Mark Fellが12月に世界文化遺産で京都の文化財である“上賀茂神社”にてマルチサウンド・アンビエントライヴを披露
2019.11.21
京都の最も古い神社で、ユネスコ世界文化遺産にも登録されている「上賀茂神社」で、現代電子音楽界の巨頭として知られる、Mark Fellがマルチサウンド・アンビエントライヴを12月14日(土)に開催。入場は限定150人のプレミアショーとなる。
UKシェフィールド出身のMark Fellは、1990年代から電子音響ユニット「SND」として活躍し、またソロとしても電子音楽の最高峰と言われる〈Mille Plateaux〉、〈Raster-Noton〉、〈Line〉、〈Edition Mego〉といったレーベルから数々の作品をリリースしてきた。実験性を兼ね備えたミニマルなグリッチ音で、“マイクロスコピック(微細)”という概念を打ち出す、ほどきめ細やかなサウンドが特徴的なアーティストである。
世界文化遺産、京都の文化財である「上賀茂神社」では、これまでに葉加瀬太郎など著名アーティストがライヴを行ってきたが、Mark Fellのような電子音楽アーティストがライヴを行うのは史上初。今回のライヴでは、一般的に使用されるステレオでの演奏ではなく、複数の高品質スピーカーから個別に音を鳴らし、室内環境の反響音や、外部の環境音をライヴに取り込むという。神の小川が流れ、神聖な空気が漂う境内からこそ体感できる現実離れした神秘的な空間を愉しむことができそうだ。
また本イベントを主催するのは、サウンドアーティストの福田光成(Kosei Fukuda)がドイツ・ベルリンで2017年に設立した実験的アートプラットフォーム『REITEN(零点)』。今回のプロジェクト名称である「GANCHIKU(含蓄)」には表層的な表現ではなく、深い意味を含んだ表現方法の探求という意味が込められているといい、プレスリリースにて主催者は「雷(いかづち)の神様を祀る神社で、電子音楽のライブを初めて実現できたことは偶然の中の必然だった」と語っている。音響は京都を拠点とするnight cruisingが、空間演出やライティングなどはSPEKTRAが担当する。
また当日は、12月6日に東京WWWβにも出演する〈Planet Mu〉や〈Death of Rave〉からリリースを重ねるアーティストのRian Treanorと、そしてNHK yk Koyxen名義で〈DFA records〉、〈Raster-Noton〉、〈PAN〉、〈L.I.E.S〉などから作品をリリースしている鬼才 Kohei Matsunagaも出演する。
なお、Mark Fellは、12月5日(木)にSUPER DOMMUNEをはじめ、12月7日(土)は東京の神楽音、12月13日(金)には大阪のClub Daphniaで『REITEN』主催のジャパンツアー、12月6日(金)は大阪CIRCUS OSAKAにも出演が決定している。
イベントの詳細は以下の通り。
REITEN presents GANCHIKU PROJECT
“Multi Sound Ambient Live Performances”
Date: 2019/12/14 (Sat)
Place: 上賀茂神社(京都)
Open-Close: 14:00 – 20:00
Entrance: ¥5000
ADV: ¥4500
[ADV ticket outlets: Resident Advisor]
W/F: ¥4500
Student(学割): ¥3800(※入場の際に学生証提示)
※本イベントは150人限定です。前売券で規定人数に達した場合は当日券はございません。あらかじめご了承ください。
Line up:
Mark Fell
Rian Treanor
Kohei Matsunaga
More info: REITEN
https://reiten-record.com/news/2019/11/11/GANCHIKU01 https://www.facebook.com/events/2139144803047648/