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Tunes of Negation

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Shackletonが新たなバンドTunes Of Negationを始動、アルバム『Reach The Endless Sea』を10月に〈Cosmo Rhythmatic〉からリリース

  • Photo : Cheddiki

  • 2019.8.21

電子音楽に呪術的な陶酔をもたらすUK発の異才、Shackletonが新たなバンドプロジェクトTunes Of Negationを始動。10月17日に〈Cosmo Rhythmatic〉からアルバム『Reach The Endless Sea』をリリースする。

 

2004年にデビューして以来、ダブステップ、ダブ、ミニマル、現代音楽、民俗音楽からの影響を自身のコンテクスト上で融合させ、カテゴライズ不可能で、難解な領域を突き進んできた孤高のプロデューサー、Shackleton。「否定の音」を意味する新たなバンドプロジェクト、Tunes Of Negationは、ヴォーカルに、近年〈Editions Mego〉からの作品やPeter Brötzmannとのコラボが話題となったHeather Leigh、キーボードにベルリン拠点のピアニスト/パーカッショニストで作曲家のTakumi Motokawa、ヴィブラフォニストにRaphael Meinhartを迎え、Shackletonによる指揮の元で再び電子音楽における未開の地へと足を踏み入れていく。

 

 

アルバムの『Reach The Endless Sea』というタイトルは、13世紀のイスラム神学とスーフィズム(イスラム神秘主義)における重要人物のひとり、Jalal al-Din Rumiの「変化を助け、光の中に入る」という詩から着想を得て名付けられ、これはまたShackletonが音楽を通じて達成したいと望むことの説明でもあるという。

 

アルバムのオープニングを告げる二編詩“The World Is A Stage / Reach The Endless Sea”でHeather Leighは「時間」を歌っているが、むしろその幻想的で危険な性質、および不死、記憶、悲嘆の考えを精神的に研究している。究極的には、それは人生と精神の非無限性と、それに対応する際の知覚の限界についての瞑想でもあり、そのテーマ性と表現を形作るのはShackletonのこれまでの全ての作品と同様に、限界を打ち破り、人間の経験を超越した“不法な侵入”と、直線的な物語や電子音楽の確立された様式を捨て去るために、音楽の伝統からの膨大な語彙を取り入れて表現することにある。そして、様々な音楽を内包して構築するShackletonのサウンドの中でも象徴的な、木材や金属、儀式的なポリリズム、星のようなメロディーは、Takumi MotokawaによるハーモニウムとRaphael Meinhartによるマレット、および2人によるパーカッション演奏によって、より自然な自由さを得て、真なる美しさを備えたより広い方向へのエネルギーの流れが生み出している。マスタリングはRashad Beckerが務めている。

 

 

またTunes Of Negationは、アルバムを制作した編成で8月に『Berlin Atonal』でライヴデビューする。

 

Tunes Of Negationのアルバム『Reach The Endless Sea』の詳細は以下の通り。

 

 

 

Tunes Of Negation

『Reach The Endless Sea』

 

Release date: 2019/10/17

Label: Cosmo Rhythmatic

Cat no.: CR10

Formats: Vinyl 2×12′′ / Digital

 

Order here: https://boomkat.com/products/reach-the-endless-sea

 

Line up:

A / 1. The World Is A Stage / Reach The Endless Sea

B1 / 2. Tundra Erotic

B2 / 3. Nowhere Ending Sky

C / 4. Rückschlag / Rising, then Resonant

D / 5. The Time Has Come

  • 9/10
  • 2/1 追加
  • 9/10
  • 2/1 追加

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