KORGが、代表的なFM音源シンセのサウンド・エンジンを完全再現したデジタルFMシンセ、volca fmを発売
2016.3.11
株式会社KORGが、FM音源の代表的なシンセサイザーのサウンド・エンジンを完全再現した3ヴォイスのデジタルFMシンセサイザー、volca fmを発売した。
volca fmは、独自のインターフェイスにより、FM音源の理論を知らずとも簡単に音作りでき、誰でも特長的なFMサウンドに触れることができる。6オペレーター、32アルゴリズムによる完全な互換性を備えており、ヤマハ社DX7の音色フォーマットであるSYS-EX/SYXファイルを取り込んで活用することも可能となっっている。
また、タッチ・パネル鍵盤での演奏をそのまま記録できる、volcaの特色とも言える最大16ステップ・シーケンサーは、手軽に思い通りのフレーズを作成でき、作成したシーケンス・パターンは最大 16個まで本体に保存できる。そして、シーケンスの途中のステップを飛ばして再生できるアクティヴ・ ステップ機能に加え、volca fmではさらに変則的なリズムを可能にする新たな機能を搭載。アクティヴ・ステップが16ステップ未満のとき、16ステップと同じ演奏時間に補正して再生する「WARP ACTIVE STEP」機能は、他のvolcaと同期再生させることで、ステップのタイミングをあえてずらした型破りなプレイを可能にする。
そして、volcaシリーズ初のアルペジエーター機能を搭載しているので、モーション・シーケンスと組み合わせることで極めてエキセントリックなリズム・パターンを作り出すことも可能。さらに、複数のシーケンス・パターンを連続して再生させる「PATTERN CHAIN」機能によって、32や64、さらには256ステップまで、最大16個のシーケンスを繋げて壮大な展開を構築することもできる。
機能の充実の反面で、コンパクトサイズと電池駆動の手軽さを実現しているのがvolca fm。KORGのグルーヴ・マシンと手軽に接続できるシンク端子も装備しているので、他のvolcaシリーズやelectribe、SQ-1などのマシンと接続し、シーケンサーを同期再生してセッションもできる。
さらに2台のvolca fmをシンク接続することで、音源プログラムやシーケンス・データをvolca fmからvolca fmへとエクスポートしてクローン化することも可能となっている。また、スタンダードなMIDI IN端子を装備しているので、volca fmをDAWなどの音源モジュールとして活用することもできる。
今もなお世界中のクリエイターが愛する、シンセサイザーの歴史において大きな転換点となった、唯一無二のFMサウンドを、volcaのフォ ーマットで体験していただいい。
スペックなど詳細はvolca fmの製品サイトにてご確認ください。