『rural 2016』が、Mika Vainio、O/H、Cio D’Orら第3弾出演アーティストを発表
2016.6.10
7月16日(土)~18日(月)まで長野県東御市 「湯の丸高原」の大自然の中で開催される世界のアンダーグラウンドな音楽を小さなコミュニティで堪能する野外パーティ『rural 2016』が国内外のアンダーグラウンドで活躍する10組の第3弾出演アーティストを発表した。
まず海外からは、実験電子音楽の第一人者であるMika Vainioが待望の初登場を果たすことが決定。1993年に結成されたフィンランドを拠点とするIDM/エレクトロニカバンドのPAN SONICのメンバーであり、2000年代後半からはソロ活動を開始。2009年頃から〈Raster-Noton〉や〈Editions Mego〉、2010年頃には〈comfortzone〉、2013年には〈Black First Petite〉から名作『Kilo』など、数多くの作品をリリースしてきた。PAN SONIC時代から様々なジャンルの融合、ビート緩急、絶妙な加工の歪んだノイズを見事に融合させる唯一無二、孤高のエクスペリメンタル・アーティストの多くの楽曲はダークかつシネマティック、病的な側面、攻撃的なリフなど、電子音楽の多くの側面を見せている。
そして、2015年の『rural』で圧倒的なステージを魅せたORPHXのRich OddieとHurenのDavid Fosterの2人による新プロジェクト「O/H」も登場。〈Opal Tapes〉からリリースされた強烈なインダストリアル・プロダクションもさることながら、2015年にはO/H名義でヨーロッパツアーを行っており、よりフロアライクなパフォーマンスで、その懐の深さを感じさせている。今回の『rural』で日本デビューとなるベテラン2人によるO/H名義の化学反応には期待が高まる。
また、ここ数年の日本のディープ&ヒプノティック・テクノブームを牽引するCio D’Orが今年も『rural』に登場する。2015年は〈Semantica Records〉からアルバム『all in all』をリリースしており、その高いクオリティと独特の音楽性はますます深くなる一方であることを知らせている。日本のオーディエンスと『rural』のフロアを熟知するテクノ界の女王が、今年はどのようなプレイを魅せてくれるのか乞うご期待、というところだ。
そしてENAとのスペシャルライヴセットでアナウンスされていたFelix Kは、ソロDJセットも披露することが決定。〈Blackest Ever Black〉や〈Hidden Hawaii〉に代表されるような攻撃的で重厚なプロダクションが特徴である一方、ここ最近のDJセットはテクノ、自身のオリジナル作品、彼の原点であるドラム&ベースを見事に融合させている。「Juno Plus Podcast 102」に代表されるような非常にユニークかつ最高のテクノとして仕上げてくるだろう。
さらには、ここ数年大きく注目を浴びているベルリン在住のDON’T DJの出演も決定。2013年に〈Diskant〉からデビュー後、〈Travel by Goods〉や〈Berceuse Heroique〉から、有機的かつ変則ドラムで非常に中毒性ある話題作をリリースしている。長期のジャパンツアーが決定している彼のプレイは必見だ。
そして日本からは、ベルリンのBerghainをはじめ、ヨーロッパ主要クラブでのプレイを含め、ギグの数/質ともに今までとは大きく異なる活躍を見せているWata Igarashiが登場。今年はPeter Van Hoosenのコンピレーション『Stealth』や、Svreca主宰の〈Semantica〉、ここ日本でもDJ NOBU主宰の〈Bitta〉からEPのリリースを行い、その質の高さが世界から認められている。今後の日本のテクノ界を背負う男がライヴセットは十分な期待が持てる。
〈Raster-Noton〉からはレーベル初の女性アーティスト、KYOKA 。今年リリースされたEPを始め、ここ数年の音楽性とライヴセットは圧倒的で、スタートから終わりまで全体を通してのグルーブと重厚かつ細かい音の粒子を堪能できるだろう。
また、名門レーベル〈Ostgut-Ton〉からNick Hoppnerとの共作EP『Fantastic Planet』が今年7月にリリースされることがアナウンスされたGonnoはDJセットで登場することが決定した。
そしてgoatやbonanzasのメンバーであり、DON’T DJと共に長期のツアーを行うYPYも登場。ベルリンの地下レーベル〈Nous〉から作品をリリースし話題となった昨年に続き、今年の6月末には〈EM Records〉から1stアルバムをリリースする。実験音楽アーティストという言葉だけでは言いあらわせない、非常に、高音質でパワフルなパフォーマンスを行うことでも有名だ。
〈Organic Music〉主宰であり、Discossessionの一員で、そのハードディガーで選盤眼でシーンに多大な影響を与えているChee Shimizuは初登場。90年代前半からDJ活動を行い、イタロディスコやコズミックをイチ早く日本に紹介したのは彼といって過言ではない。
名古屋の名門クラブMagoを拠点に『black cream』を主宰し、三重で自身のオープンエアパーティー『eleven.』を主宰する中部の雄Apolloも初登場。
今年の『rural』は関東・中部からアクセスしやすく、長野県 軽井沢に近い、標高1800~2000mの穏やかな山々に囲まれた「湯の丸高原」で開催となる。イベントの詳細は以下の通り。
rural 2016
Date: 2016/7/16(Sat)〜18(Mon)
※前夜祭 7月15日(金)詳細は後日発表
Place: 長野県 湯の丸高原
住所: 〒389-0501 長野県東御市湯の丸高原
http://www.yunomaru.co.jp/s-access.html
Line up:
[Open Air Stage]
Sendai Sound System (BEL)
Mika Vainio (φ,Blast First Petite | FIN)
Pearson Sound (Hessel Audio | UK)
O/H (Rich Oddie of Orphx & David Foster of Huren, Teste | CAN)
NEEL (Spazio Disponibile, Voices From The Lake | IT)
AOKI takamasa (Raster-Noton | JP)
Cio D’Or (Semantica Records | DE)
DJ NOBU (Future Terror, Bitta | JP)
Felix K (Desytopian | DE)
Solar (we are monsters | US)
Jane Fitz (Night Moves | UK)
Felix K and ENA (Hidden Hawaii | DE/JP)
Wata Igarashi (Midgar Records | JP)
Fis (Tri Angle Records | NZ/DE)
Chris SSG (MNML SSGS | JP)
[Indoor Stage]
DON’T DJ (Diskant, birdfriend | Berlin)-Live-
KYOKA (Raster-NOTON |Tokyo) -Live-
GONNO (International Feel | Tokyo)
YPY (goat, bonanzas, Nous | Osaka) -Live-
Sapphire Slows (NOT NOT Fun | Tokyo) -Live-
TAKAAKI ITOH (WOLS, RESIDENCE | Sendai)
Haruka (Future Terror | Tokyo)
diskonnected (smokemachine | Taipei)
KURO (Psyristor Trax | Tokyo) -Live-
hakobune (Tokyo) -Live-
Chee Shimizu (ORGANIC Music | Tokyo)
Apollo (black cream| Nagoya)
halptribe (phc | Kobe)
Stone Neck (S.I.N | Utsunomiya)
SlyAngle (melting bot | Tokyo)
KOBA (form. | Tokyo)
TAKAHASHI (VETA | Tokyo)
NAO (rural | Tokyo)
and more…!
Ticket:
前売チケット(15,000円)
http://www.rural-jp.com/tickets/
当日チケット(17,000円)
※前売が規定枚数に達しましたら当日券の販売はございません。
※駐車料金 及び テント・タープなど持込料金を含みます。
※7月16日(土)〜18日(月・祝)まで2泊3日の料金となります。