T5UMUT5UMUが中国・杭州を拠点とする〈FunctionLab〉から新作EP『Incantation』を3月にリリース
2020.3.3
現在NYを拠点に活動する日本人プロデューサー、T5UMUT5UMUが中国・杭州を拠点とするレーベル〈FunctionLab〉から新作EP『Incantation』を3月5日にリリースする。
T5UMUT5UMUは、テクノ、ブレークビーツ、ジャングルを主軸としながらも、ジャンルそのものではなく、ヴァイブとスタイルによって結び付けられたトラック同士のスイートスポットを探究し続けている日本人プロデューサー/DJ。これまでにNY発の〈Loveless Records〉傘下の〈Materia〉や、LA発の〈Knightwerk Records〉からEPをリリースしており、2019年5月からはNYを拠点に活動しながら、自身のBandcampページにて非常にユニークなエディットやセルフリリースを精力的に行っている。他に類を見ないサウンドはPlastician、Walton、JASSSといった先鋭的なセレクションで知られるDJたちにサポートされている。
T5UMUT5UMUが新作をリリースする中国・杭州の〈FunctionLab〉は、同地を拠点に活動するJuan Plus OneとGuanによって2017年に設立された電子音楽とメディアアートのレーベルプラットフォームで、これまでにGG Lobster、Mice、Laughing Earsといったローカルのプロデューサーたちを輩出し、カタログには混沌としたアートワークを纏ったユニークなサウンド が並んでいる。また、上海の〈SVBKVLT〉や〈Genome 6.66Mbp〉とも共振しながら、中国のアンダーグラウンド・エレクトロニックミュージックをリードしており、杭州Loopyと上海ALLで『Wo He Ni Pinle』と『Pain Olympics』というパーティーシリーズを通じて、その裾野をフロアレベルから世界へと拡大させている。
T5UMUT5UMUの最新作に関して、レーベルのページには以下のように記されている。
社会的な不安が宗教を求め、グローバル化がその不安を加速させる。理性だけで対応出来ることが減れば減るほど、宗教は意思決定の指針として機能するようになる。
王朝時代以前の日本では、雨乞いは国家による儀礼として行われていた。仏教伝来以前より、施政者である天皇には国家鎮護の声を神に届ける能力があると信じられ、祈雨もまた古来より天皇自らが神祇に祈ることによって行われた。日本では百度参り、百度垢離、山頂などでの雨乞踊やのほか、水流に死馬の骨、汚物などを投げて水神を怒らせたり、雨降石などの岩石に祈る。中国では竜神に雨を乞い、スーダンや南アフリカの雨乞い師のように大きな権威をもつ例も見られる。
雨乞いとは、干ばつが続いた際に雨を降らせるため行う呪術的・宗教的な儀礼のことである。世界の多くの文化圏に「雨は神からの贈り物であり、それが途絶えるのは神の罰である」という観念があった。方法は異なるが、世界中の雨乞いの儀式は、神の注意を引き付け、喜ばせ、雨を乞う。また、水の多い場所や湿度の高い場所は、霊界に繋がりやすいと昔から言われている。このように、古代から水は人と異界を結ぶインターフェースの役割を果たしてきた。
– 〈FunctionLab〉のBandcampページより
T5UMUT5UMUの新作EP『Incantation』詳細は以下の通り。
T5UMUT5UMU
『Incantation』
Release date: 2020/3/5
Label: FunctionLab
Cat no.: FL015
Format: Digital
Order here: https://t5umut5umu-fl.bandcamp.com/album/incantation
Tracklist:
1. Incantation 呪術
2. Lightning Injury 電紋
3. Thunder Squall 雷飑
4. Rainmaking 請雨
5. Drought 旱魃
6. Kodama 木霊