AdielがKangding Ray主宰レーベル〈ara〉から新作EP『Musicofilia』を7月にリリース
2019.7.1
イタリア・ローマのGOA Clubでレジデントを務めるDJ/プロデューサー、AdielがKangding Ray主宰の新興レーベル〈ara〉から新作EP『Musicofilia』を7月26日にリリースする。
Kangding Rayが主宰する〈ara〉は、「About Recording Artists」の頭文字を取って省略したもので、そのコンセプトを「音楽を通じて深い感情を呼び起こそうと務めるユニークな音のアイデンティティを持つレコーディングアーティストのためのプラットフォーム」とする新興レーベル。〈ara〉からのヴァイナル作品はひとつずつナンバリングされ、それぞれ異なるアクリル絵具やテープを用いた高い技術の手作業のアートを施し、「非合理的に手作りで生み出される芸術品」としてリリースしている。
そのカタログ2作目にフィーチャーされたのは、2019年1月に自身主宰のレーベル〈Danza Tribale〉からDonato DozzyとのコラボレーションEP『Cavallina』をリリースしたことで注目を集めた、Adiel。複雑なリズムと魅惑的なメロディーとアンビエンスが特徴的なイタリアの有望株である。
Adielが自身のレーベル〈Danza Tribale〉以外からリリースをするのは本作が初めて。『Musicofilia』の制作背景には、「音の認知効果、音楽における反復の影響への対処、そして私たちを感動させ、癒してくれる音楽の力について記されている」というイギリスの神経学者Oliver Sacksが2007年に出版した『Musicophilia: Tales of Music and the Brain』があるという。EPに収録された4曲は、フロアに向けられたトラックでありながら、様々な時空間力学に適合するトラックとなっており、少々耳障りなビートと心地良いメロディーがぶつかることによって生まれる不協和音をAdielが探求した成果ともなっている。
“Music, uniquely among the arts, is both completely abstract and profoundly emotional. It has no power to represent anything particular or external, but it has a unique power to express inner states or feelings. Music can pierce the heart directly; it needs no mediation.”
– Musicophilia: Tales of Music and the Brain, Oliver Sacks, 2007
AdielはDJとしても、BerghainのBen Klockのショーケースや、Tresor、ロンドンのPrintworksやE1、パリのConcrete、アムステルダムのDe Schoolなど世界各地の著名クラブでプレイしており、2019年は『Dekmantel Festival』や『OFFSónar』、『Waking Life』といった最高峰のフェスティバルでもプレイする。
Adielの新作EP『Musicofilia』の詳細は以下の通り。
Adiel
『Musicofilia』
Release date: 2019/7/26
Label: ara
Cat no.: ARA002
Formats 12′ / Digital
Order here: https://adieldanzatribale.bandcamp.com/releases
Tracklist:
A1 / 1. The Call
A2 / 2. Vanishing
B1 / 3. Musicofilia
B2 / 4. Rednight