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Ryuichi Sakamoto BTTB

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坂本龍一の『BTTB』発表20周年記念のリマスター再発盤に村上春樹によるライナーノーツが収録

  • 2018.9.14

1998年11月に発表された、坂本龍一が初めて全曲書き下ろしをしたピアノアルバム『BTTB』が発表20周年を記念してリマスター&リイシューされる。また、11月9日に〈Milan Records〉よりリリースされる本作には村上春樹によるライナーノーツが収められる。

 

『BTTB』は、「Back to the Basic」の頭文字であり、Claude DebussyとErik Satieから影響を受けて作られた、坂本龍一にとって初の全曲書き下ろし1998年発表のピアノアルバム。ヴァイナル・ヴァージョンは日本国外では見つけることのできないレア盤としてコレクターの間では知られていた。

リマスター&リイシューとなる今回の『BTTB』には、翌1999年にリリースされた『ウラBTTB』に収録された“energy flow”が収録される。そして、2枚組ヴァイナル・ヴァージョンは2019年にリリースされる予定とのこと。

 

 

 

また、村上春樹による英文ライナーノーツの一部が公開された。

 

“Personal and intimate music – somebody (an anonymous somebody) sitting alone in front of the school piano early in the morning, weaving a melody, exploring harmonies. Music that gradually fills a space with high ceilings that contains the wafting presence of rain.”

 

“But music that leaves gaps where necessary. Once in a while, we need music like this and this way of being…no, perhaps all the time. We need it as much as we need hot black coffee at the break of dawn and a cat napping next to us in the afternoon.”

(via Resident Advisor)

 

 

〈Milan Records〉は1978年にニューヨークで設立され、現在はロサンゼルスに本部を置くレーベル。映画のサウンドトラックを数多くリリースしていることで知られており、坂本龍一が2017年に発表した『Async』、そのリミックスアルバム『Async – Remodels』の欧米盤をリリース、流通したレーベルでもある(日本盤は坂本龍一とAvexの代表取締役会長CEOの松浦勝人が設立した〈Commmons〉からリリースされた)。

 

 

 

8月には、6月24日にロンドンのThe Silver Buildingで行われた、坂本龍一と、アンビエント・ミュージックの黎明期に活躍した現代を代表するサウンドアーティストDavid Toopが共に行ったライヴパフォーマンスの模様が「NTS」のYouTubeチャンネルにて公開された。 これはロンドンを拠点に活動するThirty Three Thirty Three (33-33) が今年始動した、音楽やパフォーマンスアート、ヴィジュアルアート、映像などをフィーチャーし、6月の1ヶ月間にわたりイギリスの各地で行われたイベントシリーズ『MODE』において、6月24日に行われたイベント。

初開催の今年は坂本龍一をキュレーターに迎え、細野晴臣、Alva Noto、goat、空間現代、Yunahara Variations(YoshimiO, Susie Ibarra and Robert Aiki Aubrey Lowe)、Beatrice Dillon、Yves Tumor、日本を代表するサウンドアーティストの鈴木昭男、美術家の毛利悠子などが参加した。

 

  • 9/10
  • 2/1 追加
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