NEWS

Yousuke Yukimatsuが主宰パーティー『TRANS-』に〈Asian Dope Boys〉のTianzhuo Chenを演出に迎えてのワンマンショーを開催

2019.1.28

Yousuke Yukimatsu主宰の“越境”トランス・パーティー『TRANS-』の第4回が2月16日（土）にWWWβにて開催される。

これまでに“エレクトロ”、“ダンスホール”、“メタル”をテーマにWWWβにて開催されてきた行松陽介主宰の“越境”トランス・パーティー『TRNS-』。今回はYousuke Yukimatsu（行松陽介）のオールナイト・ロング・セットとして開催される。

そして、上海ALLのレギュラーパーティーを起点に、Aïsha DeviのパフォーマンスやBerghainでの〈Janus〉とのコラボパーティーなど、圧倒的なヴィジュアルで躍進する現代中国アート界の風雲児Tianzhuo Chen（Asian Dope Boys）を演出に迎えた満を持してのワンマンショーとなる。そして、前売チケットには行松陽介のオリジナル・カレンダーが付いてくる。

アジアのエッジをみせつける最もアグレッシヴなアクトとして注目される現代中国アート界の先鋭〈Asian Dope Boys〉主宰のTianzhuo Chenは1985年生まれ、北京在中のアーティスト。イギリスの大学でデザインとアートを専攻しマスターを取得した後、2015年にヴィジュアル、サウンド、ダンスを基盤とし、パフォーミング・アートとして統合されたコレクティヴ/レーベルの〈Asian Dope Boys〉を結成。クラブでのパーティー、インスタレーション、Aïsha DeviのMVやヴィジュアルを担当し、昨年はロンドンやベルリンでもパフォーマンスを行い、Berghainでは〈Janus〉とのコラボレーション・パーティーを開催し、新世代の実験的なエレクトロニックミュージックとも共鳴する、破壊的で肉体的な作品で注目を集めている。

若い世代の芸術家としてインスタレーション、パフォーミングアート、MV、ドローイング、そして写真など、様々な芸術的分野で活動をしており、彼の作品の多くは、アンダーグラウンドなパーティー、ステージ・パフォーマンス、またはより概念的に構築された儀式、そして究極的に現実をファンタジーに変える、そういった「出来事」の形作るために他者の参加、観客の参加を必要としている。彼の芸術作品の中で、チェンは宗教（仏教、ヒンズー教、キリスト教、そしてシャーマニズムなど）、サブカルチャー（カルト文化、ドラッグ、レイヴなど）、大衆文化（漫画、ヒップホップ、エレクトロニック・ミュージックなど）、ダンス（日本舞踏、ヴォーグなど）といった自身が精通する知識を用い、その要素とシンボルをミックスしながら、それらが持つ雰囲気を並べることで、観客や参加者に身体の表面的な状態と精神の両方を超えさせる。究極的には、アーティストが言及する“狂気の状態”として辿り着く。

Light Luxury 光华 – Aisha Devi / Tianzhuo Chen from Tianzhuo Chen on Vimeo.

自己を超越して狂乱を引き起こすことは、自身のアート作品の動機や刺激であり、錬金術師のように、彼は現代社会の現実の中にすでに存在する要素を引き出すことを目指し、その要素を蒸留（または精製）させ、狂気に満ちた空間へと昇華させる。「South Park」の人種差別主義者のEric Cartman、そして疎外の対象や象徴とされる小人達が、彼の作品の中によく現れ、木彫りの彫刻、パフォーマンスの小道具、ビデオの背景など、音楽のレイヤーに加える大胆で派手な色を使用することで、インタラクティヴな感覚を刺激し、作品の昇華を完成させる。チェンの芸術的な目的は、様々な要素をより自由に収集し、多様なメディアを利用することで実現し、彫刻、ビデオ、インスタレーション、ドローイングに加えて、ファッション、音楽、パーティ、パフォーマンスなどの大衆文化の形態を含めることで作品として総合されている。