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『TAICOCLUB’18』が1stラインナップとしてMarcel Dettmann、FKJ、Nathan Fake、サカナクションなど6組の出演者を発表

2018.1.29

2018年6月2日（土）から6月3日（日）に開催され、本年限りで最後を迎える『TAICOCLUB’18』が1stラインナップとしてAlfa Mist、FKJ、Igloohost、Marcel Dettmann、Nathan Fake、サカナクション、計6組の出演を発表した。

まずは、間違いなく次世代ブラックミュージック・シーンを牽引するイースト・ロンドン出身のアーティスト、Alfa Mist。〈Ninja Tune〉からアルバムデビューした豪州ネオソウルの雄Jordan Rakeiや、今年ブレイク必至となるTom Mischのプロデュース/リミックスを手掛ける実力派だ。昨年リリースした『Antiphon』は地元に息づくグライムやヒップホップを肌で感じながらも、映画音楽を好する彼自身の特異な感性がストーリー性の強い楽曲に昇華されると、まるでミンガス作品をネオソウル仕様でドライヴさせたかのように甘くスリリングな仕上がりになっている。心に響くライブをお楽しみに。

昨年リリースした1stアルバム『French Kiwi Juice』が文句なしの必聴盤となった、Vincent FentonのプロジェクトFKJ。マルチインストゥルメンタリストである彼は一人でいくつもの楽器を操り、ヒップホップ的なサンプリングとビートのセンス、R&B的なメロウネスとセクシーなムード、そしてフレンチ・エレクトロの系譜をなぞるような洗練されたグルーヴが特徴的。昨年のアメリカツアーでは数千人規模の会場を含む全ての公演がソールドアウトになるなど、ライヴパフォーマンスも間違いない。『TAICOCLUB』での素晴らしいライヴに期待が高まる。

10代の時にFlying Lotusの〈Brainfeeder〉よりEP『Chinese NuYear』をリリースし、昨年にはついにデビューアルバム『Neo Wax Bloom』を世に解き放った弱冠20歳の新星Iglooghostの初来日も決定。エキゾチックなニューエイジ・サウンドと声ネタ、緩急自在の変則ビートとともに疾走する強烈で狂った世界観を、爆音でこだまの森に響き渡らせることは間違いない。踊り倒すこと必至のアクトだ。

1999年より、ベルリンの最前線クラブ「Berghain」のレジデントとして活躍し、言うまでもなく〈Ostgut Ton〉レーベルの看板アーティストであるMarcel Dettmannが、2015年振りにこだまの森に登場。〈Dekmantel〉から発表した『Selectors 003』ではダークなエレクトロで自身のルーツを披露、昨年12月には〈Ostgut-Ton〉のサブレーベル〈A-TON〉よりドイツ人コンテンポラリーアーティストFriederike von Rauchの写真を音で解釈した作品『Marcel Dettmann presents RAUCH』を発表している。そういった幅広い活動に裏付けされる大胆かつ意外な選曲は、『TAICOCLUB』のオーディエンスの心を掴んで離さないだろう。

『TAICOCLUB』の全てを始めたと言っても過言ではないアーティストの一人、Nathan Fakeが2008年以来10年振りにこだまの森へ帰ってくる。James Holden主宰の〈Border Community〉から2003年にデビューを飾り、長年の活動を経て、2016年には名門〈Ninja Tune〉に電撃移籍。先日リリースしたばかりの、美しいメロディーとエモーショナルな感情を併せ持った楽曲“Sunder”は天才の新たな幕開けとなる作品とも言える。美しい旋律と感情が再びこだまの森に響き渡るのを楽しみにしていて欲しい。

そして、サカナクションの4度目となる出演が決定。文学的な言語感覚で表現される歌詞とバンドのフォーマットからクラブミュージックのアプローチをこなすなど
様々な受容性を持った楽曲は新作をリリースするたびに高く評価され、近年では各界のクリエイターとコラボレーションを行い「ミュージシャンの在り方」そのものを先進的にとらえるその姿勢は常に注目を集めている。他では味わえない、こだまの森でのライブをお見逃しなく。