Factory Floorが、Fritz Lang監督の傑作SF映画『Metropolis』のサウンドトラックを制作しリリース
2018.8.21
ロンドン拠点のポスト・インダストリアル、エレクトロ・ユニットのFactory Floorが、1910年代後期〜1960年頃まで活躍した映画界の巨匠 Fritz Langが1927年に発表した名作『Metropolis』のサウンドトラックを制作。10月12日にセルフレーベル〈Heart Of Data〉からリリースされる。
元々、本プロジェクトは、今なおSFファンからカルト的人気を誇るFritz Langの『Metropolis』発表から90周年を迎えた2017年に、ロンドンにある国立の科学博物館が、Factory Floorにサウンドトラックの制作とライヴを依頼したことから始まった。ライヴは科学博物館内にあるIMAXシアターで開催され、150分に及ぶ演奏が行われた。そして、2018年2月にはサウンドトラックからの楽曲『Heart Of Data / Babel』をリリースしていた。
サウンドトラックアルバムは『A Soundtrack for a Film』と題され、2018年にFactory Floorが始動したレーベル〈Heart Of Data〉(”H/O/D”とも表記)から10月12日にリリースされる。ヴァイナルは4LPのボックスセット、CDは2枚組となっている。
またアルバムに先駆けて、12インチシングル・カット『Transform / Wonder』が9月7日にリリースされる。(リリースの詳細は末尾に掲載)
ドイツ表現主義における傑作『Metropolis』は、オーストリア出身の映画監督Fritz Langによって1926年に制作され、1927年に公開されたモノクロの無声映画。制作当時から100年後、2026年のディストピア未来都市を題材に、支配階級と労働階級による階級社会と闘争、当時のヴァイマール共和政下における資本主義と共産主義の対立を描いている。「SF映画の原点にして頂点」とも称される本作は、後世のSF映画監督/作家に多大な影響を与えたことでも知られている。電子音楽界においても影響は広く、本映画の大ファンであるGiorgio Moroderは、1984年に自身作曲によるサウンドトラックを制作し、『Metropolis』の再編も行い、『Giorgio Moroder Presents Metropolis』として発表ている。また、Jeff Millsも2000年にサウンドトラック『Metropolis』を制作しているほか、Kraftwerkの『Die Mensch-Maschine(人間解体)』は本映画をモチーフにしていることで知られている。さらにMadonnaやQUEENは『Metropolis』をモチーフにしたMVを公開している。
https://www.youtube.com/watch?v=aPbjefBqRPE&t=1342s
https://www.youtube.com/watch?v=ZFu8aBWcKBM
Factory Floor
『A Soundtrack For A Film』
Release date: 2018/10/12
Label: H/O/D
Cat no.: HOD003
Tracklist (CD ver.):
[Disc 1]
1. Metropolis
2. Beneath
3. Run
4. Father
5. Identity Switch
6. Circuit Senses
7. Babel
8. Cave
9. Wonder
10. Suspicious
[Disc 2]
1. Transform
2. Heart of Data
3. Find
4. Up Rise
5. Flood
6. Become
7. End