Playlist: Mr. Ties selected “Indispensable 5 tracks for my party”
2019.12.27
ダンスミュージックへの煩型が集うベルリンで、長らく“随一のパーティー”と評されてきた『Homopatik』を率いるマエストロ、Mr. Tiesがおよそ1年ぶりに来日を果たす。12月31日にWWW / WWW X / WWWβにて開催される、現行オルタナティヴなラインナップが一堂に会するスペシャル・ナイト『INTO THE 2020』にて、MOODMANやYoshinori Hayashi、Okadadaらと共にプレイする。
Mr. Tiesは、現場からの叩き上げで培ったDJスキルで、ロータリーミキサーとターンテーブルを自在に操りながら様々なスタイルやジャンルを組み合わせ、時に8時間以上もフロアのエネルギーをキープする力に満ち溢れている。言わば、ダンスフロアにマジックをかけ続け、オーディエンスを虜にするテクニシャン。南イタリアはバーリ県の小さな港町ジョヴィナッツォの出身であるMr. Tiesは、10代の頃から常に音楽を欲して、現場で様々な経験を積み、一歩一歩、確実にDJとして、そしてプロデューサーとしての地位を高めてきた。
Mr. Tiesが2010年にDanilo Rosatoと共にベルリンでスタートさせたパーティー『Homopatik』は、ベルリンのクィア・コミュニティの核とも言える人気のヴェニュー「://about blank」で定期的に開催されていた。陽気で高揚感溢れる彼の音楽とマッチしたフリーダム全開な雰囲気は、先鋭的なベルリンの多くのクラバー達に親しまれ、現在は「://about blank」でのマンスリーレジデントは終了しているが、『Homopatik』は現在も国内外の会場にて、時にスペシャルなゲストを招き、時にMr. Tiesのオールナイトロングセットが披露される場としてマイペースに機能している。生粋のパーティーピープルからクラブビギナーまで、すべてのクラウドを惹きつけてやまない、その破天荒でフリーキーな存在感は、“新世紀のLarry Levan”とも称されている。
そして今回は、WWW / WWW X / WWWβで開催される『INTO THE 2020』に際して、Mr. Tiesが“自身のパーティーに欠かせない5曲”をセレクト。「Mr. Ties Party Classic」と呼ぶに相応しい、2010年代の終わりを締めくくるアッパーな楽曲たちをぜひチェックして彼のセットを楽しんでいただきたい。
Mr. Ties selected “Indispensable 5 tracks for my party”
https://www.youtube.com/playlist?list=PLbisgfzNVWCNK__PRbx4LnPMngQ8a4sYR
1. Jocelyn Brown – “Pickin’ Up Promises (Gino Woody Bianchi Turn Around Dub RMX)”
Inner Life、Salsoul Orchestra、Changeなどのグループでの活躍も知られるディスコ・ディーヴァ Jocelyn Brownによる84年のシングルのハウスVer.であり、USディープハウスの重鎮Victor Simonelliによる〈Bassline Records〉からリリース。パンチの効いた音作りとボーカルの執拗なリフレインから90sヴァイブが溢れる本作は、Discogs上で驚くほどの安値で売買されている。レア盤ではない、隠れた名作を掘り出すディガー精神溢れるMr.Tiesならではの選曲。
2. Leo Anibaldi & Robert Armani – “MAGIC TRICKS”
イタロ・ハウスからハードテクノまで手掛けてきたイタリアの古株 Leo Anibaldiと、アシッドテイストなトラックを量産してきたシカゴ・ゲットーハウスのプロデューサー Robert Armaniの両者とも、10年代に数多くの作品が再発され、時を経てスキモノたちを魅了してきた。同じく1992年発表のこの曲も、90年代当時においても現代においても、暴走するシンセサイザーによってフロアを狂喜の渦に陥れることだろう。
3. Angelo Ceci – “My Dear Fall (Mr.Ties Remix)”
2018年に設立されたばかりのイタリアのレーベル〈Guendalina Records〉からのリリースであり、レーベルオーナーのAngelo Ceciが手掛けたドラマティックに展開するテクノが、Mr.Tiesの手によってスローかつ重心低めに再構築された一曲。ビッグルームな原曲を粘り気たっぷりに料理するセンスは、Mr.Tiesが熱烈なファンを獲得する理由の一つだ。
4. 角松敏生 (Toshiki Kadomatsu) – “Lucky Lady Feel So Good”
世界中のオルタナティヴなディスコが再発見され続けた2010年代において、日本の作品も独特のいなたさで注目を集めたが、Mr. Tiesも和製ディスコ/シティポップから名作をピックアップしてくれた。エレクトロ・ディスコのクラシック、Tululah Moonの“If You Want Love”を元ネタとした、アフターアワーズに聴きたいグッドメロウな一曲だが、Mr. Tiesなら、思いもがけないタイミングで投下してくれるかもしれない
5. Claudio Coccoluto – “Everybody Boogie”
1990年代後半から2000年初頭にかけて自身のレーベルからフロアヒットを放ってきたイタリアのプロデューサー Claudio Coccolutoが、2015年に突如このEPと共に復活。Mr. Tiesの旧友AkirahawksやKenji Takimiらにも通じるセンスを持ったエディットで、ほぼ全編が美味しいところといっても過言ではないミニマル・ディスコな一曲。『Homopatik』らしい、ディスコ方面に突き抜けたパーティーチューンだ。
イベントの詳細は以下の通り。
INTO THE 2020
Date: 2019/12/31 (Tue)
Venue: WWW / WWW X / WWWβ
Open/Start: 21:00
ADV: ¥3,500(Tax in / All Standing / + Drink fee)
[Ticket outlets: e+ / ローソンチケット[Lコード:75226] / iFLYER / Resident Advisor / WWW店頭 ]
Line up:
[LIVE]
田我流
Gabber Modus Operandi
GEZAN
Lim Kim
SANTAWORLDVIEW
Tohji
VaVa
[DJ]
悪魔の沼 (Compuma / Dr.Nishimura / Awano)
Aspara
∈Y∋ (BOREDOMS)
KM
Mari Sakurai
Mars89
MOODMAN
Mr. Ties
okadada
suimin
リョウコ2000
Yoshinori Hayashi
¥ØU$UK€ ¥UK1MAT$U
YOUNG-G
MMM(stillichimiya/OMK)
More info: WWW X / WWW / WWWβ
https://www-shibuya.jp/schedule/011896.php
※未成年者の入場不可・要顔写真付きID / You must be 20 or over with Photo ID to enter.