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Shanti Celesteがデビューアルバム『Tangerine』を自身主宰レーベル〈Peach Discs〉から11月にリリース

2019.10.23

チリ出身で、UKはブリストルで育ったDJ/プロデューサー、Shanti Celesteがデビューアルバム『Tangerine』を11月15日に自身のレーベル〈Peach Discs〉からリリースする。

ブリストルの名門レコードストア/レーベル〈Idle Hands〉のアシスタントに始まり、同レーベルからはアーティストとしてもこれまでに『Days Like This』（2014）と『Make Time』（2017）と2つのEPをリリースしているShanti Celeste。2013年にデビュー作をリリースした過去の自身主宰レーベル〈Brstl〉から、ロンドンの〈Secretsundaze〉、Max D主宰〈Future Times〉、Steven Julien aka Funkineve主宰〈Apron〉などを経て、現在では2017年に始動したGramrcyとの共同主宰レーベル〈Peach Discs〉を本拠に活動しながら、DJとしても世界的なフェスティバルやアンダーグラウンドクラブのヘッドラインとして最高の評価を得ている。

デビューアルバム『Tangerine』は、デトロイトのサウンドの伝説的なメロディーワークと、彼女がこれまでのリリースを通じてナチュラルに示してきたUKのサウンドシステムの伝統的テンポの、両面を体現する作品となっている。プレスリリースにおいては、「『Tangerine』は、これまでで最も“完全に実現された”Shanti Celesteの音楽文化への貢献です」と賛辞が添えられている。

一方で、「それ以上に『Tangerine』はShanti Celeste自身の生まれ持った才能の拡張であり、彼女のレコードの枠を超えてストーリーを語り、彼女の個人的な歴史を掘り下げています」という説明が添えられている通り、トラックの基盤ではマニピュレートされた彼女のヴォーカルが機能し、チリの彼女の父親の実家で録音されたというカリンバのサウンドが、その音物語に彩りを添えている。もちろん、“ベルベットのマントのように”トラックを包み込む豊かなシンセ・サウンドは、これまでの〈Idle Hands〉や〈Future Times〉からの作品のような、暖色の風合いをトラックに与えている。

Shanti Celesteは、デビューアルバムに際してこれまでを振り返り、「EP用の音楽を作っていた時に、時々私は制限を感じていました。人々がハグをする景色のような、ダンスフロアでの素晴らしい瞬間を創り出すことを考え過ぎて、自分の全てを表現する自由さを自分に与えていなかったんです」と語る。しかし、クラブカルチャーに捧げられてきた彼女自身のストーリーが詰まった『Tangerine』の制作を通じてその全てが一変したようで、「アルバムを制作することは、終わりの無いプロジェクトのように思えて、これまでの全てから自分を自由にすることのように感じられました。自分で止める気になるまで、創り続けることができたんです」と、その喜びを説明している。

最も印象的でかつ完全にパーソナルな作品を届け続けている〈Peach Discs〉のこれまでのカタログと同様に、本アルバムのアートワークも彼女が手掛けており、その全てにShanti Celesteのパーソナリティが映し出された素晴らしい作品となっている。

Shanti Celesteのデビューアルバム『Tangerine』の詳細は以下の通り。

Shanti Celeste

『Tangerine』

Shanti Celeste - Tangerine