Rroseがソロとしては初のアルバム『Hymn To Moisture』を〈Eaux〉より11月にリリース
2019.9.3
〈Sandwell District〉後期より、モダンテクノ〜ミニマル〜エクスペリメンタルを第一線で牽引するプロデューサー/DJ、Rroseがデビューソロアルバム『Hymn To Moisture』を〈Eaux〉より11月8日にリリースする。
Rroseのデビューソロアルバム『Hymn To Moisture』は、「微分音と不安定なチューニング、倍音のシフト、ノイズから音色を分離するのを困難にしている統合された変調を試しながら、自然現象の具体化を探っています。風、水、岩、肉(肉体)を想起させるこのアルバムは、同時に複数の空間 ── 研磨的で穏やかで、推進力があり瞑想的で、馴染みのある異質な空間 を占有している 」作品だという。これまでのRroseの実験的なプロダクションを定義するに値する細心の注意と忍耐をもって展開されている本作品は、1970年代から活動するフランスの電子音楽家 Eliane Radigueやミニマル・ミュージックの巨匠 Phill Niblockといった作曲家と同様に、 Jeff Mills、Pan Sonic、Plastikmanといったテクノの先駆者にも敬意を評した、Rroseならではの最も洗練された仕上がりとなっている。
Seth HorvitzによるRroseのプロジェクトは、RegisとFunctionによる〈Sandwell District〉を通じて2011年にシーンに登場して以来、2012年に設立した〈Eaux〉を主な拠点に、テクノの土壌においてエクスペリメンタル/アヴァンギャルドなアプローチを行い続けてきた。
Rroseの前衛的なスタイルを作り上げた傑作は数多く、US・サンフランシスコの音楽家/政治活動家のBob Ostertagと共にモジュラーシンセ名機のBuchla 200Eで制作した、2011年のアルバム『Motormouth Variations』を始めとして、名門テクノレーベル〈Stroboscopic Artefacts〉においては、主宰のLucyとの共作、およびユニットのThe Lotus Eatersとして2018年に発表した作品は映画音楽にも採用される音像を構築。また2015年に〈Further〉より発表した、USの伝説的作曲家 James Tennyによる実験的なスコアを演奏したLP『Having Never Written A Note For Percussion』は、稀に見る実験的な試みで完成した内容ながら、多くのメディアやリスナーから絶賛を受けた。そして2019年4月には、1976年にUSのアーティスト/ピアニストのCharlemagne Palestineが発表した『The Golden Mean』を、本人と共に再解釈し、2曲構成のピアノ長編作に仕上げた『The Goldennnn Meeenn + Sheenn』を発表。常にユニークなアプローチから綿密な制作過程、そして最終的な素晴らしい内容に至るまで、多くの驚きを与え続けている。
Rroseのデビューソロアルバム『Hymn To Moisture』の詳細は以下の通り。
Rrose
『Hymn to Moisture』
Release date: 2019/11/8
Label: EAUX
Cat no.: EAUX1391
Format: 2×12” LP / CD / digital
Order here: https://eaux.ro/album/hymn-to-moisture
A1 / 1. Mine
A2 / 2. Bandage
B1 / 3. Columns
B2 / 4. Saliva
C1 / 5. Dissolve
C2 / 6. Horizon
D1 / 7. Open Cell
D2 / 8. Hymn to Moisture