Minimal Violenceがデビューアルバム『InDreams』を〈Ninja Tune〉傘下の〈Technicolour〉から4月末にリリース
Photo : Cecilia Corsano-Leopizzi
2019.3.8
カナダ・バンクーバーを拠点に活動する注目のデュオ、Minimal Violenceがデビューアルバム『InDreams』を〈Ninja Tune〉傘下の先鋭的ダンスミュージックレーベル〈Technicolour〉から4月26日にリリースする。
Ashlee LukとLida Pによって2015年に結成されたMinimal Violenceは、バンクーバーの街と密接に繋がっているDIYな音楽シーンにおける縛りの無い精神性に基づいて、自らの方向性を切り拓いてきた。地元のレーベル〈Genero〉と〈1080p〉を始め、〈All City〉傘下の〈First Second Label〉、LAのローファイハウス代表格〈Jungle Gym〉やUKから世界の新世代アーティストを率いる〈Lobster Theremin〉からリリースを重ね、2018年6月には〈Technicolour〉からEP『MVX / U41A』を発表し、急成長を見せるユニットとして話題をさらった。また彼女たちは地元でクラブナイト『Sacred Sound Club』を主催し、Broken English Clubや〈Posh Isolation〉、Schwefelgelb、UKのコレクティヴ「SIREN」などをブッキング。さらにAshlee Lukは、女性とノンバイナリーのアーティストのためのシンポジウム『CURRENT』の共同設立者としても知られている。
アルバム『InDreams』は、Deep Blueというスタジオとヴェニューの複合施設でレコーディングされたという。Deep Blueは、冬には小さな暖房器具しか使えず、夏には暑過ぎて夜間しか作業できないスタジオだそうだが、彼女たちのアーティスト性また個人の精神性として、変化する状況にその場しのぎで適応することは、そのスタジオを使い続ける理由と一致している。必ずしも正しく機能する訳ではないハードウェアを使い続ける彼女たちのセットアップがその好例であり、彼女たちは物事が進行する過程の中で起こることを把握し、それが何かしたミスであっても受け入れて対応していく姿勢の現れである。結果的に、それが彼女たちの奇妙ながら無調な音楽性の一部となっている。
「『InDreams』のコンセプトを構築することは、アルバムの全体像を見ることを助け、アルバムを描いていく際に私たちを導いてくれました」と説明するMinimal Violenceは、本作『InDreams』を制作するアイディアとして、“夢から現実の目覚めとの間にある障壁を解体することを提案する架空のディストピアの大企業「InDreams inc.」”を考案。アートワークに使用されている、Kevin McCaugheyによるレイヴから着想を得たカルト的なヴィジュアルは、Minimal Violenceとその観客との境界線をぼやけさせる想像を支えている。
「夢は現実からの究極的な逃避です。私たちは、私たちの人生の大部分で夢以外の全ての次元に存在しています。私たちはみんながサイバーパンクの小説や映画の中で出会うような、夢を経験として売り出している架空の巨大な企業“InDreams inc.”を創り出したいと思いました。物理的現実と精神的現実の間の並行性も、二分化に対する抵抗と知識の思い込みに向けた比喩としても役立ちます」
– Minimal Violence
Minimal Violenceがデビューアルバム『InDreams』の詳細は以下の通り。
Minimal Violence
『InDreams』
Release date: 2019/4/26
Label: Technicolour
Cat no.: TCLR033
Formats: Vinyl / CD /Digital
Order here: https://minimalviolence.lnk.to/indreamsSo
Tracklist:
1. Untitled Dream Sequence
2. L.A.P
3. June Anthem
4. New Hard Catch
5. Persuasive Behaviour
6. InDreams
7. Virus Prophecy
8. D.TRX
9. Last One At The Rave