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Leo Palayeng in his studio - 2006

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〈Nyege Nyege Tapes〉が“エレクトロニック・アチョリ”の貴重な名曲を15曲収録したコンピレーションを9月にリリース

  • 2019.8.1

ウガンダの首都カンパラを拠点に活動するフェスティバル兼レーベル〈Nyege Nyege Tapes〉が、ウガンダ北部にて“エレクトロニック・アチョリ”が誕生した経緯を探る15曲入りコンピレーション『Electro Acholi Kaboom from Northern Uganda』を9月12日にリリースする。

 

アチョリは、現在のウガンダ北部のキトゥグム、グル、パデルなどを含むアチョリ地方から、南スーダンの東エクアトリア州マグウィまでなどに住むナイル系民族のこと。〈Nyege Nyege Tapes〉は本コンピレーションを通じて、2003年頃にウガンダ北部のグルとリラで始まった、アチョリの伝統的な求婚歌/求愛歌を電子音楽的に再解釈した楽曲たちを紹介している。15曲全てが“エレクトロニック・アチョリ”全盛期の2003年から2008年までにグルとリラの両都市でレコーディングされたものだという。2003年当時は、ウガンダ北部では依然として莫大な数の民間人が犠牲になる残忍な内戦が続いていた。

 

 

 

『Electro Acholi Kaboom from Northern Uganda』に収録されているのは、戦時下で多くの新婚夫婦にとっては手の届かないほど高価になっていた、最大25人のメンバーからなるアチョリ伝統のLarakarakaバンドの代わりに結婚式で披露されていた楽曲たちだという。“エレクトロニック・アチョリ”が生まれた当時の若いプロデューサーたちはレコーディングスタジオを作り、新婚カップルのために楽曲を書き、結婚式の様子を撮影したり、式で依頼された楽曲を演奏したりするなどの活動をパッケージとして、結婚式に提供していたそうだ。このジャンルの先駆けには、2Kleen Recording Studioを設立したLeo Palayeng、Glory of God production Studioを運営する歌手のOpiyo Twongweno、Sound Beats StudioとリラにNorth Studio Muze Bを設立したBosmic Otimなどがいる。

 

プロデューサーたちが初めにPCで作った“エレクトロニック・アチョリ”は、パーカッション、カラバッシュ、アンクルベル、そしてコール&レスポンスのヴォーカルなど伝統音楽に忠実に従いながらも、そのテンポは加速されてドラムマシンで演奏されるポリリズムとなり、ヒプノティックで、譫妄状態のミニマリストのサウンドだった。そうして、新たに生まれた音楽はAlobo Night ClubやOpit Travelersのようなグル周辺の地元クラブに急速に広がっていったという。

現在でも“エレクトロニック・アチョリ”は、Pier2やSignature Clubなどのナイトクラブで、“ルオ”をテーマにしたウェークリーパーティーで聴くことができるそうだ。

 

コンピレーションは、Bosmic Otim、Jeff Kornodo、Tabu Busy Body、Zing Zang、Brotehr Q and City Boy、Otim Alphaなど、当時の著名なヴォーカリストを含む、“エレクトロニック・アチョリ”のなかなか見つけることのできない名曲を15曲収録している。マスタリングはベルリンのDubplates & Masteringが手掛け、限定盤のダブル・クリアヴァイナルでリリースされる。

 

また、フェスティバルの『Nyege  Nyege』は9月5日から8日にかけて、ウガンダのジンジャにて開催される。

 

 

 

〈Nyege Nyege Tapes〉による“エレクトロニック・アチョリ”のコンピレーション『Electro Acholi Kaboom from Northern Uganda』の詳細は以下の通り。

 

 

 

Various Artists

『Electro Acholi Kaboom from Northern Uganda』

Release date: 2019/9/12

Label: Nyege Nyege Tapes

Cat no.: NNT016

Formats: Limited 2xLP / Digital

 

Tracklist:

A1 / 1. Lady Grace Atim – Adoko Gwok

A2 / 2. Baby Davlin – Can Lim

A3 / 3. Opiyo Twongweno – Kolo (Dog Mix)

A4 / 4. Jahria Okwera – Awinyo Bila

B1 / 5. Pro Lagwee – Rwot Moo

B2 / 6. Pan Afrique – Angee Kobo : Rasta Cobra Okot Rework

B3 / 7. Ojegele – Nyaka Twon Coo

B4 / 8. Brother Q & City Boy – Can Deg Ming

C1 / 9. Opiyo Twongweno – Gang Deyo

C2 / 10. Bosmic Otim – Bandera pa kaka

C3 / 11. Tabu Buzy Body – Kolo Wece

C4 / 12. Zing Zang – Gang Oling

D1 / 13. Jeff Korondo – Tum pa Ocii

D2 / 14. Lakoc Jojo – Apiyo Nyara

D3 / 15. Otim Alpha – Nyom pa Denish

  • 9/10
  • 2/1 追加
  • 9/10
  • 2/1 追加

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