栃木県宇都宮市の地下に広がる巨大空間“大谷石地下採掘場跡”を舞台に、新たな電子音楽フェスティバル『REITEN presents Ensō』が4月に開催
2019.12.11
2020年4月10日(金)と11日(土)に、栃木県宇都宮市の地下に広がる巨大空間「大谷石地下採掘場跡」にて新たな電子音楽のフェスティバル『REITEN presents Ensō』が開催される。
2018年に日本遺産に認定された、会場の「大谷石地下採掘場跡」は、かつて地下軍需工場として陸軍四式戦闘機「疾風」の製造をしていたことのある場所で、また旧帝国ホテルの建築材にも使われたという大谷石を掘り出してできた巨大な地下空間。その広さは2万平方メートルにもおよび、野球場がひとつ入ってしまう広大な面積となっている。柱が整然と並び、灯された明かりと柱の影が幾重にも続くその場所は、映画やドラマのロケに使われることも多く、まるで地下神殿を思わせる神秘的な光景が広がっている。
この新しいフェスを主催するのは、2019年12月14日(土)に世界文化遺産の京都「上賀茂神社」で現代電子音楽界の巨頭、Mark Fellのマルチサウンド・アンビエントライブを実施する実験的アートプラットフォーム『REITEN』。ドイツ・ベルリンで活動するサウンドアーティストのKosei Fukudaが2017年に設立し、音響芸術、サウンドアートに対する理解を深めることを目的に活動をしている。そして、フェスティバルタイトルである「Ensō(円相/円窓)」は、“始まりも終わりもなく、流動的に流れ続ける宇宙の真理を表す円”を意味しており、各々が己の心の窓を見つめ直す事のできる間を具現化するという理念のもと企画されているという。
毎回こだわったロケーションで注目を浴びる『REITEN』だが、その場所選びにはユニークなだけではない徹底した“音へのこだわり”がある。思想家の柳宗悦が記した「質が堅くないだけに、石に連想される冷たさがない。丁度、石と木との間のような性質がある。堅くないだけに親しみやすい。何も上等な石というわけではないが、私は大谷石に日本的なものを見出さないわけにはゆかぬ。」という言葉通り、素朴で柔らかく温かみのある質感の大谷石(おおやいし)は、いわゆる一般的なイメージの石とは異なった吸音と反響の絶妙なバランスで、ここでしか鳴らない“音”があるという。既に出演が決まっている10組以上のライヴアクトはサウンドエンジニア級の実績を持つ、電子音楽界の最高峰ばかりとのことで、その確かなスキルで「大谷石地下採掘場跡」を唯一無二のコンサートホールへと生まれ変わらせてくれることだろう。
そして、切り立つ岩に囲まれた大自然の屋外エリアにはアンビエントと繊細な律動を巧みに使いこなし、広範なプレイを得意とするDJたちを選出しているとのことで、屋外での一息も良質な音世界を堪能できる2フロア構成を予定しているという。
注目のラインナップは2020年1月に発表される。
現在、数量限定の早割チケット2日券(12,800円)がResident Advisorにて販売されている。お買い逃しの無いように。
イベントの詳細は以下の通り。
REITEN presents Ensō “Festival for Sonic and Visual Arts”
Release date: 2020/4/10 (Fri) – 11 (Sat)
Place: 大谷石地下採掘場跡(栃木県 宇都宮市)
Open-Close: 19:00 – 5:00
Ticket:
[超早割2日券]
¥9800
[早割2日券]
¥12800
[前売2日券]
¥15800
Ticket outlet: Resident Advisor
Line up:
TBA
More info: www.ensojp.com
※前売券で規定人数に達した場合は当日券はございません。あらかじめご了承ください。
※会場内での宿泊はできません。近隣の宿泊施設をご利用ください。
※宇都宮駅〜会場間は定期シャトルバスを運行予定