Pioneer DJ Launch Reception Party
- 2015.03.03 TUE @ Sound Museum Vision
Text : Hiromi Matsubara
2015.3.11
2015年3月3日、この日は、パイオニア株式会社のDJ機器事業部門が独立し、新たに「Pioneer DJ株式会社」として設立されたことを祝したレセプションパーティーが開催された。会場となった渋谷のSound Museum Visionには、国内からKen Ishii、Shinichi Osawa、☆Taku Takahashi、YAMATO、DJ EMMA、DJ HASEBE、Supermaar(a.k.a DJ MAAR)、DJ RENが集い、イギリスからはKissy Sell Outをゲストに迎え、各々がプレイスタイルを活かしたDJでレセプションパーティーに華を添えた。と同時に、Pioneer DJブランドがいかに幅広いダンスミュージックシーンから支持をされているかを、いま一度証明した一夜となった。
さらに、Pioneer DJがいかに多くのDJから支持されているかについては、オープニングでの代表取締役社長の井出良明氏による挨拶に続いて流された、「KKR ジャパン」代表取締役社長の平野博文氏、グラミー賞に輝いた経歴も持つDJのRoger Sanchez、現在36歳ながら20年以上のDJキャリアを誇るJames Zabiela、Reel 2 Realなど数々のグループで80年代から活動するハウスDJのErick Morillo、“トランスフォーマー・スクラッチ”を生み出したヒップホップシーンのレジェンドにしてDJの草分けとも言えるDJ Jazzy Jeff、トラックプロダクションとオーガナイザーを務めるパーティーが人気を集めているLaidback Luke、『ULTRA MUSIC FESTIVAL MAIAMI』でヘッドライナーを務めたこともあるアメリカでトップレヴェルの人気を誇るDJのKaskadeからのヴィデオメッセージでも明らかになっていた。
会場内には、Pioneer DJがこれまでに手掛けてきた歴代のCDJ、ミキサー、PCDJコントローラーが順番に展示されているブースもあり、この日パーティーに訪れた“Pioneer DJファン”の人々は自身が憧れていた機材や、当時購入して実際に使用していた機材に懐かしみながら触れたり、3月下旬に発売予定の最新DJシステム「XDJ-RX」の進化した機能性に驚いていた。
またこの日、会場のメインエリア「GAIA」には、昨年10月に発表されたばかりの、Pioneer DJ機器とインターネットを繋いで構築した独自のネットワークを使用して、世界中の、いつ・どこで・どんなパーティーが開催されていて・誰が・どの曲をプレイしているか、という情報をリアルタイムで配信するシステム『KUVO(クーヴォ)』が搭載されていた。筆者も会場で初めてKUVOのアプリを使用したが、前述したようなプレイ情報を得ることができるだけではなく、気になったトラックにお気に入りを付けて後で振り返ることができたり、ユーザーのお気に入りの数によって作成される人気トラックランキングを見ていま1番ホットなトラックを知ることができたりといった機能は非常に便利に感じた。これはもっと全国各地のクラブに搭載されて欲しいし、たったいま知った方はぜひ「KUVO」でアプリ検索していただきたい。
そして、もうひとつのエリア「WHITE」には、この日特別にPioneerのクラブサウンドシステム「XY-Series」がセッティングされていた。「WHITE」では、Supermaar、DJ EMMA、DJ REN、DJ HASEBEの4人がテクノ、ハウス、ヒップホップ、ベースミュージックなど様々なジャンルをプレイをしていたが、例えばメロディアスな上モノがあるトラックや、ラップの入ったトラックなど、どんなタイプのトラックも音源の高域から低域の細部までがクリアかつダイナミックに再生されていた。しかし、耳や身体へのトゲっぽさや聴き疲れもなく、DJの最高のプレイを堪能しながらも一緒に来た友人や恋人との会話もし易いような、“まさにクラブに適したサウンドシステム”という印象を受けた。こちらの「XY-Series」は、今後続々と各地のクラブやイベントで使用されるそうなので、気になる方はPioneer DJの公式ページで情報をチェックしていただきたい。
Pioneer DJは、今後国内でも展開予定の高性能クラブサウンドシステム「GS-WAVE Series」など、機材やシステムといった様々な角度から、これまでの経験と実績を基に今後益々ダンスミュージックシーンを盛り上げてくれるであろう。HigherFrequencyでは、今後もPioneer DJの動向に注目し、特集していきたいと思う。