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Space Dimension Controllerが約5年ぶりとなる来日ツアーを開催

2017.2.24

2009年のデビュー以来、〈R&S〉や〈Ninja Tune〉を始めとする名門からのリリースで不動の人気を確立しているアイルランドの才人、Space Dimension Controllerの約5年ぶりとなる来日ツアーが3月末に開催される。

北アイルランド出身でその首府ベルファストを拠点にJack HamillのメインプロジェクトSpace Dimension Controllerは、2009年にリリースしたシングル“The Love Quadrant”が『FACT magazine』の年間トップ100に選出され話題を集めると、弱冠20歳の2010年には、James BlakeやLone、Tessela、Blawan、Pariahと並ぶ新たなフェーズを担う逸材として〈R&S〉と契約を果たした。

2013年には、24世紀から現代にタイムスリップしたMr.8040が様々な苦難を乗り越えながら故郷の惑星「Mikrosector-50」へと帰還する物語をコンセプトにした、デビューアルバム『Welcome To Mikrosector-50』を発表。『Star Wars』や90年代前半のアニメ『Captain Planet』、メビウスの原画を映像化したSFアニメ『Time Masters（邦題: 時の支配者）』などの影響を受けた彼が自身のベッドルームで創り上げた空想の世界に、80年代のエレクトロとディスコ、ハウス、テクノ、IDM、そしてアンビエントを詰め込んだ作品として人気を獲得し、Space Dimension Controllerとしての強い個性も確立した。

また彼は2010年頃から〈Clone〉傘下の〈Royal Oak〉にも所属しており、自身の音楽性のフロアを志向した部分にも磨きをかけてきた。2013年から2年にわたってダンストラック仕様な意欲作のEPシリーズ『Correlation』3部作を発表。SFや宇宙的な要素を軸にしたシンセ・トラック、フューチャーファンクやハウスを展開し、人気を得た。

そして、2016年には彼が18歳だった2008年当時に制作されたという幻のデビューアルバム『Orange Melamine』を〈Ninja Tune〉より発表し、その早熟であった才能を再認知させると同時に、自由な発想で作られた刺激的なトラックの数々とその類稀なるセンスが再注目された。2012年に来日して以来約5年ぶりとなる今回はさらに磨きのかけられたセットでフロアに未知なる宇宙をもたらすだろう。