Pierre BastienとTomagaによるコラボアルバム『Bandiera Di Carta』がNicolas Jaar主宰レーベル〈Other People〉から9月にリリース
2019.7.18
フランスの音楽家で実験的楽器製作者のPierre Bastienと、UKはロンドン拠点のデュオTomagaによるコラボレーションアルバム『Bandiera Di Carta』がNicolas Jaar主宰レーベル〈Other People〉から9月20日にリリースされる。
英国紙『The Guardian』から「有名人がフォローするマッド・ミュージカル・サイエンティスト」と称される音楽家のPierre Bastienは、これまでに映画監督/映像作家のPierrick Sorin、著名ファッションデザイナーのIssey Miyake、シンガーのRobert Wyattとコラボレーションし、Aphex Twinが主宰する〈Rephlex〉から作品をリリースしてきた。
一方、〈Blackest Ever Black〉からの作品で知られるRaimeのメンバーでもあるドラマーのValentina Magalettiと、The Oscillationのベーシスト/エレクトロニクスでもあるTom Relleenによって2014年に結成されたTomaga。結成以降、〈Hands In The Dark〉や〈Meaksuma〉などのレーベルから10枚以上のアルバム/EPをリリースしながら、“音楽”と“実験”の瀬戸際に挑戦し続けてきた。2017年にはCANのMalcolm Mooneyを始め、My Bloody ValentineのDeb Goodge、Thurston Mooreなどが主体となった「the CAN project」に参加し、2019年はWire、Silver Apples、Stereolabなどとツアーを行い、熱い注目を集めている。
Pierre BastienとTomagaのコラボレーションは、フランス・ダンケルクのパフォーマンスアートシアター「Fructose」でのフェスティバルと、UK・バーミンガムの『Supersonic Festival』からのオファーを受けて始まったという。
ダンケルクの工業港にあるFructoseからレコーディングが始まった『Bandiera Di Carta』の制作プロセスにあたって3人のインスピレーションになったのは、本作のアートワークに使用されている写真 ── トリノのTeatro Carignanoで3人がパーフォーマンスを行なった際に撮影されたPierre Bastienが作った紙と空気の音響機材 ── だったそうだ。プレスリリースではこのイメージについて、「この突飛で曖昧な真っ白な旗のイメージは、国家の超越性を換気します。国家のアイデンティティや国境の概念を巡る現代の不確実性に思いを馳せる、先見性のあるモチーフですが、これに関係する3人のアーティストにとっては“Carte Blanche(=白紙、完全な自由)”を想起させるようなものであり、その中で彼らは通常の活動範囲を逸脱し、新しくて奇妙な領域へと入り込むことができています」と説明が添えられている。
アルバムは結果的に、「Sun RaやArt Ensemble of Chicagoのようなフリージャズの刺激と、Francis BebeyもしくはMuslimgauzeのようなパーカッシヴな音響世界、Catherine Christer Hennix、Carl Stone、Egisto Macchiといった作曲家のように時に奇妙でエキゾチックなトーンの風景などが組み合わさり、不思議なほど感動的な作品」となっているようで、「3人のアーティストはいずれも、それぞれ自分たちの作品とは全く異なる方法で華を咲かせる空間を見出しているようで、他を追い求めるために普通を超越して冒険した時に何が起こるかを、驚くほど独創的かつ力強く大胆に肯定しています」と、早くもその内容が賞賛されている。
Pierre BastienとTomagaのコラボレーションアルバム『Bandiera Di Carta』の詳細は以下の通り。
Tomaga & Pierre Bastien
『Bandiera Di Carta』
Release date: 2019/9/20
Label: Other People
Cat no.: OP051
Formats: Vinyl LP / Digital
Order here: https://boomkat.com/products/bandiera-di-carta
Tracklist:
A1 / 1. Senza
A2 / 2. Pipes Of Dunkirk
A3 / 3. andiera Di Carta
A4 / 4. The Meeting
B1 / 5. Machines With Ideas
B2 / 6. Paper Ritual
B3 / 7. Doldrum
B4 / 8. Circles In The Ruins