James Ruskinが2000年に〈Tresor〉から発表した名盤『Point 2』がリイシュー、併せて斬新で大胆なアプローチを収めた新作EP『Siklikal』もリリースに
Photo : Marie Staggat
2019.11.13
UKテクノを20年以上牽引する〈Blueprint〉主宰で、サウス・ロンドンはクロイドン出身のプロデューサー/DJ、James Ruskinが約10年ぶりに〈Tresor〉から2つの作品をリリースする。
まずは、James Ruskinが〈Tresor〉からリリースしてきた3部作の初作として2000年に発表したアルバム『Point 2』にリマスタリングを施し、オリジナルの2LPヴァージョンには収録されていなかった“Before The Calling”と“If (Loft Mix)”を収録する形でカットした180グラムの2LPを11月1日に再発売。
レーベルは『Point 2』について「James Ruskinの作品で聴くことの出来る最小限のシーケンス、功利的なファンク、不気味なヒプノシスを定着させた素晴らしい(〈Tresor〉からの)デビューとなりました」と解説。現時点から見ると、2000年代を通して〈Tresor〉とUK発テクノのプロデューサー/DJとの関係が強固になっていった流れにおいて、重要な役割を果たしたのは90年代からロンドンで〈Blueprint〉を主宰していたJames Ruskinであり、2000年からの10年間で〈Tresor〉から追ってリリースされた『Into Submisson』(2001)と『The Dash』(2008)の、UKの肉体的なハードミニマルの表現を伴ったSF的デトロイト・ミニマルに溢れたサウンドは、レーベルのカタログによくフィットしながらも、デトロイト〜ベルリンの文脈にあったテクノに新たな変化をもたらした。『Point 2』はその幕開け的な作品となっている。
そしてリイシューの直後、11月8日には新作EP『Siklikal』をリリース。Ruskin特有のミニマルな構造はそのまま在りながら、よりUK的なブレークビーツのキックと予測不能に歪むシンセサウンドを効果的に取り入れ、斬新で大胆なアプローチを試みたと言える全4曲となっている。
〈Tresor〉よりリイシューされる『Point 2』と新たなEP『Siklikal』の詳細は以下の通り。
James Ruskin
『Point 2』
Release date: 2019/11/1
Label: Tresor
Cat no.: TRESOR145
Formats: 180g 2xLP / Digital
Tracklist:
A1 / 1. Before The Calling
A2 / 2. If
A3 / 3. Subject
B1 / 4. Detached
B2 / 5. Version
C1 / 6. Eight 3
C2 / 7. Connected
D1 / 8. From Over The Edge
D2 / 9. Coda
D3 / 10. If (Loft Mix)
『Siklikal』
Release date: 2019/11/8
Label: Tresor
Cat no.: TRESOR314
Formats: 12″ / Digital
Tracklist:
A1 / 1. Nepte
A2 / 2. Kn Te3
B1 / 3. Nocke
B2 / 4. Kn Am3