Lanark Artefaxが2年半ぶりとなる新作ソロEP『Corra Linn』を10月に〈Numbers.〉からリリース
Photo : Sean Bell
2019.10.28
スコットランド発の気鋭プロデューサー、Lanark Artefaxが新作EP『Corra Linn』を10月24日に〈Numbers.〉からリリースした。
スコットランドはグラスゴーを拠点に活動するCalum MacRaeことLanark Artefaxは、2016年にLee Gambleが主宰する〈UIQ〉からEP『Glasz』を、翌年には後のフロアヒット“Touch Absence”を含むEP『Whities 011』を〈Whities〉からと、立て続けにリリースし、一躍その才能を電子音楽〜テクノ・シーンに知らしめた。ブレイクスルーを果たした2018年には〈Whities〉からTesselaとのスプリット・シングル、そしてBjörkの“Arisen My Senses”のリミックスEPに参加するなど、ステップを高めながら、現在国際的に評価されているライヴA/Vショーのワールドツアーを精力的にこなしてきた。そして、今回発表された新作EP『Corra Linn』は約2年半ぶりのソロ・リリースとなる。
『Corra Linn』に収録されている3曲は、昨年から1年半の間にレコーディングされたという。プレスリリースの解説によると、3つのトラックは「レーザーの様にシャープなデジタル・シンセサイザーと、スケールアップされた超空間的なサウンドデザインに、センセーショナルな合唱的メロディー、時間屈折的なフォールド・レコーディング、優美で子供のようなヴォーカルアレンジを組み合わせた、データフローのカスケード」のようになっている。
タイトルトラックの“Corra Linn”は、スコットランドのラナーク地域(Lanark Area)にある滝の名前にちなんで名付けられている。そこに流れている水は、イギリスでも最も古い水力発電所のひとつに通っているという。本作のアートワークは、希少で貴重な鉱物であるラナカイト(Lanarkite)の顕微鏡写真になっている。この鉱物のほとんどは、南ラナークシャー州のリードヒルズ(Leadhills)の奥深くで発見されているが、かつてはコーラ・リン滝(Corra Linn)の麓で、未知ではあるものの、大量に発掘されたという。Lanark Artefaxのポータルサイトサイト「l-a-n-a-r-k.net」では、本作に付随するデジタル・アーカイヴを見ることができる。
ヴァイナルは、ブラックとクリアの2タイプで、収益の一部はスコットランド野生生物トラスト(Scottish Wildlife Trust)に寄付される。
Lanark Artefaxの新作EP『Corra Linn』の詳細は以下の通り。
Lanark Artefax
『Corra Linn』
Release date: 2019/10/24
Label: Numbers.
Cat no.: NMBRS63
Formats: 12′ vinyl / Digital
Order here: https://l-a-n-a-r-k.bandcamp.com/album/corra-linn
Tracklist:
A1 / 1. Corra Linn
B1 / 2. Moo Orphaned Drift
B3 / 3. Ferthenheap