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HRFQ的! 『FUJI ROCK FESTIVAL 2016』タイプ別アーティストレコメンド(Squarepusher編)

  • 2016.7.20

今年で20周年を迎える『FUJI ROCK FESTIVAL』。「ロック」と銘打つフェスティバルですが、その長い歴史を作り上げてきたのは決してロックバンドだけではなく、国内外のDJやエレクトロニックミュージックのアーティストも彩りを添えてきました。またそのコンテンツも、深夜に開催される「オールナイトフジ」やRED MAARQUEの深夜帯「PLANET GROOVE」、ゴンドラに乗った人のみが辿り着けるゆったりレイヴ「DAY DREAMING」など、多岐にわたっています。そして、20年目のフジロックにも、国内外からDJとエレクトロニックミュージックのアーティストが多数勢揃い。「どのアーティストをチェックすれば間違いないの?」ということで、HigherFrequency的な視点でアーティストのタイプ別にご紹介していきます!

 

今回テーマとするのは、2015年に全楽曲ワンテイクでレコーディングしたという最新作『Damogen Furies』をリリースし、東京では11年振りとなる単独公演を行ったSquarepusherことThomas Jenkinson。彼は90年代から常にデジタルの限界値で音を叩き出し、既存の枠組みや想像/創造の範囲を遙かに飛び越え、アート的な感動をリスナーにもたらしてきました。2日目のWHITE STAGEのラスト、一体どんなセッティングの演出と機材が持ち込まれ、いかなるビッグバンが起こるのか……。そんなSquarepusherと同様に、苗場に大爆発的サウンドを投下するであろう必見アーティストを紹介いたします!

 

 


 

BOREDOMS(7/22 11:00〜@GREEN STAGE)

Boredoms
1986年の結成以来、リリース作品もライヴパフォーマンスも共に、常に規格外であり続けてきたBOREDOMS。未だに国内外の音楽ファンから厚い支持を受けている彼らですが、最近はその白熱のライヴを観ることができる機会も年数回となっています。バンドは今年で結成30年。20周年という記念すべき今年のフジロックではGREEN STAGEのトップバッター。既になんとも最高なシチュエーションが揃ってしまっている状態で、もうBOREDOMSを観ないわけにはいきません! 果たしてどんなライヴパフォーマンスとなるのか! 何かが起きる気がします!

 

 


 

Sophie(7/22 25:15〜@GREEN STAGE)

sophie 2015
世界のトップチャートを席巻するポップミュージックを切り刻み、アンダーグラウンドイズムを混ぜ込んで独自の世界観を作っているSophieの感性は、古典的エレクトロニックミュージックを解体することによって、エレクトロニックミュージックの品格を形成し、その発展を今日まで推し進めてきたSquarepusherと似ているものがあるような気がします。Sophieはもう少し冷静にフロアとのコミュニケーションを図ってくるかもしれませんが、深入りすればするほど得られる新発見と感動は既にSquarepusher級……かどうかはその目と耳でお確かめください。

 

 


 

Flare a.k.a. Ken Ishii(7/22〜 13:15〜@DAY DREAMING)

KenIshii
Squarepusherと同様に90年代から世界のエレクトロニックミュージックの発展に貢献をしてきたKen Ishiiは、別名義FlareとしてDAY DREAMINGに登場します。Flareのキャラクターは、曲の「長さ」「構成」「リズム」など、ダンスミュージックとしてのテクノのフォーマットに収まらないKen Ishiiの自由な発想が作り出しており、彼自ら、クリエイティヴィティの源流として位置付けています。まさにドラゴンドラに乗った人のみが辿り着ける、踊るだけではなく音を堪能するという、フジロックにおけるエレクトロニックミュージックの頂点へぜひ。

 

 


 

EYヨ(7/24 24:00〜@RED MARQUEE)

eye
フジロック3日目の24時。少し寂しさが湧いてくる時間ですが、「まだまだ終わらないよ!」ということでBOREDOMESの山塚アイが「EYヨ」として再びフジロックに何かを起こします。筆者が過去に記した詳述を引用すると……、「往年の某ゲーム名人ばりのCDJのCUEボタン連打や、想像を超えるEQ使いといった、目にも耳にも面白いミックステクニックながら、作り出されていた音像は前衛的」「アブストラクトなテクノに、ジューク/フットワークの速度感を積極的に交配した形をベースとしながらも、EQ使いよっては昨今インターネット上に溢れかえるサウンドコラージュの永続的な浮遊感、あるいは先に述べた 文脈を全て無かったことする強い洗脳性を持ったレイヴサウンド」……これ以上も以下もありません。ライヴセットばりの緊張感あふれるEYヨのDJは、百聞は一見にしかず、というところです。

 

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  • 2/1 追加
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