フィンランドの電子音楽アーティスト、Sasu RipattiがVladislav Delayとして5年ぶりのソロアルバム『Rakka』を2月27日に〈Cosmo Rhythmatic〉よりリリースする。

Vladislav Delayとしての新作『Rakka』は、“北極圏のツンドラ” ── 森林限界のある荒野で過ごしていた時間と、その間にRipattiの中でよぎった感情と考えにインスパイアされた作品だという。しかし、決してフィールドレコーディングではないことも明らかにしている。レーベルからのプレスリリースによると、彼自身がツンドラで過ごす中で感じた「生存するか繁栄するための基本的な闘争、生物の生存のための戦い。その中に存在する、生々しい、未定義の、制御されていない、腐敗していないパワー」に触発されて作られたアルバムではあるが、その価値観を記念碑的に見せながらも慎ましい形で音楽として再構築している。

インスピレーションの還元は最小限ではないものの、フックとメロディーの無意味さは取り除かれており、各パートがその意味を証明するように設定されている。レーベルは『Rakka』について、「音は肉から削り出されたように感じられ、骨が剥き出しになっています。ビートは孤立した力の動きとして小波のように現れ、氷のようなテクスチャーとバックグラウンドで妨害し、激しいエネルギーで震えています」と説明を添えている。

また本作を基にした最新ライヴA/Vセットは2019年の『Belrin Atonal』と『Unsound』にて披露されており、ヴィジュアルはRipattiの妻でもあるアーティストのAGFことAntye Greie-Ripattiが手掛けている。

Vladislav Delayの新アルバム『Rakka』の詳細は以下の通り。

Vladislav Delay

『Rakka』

Release date: 2020/2/27

Label: Cosmo Rhythmatic

Cat no.: CR11

Formats: Vinyl 12″ / Digital

order here: https://boomkat.com/products/rakka

Tracklist:

A1 / 1. Rakka

A2 / 2. Raajat

A3 / 3. Rakkine

B1 / 4. Raakile

B2 / 5. Rampa

B3 / 6. Raataja

B4 / 7. Rasite