Ross From Friendsが“クラブトラックに挑戦した”新作EP『Epiphany』をFlying Lotus主宰〈Brainfeeder〉から8月にリリース
Photo : Fabrice Bourgelle
2019.7.25
UK発の若きプロデューサー、Ross From Friendsが新たなEP『Epiphany』をFlying Lotusが主宰する〈Brainfeeder〉から8月16日にリリースする。
ヒップホップのサンプリングカルチャーから、80年代ユーロビート、ハイエナジー、イタロディスコに至る様々な音楽的影響を受けた期待の若きプロデューサー、Ross From FriendsことFelix Clary Weatherall。2015年にシーンに現れて以来、メランコリックなメロディーとロウなビートを併せ持つ卓越したトラックを〈Lobster Thermin〉や〈Breaker Breaker〉、Loneが主宰する〈Magic Wire〉などから立て続けに発表し、にわかに注目を集めていたところ、2017年にFlying LotusがFelixに直接ラヴコールを送ったことをきっかけに、2018年に〈Brainfeeder〉と契約を果たした。そして4月にはEP『Aphelion』、7月にはデビューアルバム『Family Portrait』をリリースすると、瞬く間に、“UK発のアンダーグラウンドの新鋭”から“シーンの期待を背負う唯一無二の存在”となった。
2018年にHigherFrequencyではRoss From Friendsにインタヴューを行ない、〈Brainfeeder〉と契約するまでの経緯や心情、『Family Portrait』について語ってもらっている。
デビューアルバム『Family Portrait』は、Felixの両親に深く関係した作品であったが、新作EP『Epiphany』は、彼が「僕が最も重要だと思うロールモデルのうちのひとりだ」と説明する、実の姉へのオマージュとして制作され、実際に“Epiphany”というタイトルは彼の姉の名前からとったものだという。そして象徴的なイメージのアートワークは、伝説的なプロスケートボーダーであり、実業家、アーティストでもあるChad Muskaによるもの。
「いつも一歩引いて、一般的な従来の感覚で曲の構造を考えたいと思っていたんだ。特に“Phantom Ratio”を制作した時は、クラブでプレイできるようにする為にたくさん時間を割いたよ。ちょっと変わったクラブトラックを作ろうとチャレンジしたんだ」とFelixが説明するEP『Epiphany』は、『Family Portrait』の後にレコーディングされ、彼の頭の中にあるダンスフロアに向けて作られたという。また「ようやく窓のあるスタジオに移れた。木工作業、DIYにハマって、家具もたくさん作ったよ」と、新しいスタジオに移ったことも彼の音楽制作のプロセスに新たな刺激をもたらしたようだ。
また、SF映画からインスピレーションを受けたというタイトルトラックに関しては、「僕は『13F』『Matrix』『The Fifth Element』というようなSF映画をたくさん観ていて、社会的にも物理的にも荒廃した風景が、革命によってユートピアになるっていうアイデアを反映させようと思ってトラックを作ったんだ」と説明している。
Ross From Friendsの新作EP『Epiphany』の詳細は以下の通り。
Ross From Friends
『Ephiphany』
Release date: 2019/8/16
Label: Brainfeeder
Cat no.: BFDNL090A
Formats: 12′ vinyl / Digital
Order here: https://rossfromfriends.bandcamp.com/album/epiphany
Tracklist:
A1. Epiphany
A2. The Revolution
B1. Phantom Ratio