Flying Lotus直系のビートメイカーとして登場し、今や〈Brainfeeder〉を代表するプロデューサーのひとりとなった、Lapaluxが2年ぶり4作目となる新作アルバム『Amnioverse』を11月8日にリリースする。

アルバムのアナウンスと共に収録曲“Earth”を公開。今作の最初のインスピレーションになったという、光と空間を用いた作品を発表し続けている現代芸術家のJames Turrellを彷彿とさせる霧がかった光の中に向かっていく人の姿を映し出したアルバムアートワークのイメージにも合致した、美しいブレイクビーツサウンドが展開されている。

2017年にリリースされた前作『Ruinism』が音による破壊と脱構築だとしたら、今作『Amnioverse』は全く違うアプローチをとっている。LapaluxことStuart Howardが、プレスリリースにて「俺が本当に注力したのは作品全体の流れだった。それぞれのトラックを順番に仕上げていって、曲同士がうまく合って俺の伝えたいストーリーが伝えられるように出来上がるまで曲作りをし続けていたんだ」と語っている通り、美しい音の粒子はそのままではあるが、それぞれのトラックは友人や恋人、昔のパートナー達の言葉の断片を切り取ったものを元に作り上げられており、非常に人間的な部分に迫った作品となっているという。

本作はJames Turrellの、テキサスで行われたインスタレーションの写真が最初のインスピレーションだったとのことで、「今回の作品の制作をしている間、James Turrellの作品を毎日観ていた。人々が紫色っぽい光に包まれた待合室のようなところで長方形の穴を通して真っ暗な夜空を見上げているんだ。その光景はすごいディープで俺にとって大きな意味を持っている。全ての人はその待合室に居て、どこかに行くのを待っているような感じがするんだ。それが俺がこのレコードで表現したかったことだ」とStuart Howard自らが解説を添えている。James Turrellの影響はアルバムのアートワークにも及んでおり、光と影、そして遠近法を駆使した画期的な手法に対するオマージュとなっている。デザインの構想と写真を、Paggy Gouなどの撮影を手がけたDan Medhurstが担当し、イラストレーターとして知られるOwen GildersleeveがLapaluxのヴィジョンを具現化した。

また本作では、『Ruinism』でもこれ簿レーションをしているアイスランドのヴォーカリストであるJFDRを“ThinAir”と“The Lux Quadrant”の2曲に迎え、もうひとりのヴォーカリストにはLillaを“Limb To Limb”、“Voltaic Acid”、“Momentine”の3曲で起用している。

Lapaluxの新作アルバム『Amnioverse』の詳細は以下の通り。

Lapalux

『Amnioverse』

Release date: 2019/11/8

Label: Brainfeeder

Cat no.: BFDNL086

Formats: 2 x 12′ / CD / Digital

Order here: https://bleep.com/release/142071-lapalux-amnioverse

Tracklist:

1. Oblivion

2. Voltaic Acid

3. Momentine

4. Earth

5. Hellix

6. Thin Air

7. Limb To Limb

8. The Lux Quadrant

9. Amnioverse

10. Esc