「Magic: The Gathering」と「テクノDJ」を組み合わせた架空のカードゲームが話題に
2018.8.14
エレクトロニックミュージックがカードゲームになったら、というプロジェクトがあることをご存知でしょうか。ドイツ・ライプツィヒを拠点に活動するDJ、Vincent Neumanが架空のカードゲームとして、「テクノDJ」と人気トレーディングカードゲーム「Magic: The Gathering」を組み合わせた『Techno The Gathering』をInstagramで公開/更新し続けている。
Vincent Neumanは、2012年頃から自身のTwitterやFacebookで『Techno The Gathering』を更新していたが、7月30日にInstagramページを本格的に開設。The Black Madonna、Gerd Janson、Lena Willikens、FJAAK、Matrixxman、Amelia Lens、Charlotte de Witteなどが、自身をモチーフにしたカードをシェアしたり、コメントを寄せたりしていることから、「Magic: The Gathering」プレイ経験のあるテクノDJやファンたちの間で話題となっている。また海外のフェスでは早速、FJAAKの『Techno The Gathering』カードをボードにして持参したファンが現れたそうだ。
1993年の発売から今年で25周年となるトレーディングカードゲーム「Magic: The Gathering」は、洗練されたグラフィックと世界観はもちろん、世界選手権や国別対抗戦などの公式戦やプロプレーヤーが生まれるほどのゲームルールの奥深さも相まって、約2000万人という世界最大級のプレイヤー人口を有しており、これまでに日本からも7人の殿堂入りプレイヤーが生まれている。
現在、『Techno The Gathering』を作ってInstagramにアップしているVincent Neumanは、「Magic: The Gathering」を幼少期にプレイをしていただけの大して熱心なプレイヤーではなかったそうだが、今でも“トレーディングカードの美学”は気に入っているという。その現れとして、『Techno The Gathering』は、DJを「クリーチャー(Creature)」とし、持続的な出来事は「エンチャント(Enchant)」、一時的/瞬間的な出来事は「ソーサリー(Sorcery)」や「インスタント(Instant)」、DJグッズなどは「アーティファクト(Artifact)」と、カードの種類も「Magic: The Gathering」を参照。カードの能力や効果を示す欄には、それぞれのDJの特徴やテクノシーンで実際に起こっていることをユーモアを交えて記している。2018年8月9日には、Dommuneのカメラワークをモチーフにした「Dommune Camera Movement」というカードが更新された。
Vincent Neuman曰く、『Techno The Gathering』はアイディアと良いユーモアが続くまで、更新し続けるとのこととだ。