シカゴのソウル伝道師Sadar Baharを迎えて、ソウルフルで愛に溢れた音楽で東伊豆の高原を包み有終の美を飾ります。
みなさん、目星はおおよそ付いたでしょうか? 気が向いたものがあれば、ポチッと再生ボタンを押して見てくださいね。とは言え、いきなり行っても間違いなく楽しい会場なのが『RAINBOW DISCO CLUB』の魅力でもあるので、予習はこの辺りでほどほどに……という訳で、東伊豆クロスカントリーコースでお会いしましょう!
RAINBOW DISCO CLUB 2017
Date: 2017/5/3(Wed)9:00 open/12:00 start 〜 5/5(Fri)19:00 end(2泊3日予定)
Place: 東伊豆クロスカントリーコース特設ステージ
Line up:
http://www.rainbowdiscoclub.com/#ticket
当日券(18,000円)
※前売券が規定枚数に達しましたら当日券の販売はございません。
※20歳未満の入場は保護者同伴の場合のみご入場いただけます。
※中学生以下はチケット不要。
場内キャンプ券(3,000円)
※2016年11月発売予定。
※炭を使用するBBQは禁止。コンロ、バーナーのみ可能。
※アルコール類、瓶、缶の持ち込みは固くお断り致します。
駐車券(2,000円)
※2016年11月発売予定。
※駐車場出入庫は1回1000円別途必要。