goatやYPYで知られる日野浩志郎が、10人以上の編成で演奏を行う新プロジェクト『Geist』を3月に披露
2018.1.31
インストゥルメンタルバンドのgoatや、ソロプロジェクトのYPYで知られ、大編成のVirginal Variationsでは電子音と生楽器の新たなあり方を提示した日野浩志郎が、新プロジェクト『Geist』を3月17日と18日に披露することを発表した。
会場となるのは、クリエイティブセンター大阪(名村造船所跡地)のBLACK CHAMBER。日野氏によると、10台以上のスピーカーを使い、演者の移動を交えた新しい音の探求を目指すプロジェクトだという。
〈PAN〉からのリリースや、Laurel HaloやRashad Beckerとのコラボレーターでも知られるプロデューサー/パーカッショニストのEli Keszlerと、Jim O’rourkeの各プロジェクトや石橋英子、UAなどのサポートも行なっている山本達久をゲストに迎え、10人以上の編成でパフォーマンスを全4公演行う。
前プロジェクト、Virginal Variationsでのパフォーマンスの模様はこちらの動画。
イントロダクション及び公演の詳細は以下の通り。
新プロジェクトは、自然音と人工音がいっそう響き合い光と音が呼応、多スピ ーカー採用により観客を未知なる音楽体験へと導く全身聴取ライブ……字は„Geist“
島根の実家は自然豊かな場所にあって、いまは、雨が降っている。その一粒一粒が地面を叩く音をそ れぞれ聞き分けることはもちろんできないから、広がりのある「サー」という音を茫と聞く。やがて 雨があがり陽が射すと、鳥や虫の声が聞こえてくる。家の前の、山に繋がる小さな道を登っていけば、 キリキリキリ、コンコン、と虫の音がはっきりしてくる。好奇心をそそられ、ある葉叢に近づくと音 のディテイルがより明瞭に分かる。さらに、たくさんのほかの虫の声や頭上の風巻き、鳥の声、葉擦 れ衣擦れなどを耳で遊弋し、小さな音を愛でる自分の〈繊細な感覚〉に満足、俄然興が乗り吟行でもせんかな、いや、ふと我に返る。と、それまで別々に聞いていた音が渾然となって耳朶を打っている ことに気づきなおしてぼう然する。小さな音が合わさって、急に山鳴りのように感じる。……。「〈繊 細な感覚〉なんてずいぶんいい加減なものだ」と醒めて、ぬかるんだ山道で踵を返す。きっと、あの 時すでに„Geist“に肩を叩かれていたのだ――。
Composer: 日野浩志郎
Performers:
Eli Keszler
山本達久
川端稔*
中川裕貴
安藤暁彦
島田孝之
中尾眞佐子
石原只寛
⻲井奈穂子
淸造理英子
横山祥子
大谷滉
荒木優光
(*17 日のみ出演)
Stuff:
[舞台監督] 大鹿展明
[照明] 筆谷亮也
[美術] OLEO
[音響] ⻄川文章
[プロデューサー] 山崎なし
[制作] 吉岡友里
助成: おおさか創造千島財団
[Day 1]
Date: 2018/3/17 (Sat)
昼公演 Open/Start: 13:30/14:00
夜公演 Open/Start: 19:00/19:30
[Day 2]
Date: 2018/3/18 (Sun)
昼公演 Open/Start: 13:30/14:00
夜公演 Open/Start: 19:00/19:30
Tickets:
ADV ¥2500
Door: ¥3000
[Pre-order]
お名前、メールアドレス、希望公演、人数を記載したメールをhino-projects@gmail.com まで送信く ださい。
またはホームページ上のご予約フォームからも承っております。
Place: クリエイティブセンター大阪(名村造船所跡地)BLACK CHAMBER
〒559-0011 大阪市住之江区北加賀屋4-1-55
大阪市営地下鉄四つ橋線 北加賀屋駅4番出口より徒歩10分
More info: http://www.hino-projects.com/geist