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RroseとPaula Templeが東京拠点のテクノパーティー『Booze up』に登場

2017.2.20

都内を拠点に開催されてきたパーティー『Booze up』が2017年初開催のゲストに、〈Sandwell District〉からの鮮烈デビュー以来常に注目を集めている鬼才Rroseと、〈R&S〉のテクノサイドで看板を務めるイギリスの女性プロデューサーPaula Templeの2人を迎える。

Rroseは約1年半ぶりとなる来日。FunctionとRegisによって設立され、アンダーグラウンドイズムに則ったDJ/プロデューサーから厚い支持を受ける最高峰のレーベル〈Sandwell District〉から2011年にデビューを果たし、その後も僅か1年の間に同レーベルから2つのEPとアルバムを発表し、シーンに鮮烈な印象を与えた。プロジェクトの核となるのは、90年代後半からテクノプロデューサーとして活動していたSeth Horvitzが、美術家Marcel Duchampが用いていた変名あるいは別人格として女装写真作品に登場していた「rrose se’lavy」からインスパイアされたということ。Rroseが生み出す音楽は、テクノのルーツを守りながらもアヴァンギャルドなテイストも交えた前衛的なサウンドとなっている。2012年にはセルフレーベル〈Eaux〉をローンチし、自身のプロダクションとその復刻盤や、コラボレーション作品をコンスタントに発表している。2016年にはLucy主宰の〈Stroboscopic Artefacts〉やFunction主宰の〈Infrastructure New York〉からも快作をリリースした。今年はPaula Templeが主宰するコラボレーション作品をメインとする〈Noise Manifesto〉からの最新作『Decon Recon #2』に参加し、Paula TempleやAïsha Deviと共作を果たした。

一方のPaula Templeは、2002年にChris McCormackのレーベル〈Materials〉からリリースされたEP『Speck Of The Future』でデビューを果たし、その後、同作に収録された“Contact”が、Jeff MillsのパフォーマンスDVD『Exhibitionist』にフィーチャーされ、一躍注目を集めた。また彼女は、同時期からMXF8と呼ばれるMIDIコントローラーを使ったライヴパフォーマンスを磨き、約2年間のツアーを行いながらシーンの革新にも貢献した経歴も持っている。約10年のブレークを挟んだ後の2013年には、〈R&S〉からEP『Colonized』をリリースしてカムバックを果たすと共に、再びテクノ界に多大なインパクトを与えた。さらに翌年には勢いを加速させ、プロデュースでは同レーベルから『Deathvox』を発表し、The ProdigyやThe Knife、Planningtorockにはリミックスを提供。パフォーマンスでは、Tresor、Berghain、I Love Technoで披露したHybrid Live/DJセットで旋風を巻き起こした。さらに2014年のADEではJem The Misfitと共に初となるFull Live AVショー『NONAGON』を披露し、こちらも高い評価を得た。近年はツアーや大型フェスティバルへの度重なる出演を続けながらも、彼女が主宰する〈Noise Manifesto〉にて2015年から始動したコラボレーションシリーズ『Decon/Recon』は密かに話題を呼んでおり、1作目には別名義のJaguar Womanを用いて参加している。