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Elvin BrandhiがDon Zillaを筆頭とする〈Nyege Nyege〉コレクティヴとのコラボLP『Headroof』を2月に〈Hakuna Kulala〉からリリース

2020.1.8

政治的芸術運動やパフォーマンスアートグループなどと共演する即興リリシスト/アーティストのElvin Brandhiが、〈Nyege Nyege〉のマルチアーティストであるDon ZillaとのコラボレーションLP『Headroof』を2月7日に〈Hakuna Kulala〉からリリースする。

Elvin BrandhiことFreya Edmondesは、彼女自身がファインアートを学習したベルリンとウィーンを拠点に、建設現場や使用されなくなった地下室など公共性を持つ場所に介入するパフォーマンスアーティストのグループに参加しており、彼女自身は即興的な作詞だけでなくフィールドレコーディング、テープやヴァイナルなどのメディア、そして楽器とヴォーカルを用いたパフォーマンスを世界各国で行ってきた。また彼女は、Tony Allen、Rhodri Davis、Eugene Chadbourne、Michael Fischer、Gustav Thomas、Greta Buitiké、Alan Wilkinsonといった錚々たる即興演奏家との共演も果たしているほか、ロンドンの新興レーベル〈C.A.N.V.A.S.〉からエクスペリメンタルなカセットテープ作品をリリース、さらには世界各国のフェスティバルにて“即興音楽の枠組みとプロトコルの解体に関する論文”を発表しており、2017年にはPRS Foundationによる革新的な女性アーティストを表彰する芸術賞「The Oram Awards」をKleinやEwa Justkaなどと共に受賞している。

Elvin BrandhiとDon Zillaのリードによって、“Villaelvin”というユニット名義でリリースされる本コラボレーションLP『Headroof』は、2019年4月にElvin Brandhiがウガンダのカンパラに在る〈Nyege Nyege〉コレクティヴの“Villa（ヴィラ）”に移り、複数のアーティストたちと共同制作をしたことによって誕生した作品となっている。Elvin Brandhiによるプロデュースに基づいて制作されており、福音教会やスタジオを囲む沼地からのフィールドレコーディングと、カンパラを拠点に活動するパーカッショニストのOmutabaによる歪んだドラムによる爆裂的なビート、また同地拠点のラッパーであるHakimとSwordman Kitalaによる即興的な流れの意識的なリリック、そしてBoutiq StudioのマネージャーであるDon Zillaとコンゴ人プロデューサーのOiseによるグリッチーな低音プロダクションを内包している。

〈Nyege Nyege Tapes〉のサブレーベルとして、SlikbackやEcko Buzz、Rey Sapienz、MC Yallahといったウガンダ・カンパラ周辺アーティストの作品をはじめ、2019年にはSlickbackと上海の〈SVBKVLT〉所属アーティストとのコラボレーションEP『Slip A』など、昨今のアフリカからの新潮流を先導する快作をリリースしてきた〈Hakuna Kulala〉にとって、本作は初のLP作品となる。