株式会社KORGが、強力かつコンパクトなポリフォニック・ステップシーケンサー「SQ-64」が2020年12月に発売することを発表した。

SQ-64は、直感的な操作性を持った64個のパッド、クリアなOLEDディスプレイ、頑丈かつスマートなアルミボディ、多種多彩な機能、そして他機種との接続性を備え持っており、細かな設定とあらゆるスタイルの音楽制作に適したシーケンシングが可能なモデル。

スリムでコンパクトな見た目とは裏腹に、優れた相互接続性（USB Micro B, MIDI IN (x1), MIDI OUT (x2), Sync IN & OUT, ）を持っており、ほとんどのアナログ/デジタル機材と接続することができる。また、それぞれ16個のシーケンス・パターンを持ち最大64ステップまで入力が可能な3つのメロディトラック（各トラックにMODULATION, PITCH, GATEの3系統出力）と、同じく16のサブトラック（パート）を備え、それぞれ最大64ステップ記録可能でかつ8つのトリガー出力を備えたドラムトラックが搭載されており、アナログシンセ、モジュラーシンセ、デジタルドラムマシン、あるいはDAW上のプラグインであっても接続ができ、それぞれを同時に操作することができる。

メロディトラックのシーケンスは3種類の編集が可能で（GATE, PITCH, MODULATION)シーケンサーから発信される信号を自由自在に操作できる。ドラムトラック出力は接続されているドラムマシンの極性やパルス電圧の調整も可能となっている。Sync In & Out 接続を使用することによってvolcaシリーズ、minilogue、minilogue xd、prologue等の〈KORG〉製品ともSYNCすることもできる。

鮮やかなLEDを内蔵したパッドは設定した値に応じて照度が変わるようになっており、シーケンス全体の状態を一目で確認することができ、またエンコーダーと5つのモードボタンで設定の変更やシーケンスのエディットが瞬時に行える。明るいOLEDディスプレイはあらゆる角度でも鮮明に映るため、スタジオであってもステージ上でも、必要な情報は常に見易くなっている。

3つのメロディトラックにはそれぞれ独立したモジュレーション出力も搭載しており、各ステップごとに複雑なモジュレーションを接続デバイスに送信できる。ポリフォニック・コードパターン、メロディ、複雑なポリリズム、そしてモジュレーションを、例えどの様なセッティングになっていても指先で瞬時に操れ、それを録音し、64ものプロジェクトスロットに保存することができる。

シーケンサー以外にも、SQ-64には演奏やエディットがいとも簡単に行える様々な機能が搭載されており、64個のパッドのレイアウトを、ピアノ鍵盤のような“キーボードモード”、コードの形を変えずに直観的に探れ、簡単に移調できる“アイソモーフィックモード”、1つのスケールの音が3列に渡って約3オクターブ分並ぶ“オクターブモード”から選択できる。

また、SQ-64の強力なアルペジエーターを使えば、プラグインやアナログ/デジタルシンセを通して独特なリズムパターンや刺激的な音色を奏でることが可能。付属のリバース、バウンス、そしてランダム/ストカスティックモードを加えれば、さらに刺激的な音色を生み出すことができる。作成したパターンは自由にループ/チェインできるので、マシン・ライヴにも最適となっている。

これほどに多くの機能を備えているにも関わらず、SQ-64の厚さははたったの18mm。持ち出すのも容易なサイズ感でありながら、スマートかつ頑丈なデザインにもなっており、長年使用し続けることもできる。電源はUSBバスパワー、もしくは9VのACアダプター（KORG KA350）の2種類が使用でき、自宅やライヴ会場といった場所や、DAWのコントロール、モジュラー・ジャムなどシーンを選ばずに使うことができる。

SQ-64には、曲を作るだけでなくAIによるマスタリングができる「Ozone Elements」、キーボード演奏の上達に役立つ「Skoove」、 DAWソフト「Reason Lite」に加え、コルグやその他ブランドのソフトウェア・シンセまで、多数の音楽ソフトウェアを多数バンドル。つまり、SQ-64を手に入れることによって、音楽をレベルアップさせる様々なツールを手に入れることができる。

製品のさらなる詳細は以下のリンクからご覧いただきたい。

https://www.korg.com/jp/products/dj/sq_64/