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Lee“Scratch”Perry

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HRFQ的! 『FUJI ROCK FESTIVAL 2016』タイプ別アーティストレコメンド(Lee“Scratch”Perry編)

  • 2016.7.19

今年で20周年を迎える『FUJI ROCK FESTIVAL』。「ロック」と銘打つフェスティバルですが、その長い歴史を作り上げてきたのは決してロックバンドだけではなく、国内外のDJやエレク トロニックミュージックのアーティストも彩りを添えてきました。またそのコンテンツも、深夜に開催される「オールナイトフジ」やRED MAARQUEの深夜帯「PLANET GROOVE」、ゴンドラに乗った人のみが辿り着けるゆったりレイヴ「DAY DREAMING」など、多岐にわたっています。そして、20年目のフジロックにも、国内外からDJとエレクトロニックミュージックのアーティストが多数 勢揃い。「どのアーティストをチェックすれば間違いないの?」ということで、HigherFrequency的な視点でアーティストのタイプ別にご紹介していきます!

 

今回テーマとなるアーティストは、レゲエ/ダブ・シーンのみならず様々な方面からリスペクトを受ける「生きる伝説」、御年80歳のLee“Scratch”Perry。1992年の初来日公演から24年が経った今もなお日本にルーツミュージックを届ける彼を追随する、さながら世界旅行に連れて行ってくれるかのような注目アーティストたちを紹介します。今年のフジロックは、世界各国津々浦々、色んなタイプのローカル・ブラックネスを感じましょう!(text by Kenjiro Hirai)

 

 


 

ASA-CHANG&巡礼(7/22 14:30〜@Café de Paris)

Asa-Chang

1997年にパーカッショニスト・ASA-CHANGのソロユニットとして始動し、サックス/フルート担当の後関好宏、そしてヴァイオリニストの須原杏を新メンバーに迎え、2016年の3月には約7年ぶりのスタジオアルバム『まほう』をリリースしました。舞踏家・室伏鴻や映像作家・勅使河原一雅といったジャンルを越境する活動も見せている、一言では形容しがたい実験性の強いグループです。様々なルーツ音楽を飲み込み、音楽のジャンル/フォーマットそのものを問い直すような作品をつくるASA-CHANG&巡礼は、レゲエを体現するLee“Scratch”Perryと合わせて観ることで、より刺激的な世界観へと飛び立つことができるのではないでしょうか?

 

 


 

VIDEOTAPEMUSIC×cero(7/23 23:00〜@RED MARQUE)

videotapemusic  cero

様々なビデオテープをサンプリングして映像と音楽を制作し、VHSの映像とピアニカでライヴを行うVIDEOTAPEMUSICと、日本は東京で生まれ育ったネオソウルで多くの人を魅了するcero。今回はMV制作やVJ×バンドとしての共演で馴染みの深い両者が、お互いの曲に映像を加えたセットで披露するとのこと! 様々なダンスホールの音楽をエキゾチックに仕立て上げるVIDEOTAPEMUSICと、温故知新の黒いグルーヴで躍らせてくれるceroのコラボは、ルーツミュージック現代再解釈の現場になるはず。Lee“Scratch”Perryで感じた黒さが、きっとここでも見つかるはず。

 

 


 

Mark Ernestus’ Ndagga Rhythm Force(7/23 12:30〜@FIELD OF HEAVEN & 7/24 11:00〜@GREEN FESTIVAL)

Mark Ernestus Ndagga'

〈Basic Channel〉や〈Rhythm & Sound〉からリリースするプロデューサーのMark Ernestusと、西アフリカ・セネガルのカオラックのサバール・ドラム奏者たちによるコラボ、それがMark Ernestus’ Ndagga Rhythm Force。Mark Ernestusのレーベル〈Ndagga〉からリリースされている彼らの作品は、ただひたすらにパーカッションでグルーヴを作った中に黒いヴォーカルが響き渡る強烈なアフロ & ダブなミニマルトラックとなっており、ここ数年ヨーロッパのクラブシーンで話題に。そんなトラックを生演奏で披露するバンドの、目にもとまらぬ速さで展開するサバール・ドラムのポリリズムは、真昼間からブチ上がるのに持って来い! Lee“Scratch”Perryと同じく伝統を継承したミュージシャンを目の当たりにできる機会はそう多くはないと思うので、ぜひとも1度チェックしてみてください!

 

 


 

Awesome Tapes From Africa(7/24 0:30〜@CRYSTAL PALACE TENT)

Brian Shimkovitz

アフリカ音楽のテープを収集し続ける音楽民族学者、Brian Shimkovitz。〈Awesome Tapes From Africa〉とは、彼が集めた音楽を紹介するブログからはじまったレーベルで、Brian ShimkovitzのDJ名義でもあります。Awesome Tapes From Africaによるテープデッキとミキサーを駆使したカセットDJは、今や世界中のフェスでも語り草。ミックスの中に知っている曲があったなら、あなたは既に相当なアフリカ音楽通に違いありません。Lee“Scratch”Perryから生きたレゲエのスピリットを感じたならば、次はフジロック最終日の深夜に、アフリカ音楽の真髄を感じて踊りましょう!

 

 

  • 9/10
  • 2/1 追加
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