〈Tresor〉がJeff Mills、Robert Hood、Drexciya、Infiniti(a.k.a Juan Atkins)、Scionのアルバムを続々再発することを発表
2018.10.30
〈Tresor〉がJeff Mills、Robert Hood、Drexciya、Infiniti(a.k.a Juan Atkins)、Scionのアルバムを2018年11月から続々と再発することを発表した。
今回リイシューされるのは全て〈Tresor〉のバックカタログに残るテクノシーンの歴史における重要作で、〈Tresor〉はこの一連のリイシューを「Masters then, Masters now」と銘打ち、下記の説明と共に発表している。
「これらのアルバムに継続する重要性があることは明白で、テクノと〈Tresor〉のどちらにも欠かすことのできない重要な要素です。絡み合った歴史なのです。これらの作品に活き続けるベルリンとデトロイトの結びつきは、世界中のミュージシャン、DJ、ダンサーなどのアーティストたち同士が、お互いに永遠に影響を分かち合っていることを証明するものです」
「これらの作品は作り手をマスターへと高め、〈Tresor〉のストーリーの中で思い出深い瞬間として残り、(誰も)反駁することのできない特異な魔法を共有しながら、最初に創り出された時と変わらず今も不可欠な作品として鳴り響いています」
まず11月2日に、Jeff Millsが1994年に発表した、ハードミニマルのスタイルを推進する一枚となった初期シリーズの金字塔『Waveform Transmission Vol.3』が、スタンプと手書きナンバー入りの限定2枚組ヴァイナルで再発される。
続く11月16日には、Juan AtkinsがInfiniti名義で1998年に発表した、デトロイトのフューチャリスティックな雰囲気を象徴する名作『Skynet』が、オリジナル盤リリースから約20年ぶりに2枚組ヴァイナルでリイシューされる。
11月23日には、Scionが2002年に発表した、Basci Channelのトラック群を再構築したミックスアルバム『Arrange and Process Basic Channel Tracks』が限定CDで、前回の再発された2010年以来、再び8年ぶりにリイシューされる。
11月30日には、Gerald DonaldとJames Stinsonによるデュオ、Drexciyaが1999年に発表したデビューアルバム『Neptune’s Lair』が2010年以来、8年ぶりにリイシュー。Infinitiと同じくデトロイトのフューチャリスティックな世界観を象徴する名作であるが、昨今のファンキーなブレイクビーツの再興とも共振する一枚だ。
そして明けて2019年2月1には、Robert Foodが1994年に発表した『Internal Empire』が2枚組ヴァイナルとCDの2種類で、2010年以来の約8年ぶりにリイシューされる。1990年代初期のRobert HoodはJeff MillsとのユニットH&MやX-103でハードテクノ作品をリリースしていたが、その最中でRobert Hood個人としては異なるベクトルを示した圧倒的ミニマリズムで構築された傑作である。
https://www.youtube.com/watch?v=pf94PE_38aA
〈Tresor〉がリイシューする全5作品の詳細は以下の通り。
Jeff Mills
『Waveform Transmission Vol.3』
Release date: 2018/11/2
Cat no.: TRESOR25
Format: Limited, stamped and hand-numbered 2LP Vinyl
Infiniti
『Skynet』
Release date: 2018/11/16
Cat no.:TRESOR105
Format: 2LP Vinyl
Scion
『Arrange and Process Basic Channel Tracks』
Release date: 2018/11/23
Cat no.: TRESOR200
Format: Limited CD edition
Drexciya
『Neptune’s Lair』
Release date: 2018/11/30
Cat no.: TRESOR129
Format: 2LP Vinyl
Robert Hood
『Internal Empire』
Release date: 2019/2/1
Cat no.: TRESOR27
Format: 2LP Vinyl / CD