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The BugとJustin K Broadrickによるユニット、ZONALが1stアルバム『Wrecked』を〈Relapse Records〉から10月にリリース

Photo : Jose Ramon Caamaño
2019.8.22

The BugことKevin Martinと、近年はJK Fleshとしてリリースを重ねているGodfleshのJustin K Broadrickによるユニット、ZONALが18年ぶりに再結成し、1stアルバム『Wrecked』を〈Relapse Records〉から10月25日にリリースする。

King Midas SoundやBurialとのコラボレーションFlame 2など、2019年も活発にシーンを揺らす重低音とスペシャリストKevin Martinと、GodfleshやJesuなど数多のプロジェクトを経由しながらインダストリアル〜ポスト・メタル〜エクスペリメンタルの先駆として30年間も第一線で活躍を続け、近年はソロ名義のJK Fleshとして〈Hosital Productions〉や〈Downwards〉、〈Electric Deluxe〉などからリリースを重ね、またGoth-Trad、Orphx、Prurientとのコラボ作を立て続けに発表するJustin K Broadrick。

2人は、90年代初期から2000年代初期にかけて「インダストリアル・ヒップホップ」なる概念を打ち出したユニット、Techno Animalとして5作のアルバムと約10作のEPを発表しており、ZONALはその進化形的なユニットとも言える。

Techno Animalとしては、Porter Ricks、The Beastie Boys、Tortoise、Alec Empire、Run The JewelsのEL-P、Rob Smithなどとの多角的なコラボレーションも積極的に行いながら、インダストリアル〜ダブ〜ブロークンビーツ/ブレイクコア〜エクスペリメンタルの未開拓地を突き進み、当時としては既成概念を打ち破り、現在としては2010年代の下地になったとも言える音像を構築してきた。その証として、Techno Animalは2004年に活動を終了させたが、2017年にはZONALとして再結成してパフォーマンスを行い、2018年にはフィラデルフィアのMC、Moor Motherを迎えて、『Roedburn Festival』や『Unsound』などに出演し、圧倒的な音響破壊、叙情的な爆発、そして今尚もジャンル/スタイルの境界線をさらにメルトダウンさせる、シーンの線区としての姿を見せた。そして2019年7月には〈Relapse Records〉からシングル『Cage Version / No Version』を発表した。

<a href="http://zonal.bandcamp.com/album/zonal">Zonal by Zonal</a>

そして10月に発表されるZONALとしての1stアルバム『Wrecked』では、Moor Motherが6曲に参加。ビート、ベース、ダブ、ドローン、ノイズ、リフに対する残忍なまでの継続的執着を完全に示しながら、Kevin MartinとJustin K Broadrickはパラメーターをさらに深く落とし、音をさらに腐敗させながら、遅く、低くさせ、そして自由の象徴としてMoor MotherのリリックとMCがトラックの暴れ回る作品となっている。

プレスリリースは、「『Wrecked』は、現在のトレンドに譲歩することのないひとつの結束であり、リスナーがこの壮大な作品と同じぐらいアグレッシヴであれば、オープンマインドなヒップホップ・ヘッズ、メタル・ヘッズ、電子音楽中毒者、そして非順応主義者を簡単に訴えることのできる釘のようなアルバムです」と説明を添えている。