Holly HerndonがAIの“赤ちゃん”とのコラボレーションによって制作した最新アルバム『Proto』を〈4AD〉から5月にリリース
Photo : Boris Camaca
2019.3.12
エレクトロニックミュージックとアヴァンギャルドなポップミュージックを追求し続け、常識を突き崩す作品を世に出してきたHolly Herndonが、UKの名門インディーレーベル〈4AD〉から最新アルバム『Proto』を5月10日にリリースする。
最新作『PROTO』は、「Spawn」と名付けられたHolly Herndon自身のAIの“赤ちゃん”とのコラボレーションによって生み出されたという前代未聞の作品。しかし、決して今作がAIについてが主要のテーマとなっている訳ではなく、例えば、アルバムの発表に際して公開された新曲“Eternal”では、「人間の精神をコンピューターなどの人工物に転送するという“マインド・アップローディング”を通じて転送された“永遠の愛”にインスピレーションを得ている」など、そのテーマ性はテクノロジーの進歩と音楽を結び付けたスタンフォード大学(Stanford University)に在籍するHolly Herndonならではの知性溢れるアプローチから、多岐に渡っている。
また、“Eternal”のMVは、人間の顔を分析し探しているというAIの視点から映像を加工して作られたヴィデオとなっている。
Holly Herndonは、アメリカ南部のテネシー州出身のアーティスト。幼い頃は合唱団などに参加していたものの、ダンスミュージックやテクノの中心地であるベルリンへの交換留学プログラムに参加したことを機に、ベルリンのクラブで演奏経験を積むなどして、クラブミュージックへと傾倒していった。アメリカに帰国してからは、カリフォルニア州のミルズカレッジ(Mills College)でエレクトロミュージックとレコーディング・メディアの博士号を取得。また『The Elizabeth Mills Crothers Prize』において、最優秀作曲賞を受賞している。2012年にNY・ブルックリン拠点の先鋭的電子音楽レーベル〈Rvng Intl.〉からデビューアルバム『Movement』をリリースし、2015年には〈4AD〉から2ndアルバム『Platform』を発表。アメリカの音楽メディア『Pitchfork』で「8.5/10点」を獲得するなど、各メディアから賞賛された。現在はアメリカの名門スタンフォード大学(Stanford University)の博士課程に在籍し、Max/MSPなどのプログラムを使用してエクスペリメンタルミュージックの可能性をさらなる高みへと突き詰めている。
「AIの未来を形作っている」 – CNN
「野心的」 – THE FADER
「ハミングしたり、口ごもったりしているそれには、生々しい、
「人間のインプットを、
Holly Herndonの最新作『Proto』の詳細は以下の通り。
Holly Herndon
『Proto』
Release date: 2019/5/10
Label: 4AD/BEAT RECORDS
Cat no.: 4AD0140CDJP (国内仕様盤CD – 歌詞対訳/解説書封入)
Price: ¥2000+tax
Order here: https://www.beatink.com/products/detail.php?product_id=10174
Tracklist:
1. Birth
2. Alienation
3. Canaan (Live Training)
4. Eternal
5. Crawler
6. Extreme Love (with Lily Anna Haynes and Jenna Sutela)
7. Frontier
8. Fear, Uncertainty, Doubt
9. SWIM
10. Evening Shades (Live Training)
11. Bridge (with Martine Syms)
12. Godmother (with Jlin)
13. Last Gasp
More info: https://www.beatink.com/products/detail.php?product_id=10174