〈Ostgut Ton〉のショーケースナイトにMartyn、Barker & Baumecker、Massimiliano Pagliaraが登場
2017.4.20
現代におけるテクノ/ハウスの聖地として知られるベルリンのクラブBerghainとPanorama Barが運営するレーベル〈Ostgut Ton〉のショーケースナイトが4月22日(土)にContactにて開催される。
今回の〈Ostgut Ton〉レーベルナイトは、同レーベルを代表するMarcel DettmannやBen Klockによるダークでモノトーンなテクノトラックとは対照的に、色彩豊かで温かみのあるものや、不規則な実験的ビートによるダンスミュージックなど、レーベルの多様性とオルタナティヴな一面に焦点を当てたラインナップとなっている。
まずは、Flying Lotusや〈Ninja Tune〉も認める、様々な音楽スタイルを融合した革新的なエレクトロニックミュージックを提示し続けるオランダ人プロデューサーMartijn DeijkersことMartyn。2000年代後半にポストダブステップのムーヴメントに乗って台頭した彼は、デトロイトテクノの未来的感覚とシカゴハウスのパワフルなグルーヴをダブステップ通過後の感性で落とし込んだ楽曲により、早くから広くファンを獲得してきた。2014年リリースの3rdアルバム『The Air Between Words』ではFour TetやInga Copelandとのコラボレーションを行ったことでも話題を集めた。〈Ostgut Ton〉には2015年から参加し、自身では鮮烈な色使いによるコラージュデザインで知られるレーベル〈3024〉のA&Rとしても手腕を振るい、近年はPanorama BarのレジデントSteffiとのライヴプロジェクトDoms & Deykersでの作品を精力的に発表している。
https://www.youtube.com/watch?v=X0q1FB58V_4
そして、南イタリアの村トリカーゼ出身で、2001年にはミラノでシアター/ダンス/コレオグラフィの学位を取得し、コンテンポラリーダンスを学んだ異色のDJ、Massimiliano Pagliaraが登場。彼はコンテンポラリーダンスを学ぶためにベルリンへ移住し、その当時テクノが爆発的な盛り上がりを見せていたこともあり自然とのめり込んでいき、自らもDJと音楽制作を行うようになる。Gui.Tarのメンバーふたりと共に[sic!]を結成している他、RotcivとのThe Rimshootersや、Jules EtienneとのEgyptian Nipplesなど数多くのコラボレーションを行い、現在はAndreas BaumeckerとのDJユニットDrei Fragezeichenとしても活動中。ソロではこれまでにコンスタントにリリースしているEPに加え、2枚のアルバムをLive At Robert Johnsonから発表し、Aphex Twin、Boards Of Canada、Autechreらを影響元として挙げる彼らしく、ダンスフロアでの機能性だけに終始しない広義の意味でのエレクトロニックミュージックを世に送り出し続けている。〈Ostgut Ton〉からの初のリリースは2017年、EP『Time And Again』で果たしている。
さらに、Autechreも出演したBerghain屈指のエクスペリメンタルイベント『Leisure System』の仕掛け人であるBarker & Baumeckerも登場。BerghainとPanorama Barの原型となったクラブOstgutでDJを行い、後にブッキングにも携わった経歴の持ち主Andreas Baumeckerと、イギリスのブライトンで音楽を学んだ後、Autechreの所属するベルリンのブッキングエージェンシーに籍を置くSam Barkerが2008年に出会い、2人は当時、テクノやハウスに限定されない多様なコンテンツへと舵を切ったBerghainで新たにパーティー『Leisure System』をオーガナイズ。パーティーは成功を収め、ベルリンのダンスミュージックシーンに実験精神あふれる新風を巻き起こしていく中で、2人は関係を深めていった。その後、楽曲のリミックス依頼を受けたBaumeckerがBarkerに相談を持ち掛けたことを契機に、制作プロジェクトがスタート。そして〈Ostgut Ton〉の運営を担当していたNick Höppnerの提案により、初の単独作品となるEP『Candyfilp』を2010年に発表した。同時期から大量のハードウェアを携え、数多くのクラブ/フェスティバルへ出演。2012年には自身たちの音楽的多様性と実験性を余すことなく投入した1stアルバム『Transsektoral』を発表した。2016年にリリースし、話題を呼んだ『Turns』では、4つ打ちに限定されないビートや、巧みなシンセ処理によって豊かに起伏するアンビエンスなど、格段に飛躍した表現力が力強く披露された。
さらに東京からは日本人唯一の〈Ostgut Ton〉アーティストGonnoと、独自の審美眼で人気を獲得してきた『mnmlssgs』のChris SSGも参加。世界最高峰のレーベルが広義の意味でのダンスミュージックが体験できる一夜となる。
イベントの詳細は以下の通り。
Ostgut Ton Night
Date: 2017/4/22 (Sat)
Venue: Contact
Open: 22:00
Door: ¥3500
w/f: ¥3000
GH S members: ¥2500
Under23: ¥2000
Before11PM: ¥1000
Line up:
[STUDIO X]
Martyn (Ostgut Ton | USA)
Barker & Baumecker (Ostgut Ton | Germany)
Massimiliano Pagliara (Ostgut Ton | Italy)
[CONTACT]
Gonno (WC | Merkur | mulemusiq | International Feel)
Dr. Nishimura
Chris SSG – Life (…It Eats You Up) [Mika Vainio tribute]
David Dicembre
Qmico
More info: Contact
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