Shedが9年ぶりに〈Ostgut Ton〉へと帰還し、5thアルバム『Oderbruch』を11月末にリリース
Photo : Birgit Kaulfuss
2019.10.16
ベルリンを拠点に活動するDJ/プロデューサー、Shedが9年ぶりに〈Ostgut Ton〉へと戻り、5作目のアルバム『Oderbruch』を11月29日にリリースする。
アルバムは、ShedことRene Pawlowitzの家族が何世代にも渡って住み続けてきた旧東ドイツのオーダーブルッフ地域(Oderbruch)をテーマとしている。またタイトルから派生するアルバムの内容と、アートワークに使用されているArnim Tölkeの作品『Ectoplasma (Oderbruch)』は、「この国境地帯の深い湿地とのPawlowitzの個人的な関係、そして第二次世界大戦中に東部の前線としてこの地域が受けた、巨大な政治的および歴史的変化を反映している」という。
「何があなたをある場所に縛り付けているのでしょうか?
彼らを思い出すこと。
家にいる時にいる時の気分を感じることができる場所。
あなたの存在を確認する場所。
ここはオーダーブルッフです。このアルバムはそのためのものです」
— Shed aka Rene Pawlowitz
オーダーブルッフ地域と個人的な歴史を音楽的に反映した本作は、「地元のガソリンスタンドで出会ったこと、水を眺めること、ベルリンや隣街のローカルパーティーに向かう車の閉め切られた窓をテクノでガタガタと揺らすこと、摘み取りの機が熟したフルーツの機が並ぶ田舎の公園を車でクルージングしていること、かつての枝垂れ柳と産業の栄えていた廃工場」というPawlowitzの幼少時代の記憶と密接に結びついた自然の音が背景にあるというが、またその景色には「シーローハイツの戦いでナチスが惨敗し、ベルリンが陥落し、ファシスト政権が崩壊したことを象徴する景色でもある」というストーリーも眠っている。
アルバムに収録されている9曲は、主観的なものと歴史的なものが絡み合っていることの触発されているが、Shedのこれまでの記録とは異なって、『Oderbruch』は広大な牧歌的な風景を取り入れて完成している。
Shedの5作目のアルバム『Oderbruch』の詳細は以下の通り。
Shed
『Oderbruch』
Release date: 2019/11/29
Label: Ostgut Ton
Cat no.: ostgutcd47/ lp33
Formats: 2 x12″ LP / Digipak CD / Digital
Order here: https://ostgut.bandcamp.com/album/oderbruch
Tracklist:
1. B1 (Anfang und Ende)
2. Die Oder
3. Menschen und Mauern
4. Sterbende Alleen
5. Nacht, Fluss, Grille, Auto, Frosch, Eule, Mücke
6. Der Wolf kehrt zurück
7. Seelöwen Höhen
8. Trauernde Weiden
9. Das Bruch