2005年にAppleblimと共に〈Skull Disco〉を設立し、現行のダブステップ/ベースミュージックとテクノの融合をいち早く試みたプロデューサーであり、以降は〈Woe To The Septic Heart!〉や〈Honest Jon’s〉からのリリースを通じて異端なスタイルのトラックを発信し続けてきたShackletonが9月にジャパンツアーを行う。

細分化・多様化と共に大量に生産・消費される趨勢において、自身の音楽に対する明確なヴィジョンと突出したオリジナリティにより、カテゴライズの向こう側にあるジャンルレスな音楽を創造し続ける稀有なアーティスト、それがShackletonだ。

独自の世界観で知られる〈Mordant Music〉のIan Hicksにより見出され、シーンに登場した2004年以降、ベース音とパーカッションが渾然一体となった新たな音楽性を指向していた彼は、行きつけのレコード店で働いていたAppleblimとの邂逅を経て、共にレーベル〈Skull Disco〉をスタートさせる。〈Skull Disco〉ではShackletonとAppleblimの楽曲を中心にリリースを重ねる他、Ricardo Villalobos、T++、Peverelist、Badawiら新旧を問わないリミキサー陣を起用するなど、その稀有な音楽性も含めてリリースごとに話題をさらい、今なおもカタログには高値がつけられている。

しかし、Shackletonは新境地を求め〈Skull Disco〉の休止を決定。以降は、Brian Enoなど多彩な顔ぶれのリミックスワークを行う中、2009年に、Ricardo Villalobosの作品などで知られるミニマルテクノ・ハウスシーンにおいて絶大な人気を誇るレーベル〈Perlon〉から『Three EPs』をリリース。翌2010年にスタートさせたセルフレーベル〈Woe To The Septic Heart!〉や、ワールドミュージックを取り扱うロンドンの老舗レコード店の名を冠した〈Honest Jon’s〉からEPを連続リリース後、2011年のチャートを大いに賑わせたPinchとの共作『Pinch & Shackleton』、そして2012年に入手困難となった怪作『Music For The Quiet Hour / The Drawbar Organ』をZeke Cloughが描き出す鮮烈なデザインワークと共にボックスセットに綴じ込め発表した。

その後は、自身のライブ・パフォーマンスを見つめ直すためにリリースをストップ。ライヴならではの即興性を模索し新たな局面に臨んでいくタームを迎える。しかし、その結果は制作面にも影響を及ぼすこととなり、2014年の『Freezing Opening Thawing』、そしてドイツの画家/映像作家であるStrawaldeがジャケットを手掛ける3部作『Deliverance Series』へと結実している。メロディを感じさせるリズム、反復における極微な変化というミニマル性、そしてリリースごとに洗練され純度を増しながら加速していくサウンドとグルーヴは、複雑さを極めて尚、ダンスミュージックとして成立するという唯一無二の世界を確立。さらに2016年はイタリア出身で、実験的な劇場やキャバレーで活動している役者/歌手Ernesto Tomasiniをフィーチャーしたコラボアルバム『Devotional Songs』をリリースし、また新たなフェーズへと向かい始めている。あらゆる類の縛りから抜け出し、自由に解き放たれる彼の音楽性は、一聴してShackletonの手によるものと認識させうる個性に満ち溢れている。

イベントの詳細は以下の通り。

Shackleton live Japan tour 2016
【大阪】
Date: 2016/9/21(Wed)
Venue: CIRCUS OSAKA
Open: 23:00
ADV: 2500yen
Door: 3000yen
Ticket outlet: http://ptix.co/2b2UE0N

Line up:
Shackleton
…and more

More info: CIRCUS OSAKA
〒542-0086 大阪市中央区西心斎橋1-8-16中西ビル2F
TEL : 06-6241-3822
http://circus-osaka.com

【東京】
Date: 2016/9/22 (Thu)
Venue: CIRCUS TOKYO
Open/Start: 18:00/19:00
ADV: 3000yen
Door: 3500yen
Ticket outlet: http://ptix.co/2beDP6w

Line up:
Shackleton
…and more

More info: CIRCUS TOKYO
〒150-0002 東京都渋谷区渋谷3-26-16
TEL:03-6419-7520
http://circus-tokyo.jp