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XDBがVENTに登場、DJ NOBUやSOと共演

2018.6.25

地元ドイツではBerghain、Tresorなど名門クラブの常連として高い人気を誇り、日本においては『Rainbow Disco Club』や『Labyrinth』などの世界的トップフェスでも熱狂と共にオーディエンスに迎えられたXDBが、7月27日（金）にVENTに登場する。

XDBことKosta Athanassiadisは、ギリシャ人の両親のもとドイツ中央の街Gottingenに生まれ育った。ここで90年代の初頭にDJを始め、レコードショップで働き、5年間に渡ってラジオ番組を運営し、キャリアを積んだ後に、2006年にレコードレーベル〈Metrolux Music〉を設立した。多くの人にXDBの名前が広まったのは、デビュー作であるEP『Jackintosh』と、それに続く『Descap』のリリースだろう。簡単にカテゴライズはできないが、煌めくようなダブテクノは多くのヘッズに評判になり、エレクトロニックミュージックについて広い視野を持つXDBの存在が多くのリスナーに認知されたのだ。AtheusやArne Weinbergとの作品も含め、その後のリリースは〈Metrolux Music〉の美学を定義していくものであり、そのキュレーションにも一目置かれた。そして、2007年からはXDBの作品は他のレーベルからもリリースされるようになり、ハイライトとしては、Francois Kが率いる〈Deep Space Media〉が『Descap』と『Descap live』をライセンス契約しリイシューしたことであった。また、Patrice Scottが自身の〈Sistrum Recordings〉からXDBの作品をリリース。これはよりデトロイトに影響を受けたようなサウンドであった。

プロデュースと同時にDJとしての活動も行い、彼自身は子供の頃から貪欲なレコードコレクターでもあったので、1万枚をゆうに超えるコレクションを持っており、クラブや毎月のラジオ番組『Case Check』で数多の作品を披露、クラブのDJセットでも、莫大な数のレコードコレクションを武器に様々なエレクトロニックミュージックをプレイし続けている。特別なテクニカルなスキルが無いわけではないが、彼のセレクションはより音楽そのものを輝かせる。彼が望むように音楽が呼吸をしているかのように躍動し、クラウドにしては「この曲はなんなんだ？」という瞬間が度々訪れる。今では休止してしまった『mnml ssgs』クルーは2009年にゲストミックスに声をかけ、『Resident Advisor』では度々「Mix Of The Day」に選ばれるなど、XDBは高い評価を受けてきた。 2010年にはイギリスの人気フェス『Freerotation』に出演し、XDBは熱狂をもって迎えられ、以降も毎年ブッキングされるようになった。

2011年には〈Dolly〉、〈Harbour City Sorrow〉、〈Echocord〉などのレーベルから作品をリリース。2012年にはKassem Mosseとスプリット作品をリリースし、2013年には〈Sistrum Recordings〉と再びタッグを組み『Frocks』をリリース。また2013年には3年間休止していた〈Metrolux〉を再始動させ、素晴らしいコンピレーション『Edition 2』をリリースした。楽曲制作に関して言えばXDBは、ゆっくりとじっくり事を進めていく。どこのレコードショップでも買えるものではなく、クオリティコントロールを重視しているのだ。DJをすることは多くの人の目にさらされることでもあるが、XDBは裏側から操作することを好む。できるだけ控えめにいて才能だけでXDBを見てもらうことで、彼のアプローチにかけているものを補うことができる。おそらくそれは天性なのだろう。自分のやり方でプレイして、自分の納得のいくようにやる。しかしそれこそが、オーディエンスから称賛を得て彼のアーティストとしての評価を高めているのだろう。

国内からは、『Future Terror』を率い、国際的な活躍も目覚ましいDJ NOBUと、『The Labyinth』のレジデントSO、先日のTalabomanと共演でVENTに出演した際のプレイも素晴らしかったMustache Xが出演決定。アンダーグラウンド・ミニマル・テクノ・シーンの極北に位置するXDBと、国内トップDJ達によるハイクオリティなプレイは非常に期待が持てる。

イベントの詳細は以下の通り。

XDB