NEWS

Midlandが1月19日にVENTへ初来日登場

2018.12.12

テクノやディスコからUKのサウンドまでをブレンドする2010年代を代表するハウスDJ、Midlandが1月19日（土）に初来日を果たし、VENTに登場する。

シュールでタイトなクラブサウンドからモダンなポップソングまでを作り出すプロデューサーであり、ハウスを軸にしながらテクノ、ディスコ、UKサウンドのエッセンスまでを見事にブレンドするハウスDJとして、数え切れないオーディエンスに忘れられない瞬間を与えてきたMidland。

2010年にシーン登場して以来、MidlandことHarry Agiusは八面六臂の活躍を見せてきた。プロダクションやDJ、主宰レーベル〈Graded〉や〈ReGraded〉などを通して行われてきたMidlandのアウトプットは、ポスト・ダブステップからハウス〜テクノまでを縦横無尽に往来し、世界中の多くのDJによって必殺のフロアキラーとしてプレイされて幅広い驚きをもたらしてくれる。時には穏やかに、時には上品に、そして時には騒々しくもある。Midlandのプロダクションのスタイルはデビュー間も無く、当時Ramadanmanを名乗ってたPearson Soundとのコラボ作品、“Your Words Matter”のリリース後に急激に進化した。無駄を削ぎ落としたガラージフレイヴァーのハウス作品で、2011年の〈More Music〉からのシングル『Bring Joy』でも特徴づけられているものであった。しかし程なくして、彼は再び方向転換し、Pariahと手を組んでKarrenの〈Works The Long Nights〉からテクノのEPをリリースした。Midlandのブレクスルーとなった“Trace”でもこのダークな方向転換は続いていた。

2013年には自分のレーベル〈Graded〉を立ち上げ、後に2013年を代表するダンストラックともなったダブルAサイド『Archive 01 / Realtime』をリリースした。直後には精神錯乱して地を這うような素晴らしいトラック“Drumtrak”を収録したEPをリリース。2015年にはボンゴとストリングスを取り入れた温かいディスコフレイバーの爆発力のあるハウス作品『Double Feature』を新しくローンチしたレーベル〈ReGraded〉からリリースし、さらに同年のヒット作品のひとつでもあるHubie Davisonの『Sanctified』も自身のレーベルから発表した。

その他にも、Mano Le ToughやDarkstarなどへのリミックス提供、ロンドンのPhonica Recordsのホワイトレーベル〈Phonica White〉からシングル『Before We Leave』のリリース、OptimoのJD Twitchによる〈Autonomous Africa〉のコンピへの参加、さらにRobbie RedwayとAKASEを結成してベルリンの〈K7!〉からデビュー作をリリースするなど、多岐にわたる作品を多く発表している。

Midlandはプロデュースに置いて素晴らしい評価を得続けてきたが、最もインパクトを残しているのはDJプレイだろう。万華鏡のようなサウンドの彼のミックステクニックは、イギリス的なDJの血統からくるものでありヨーロッパのスタイルよりよりスムースで、クラッシーなセットでパーティーをロックしてきた。時には深夜だったり、時には早朝だったり、アドリア海のボートパーティーだったり、または『Freerotation』のカーペットを敷いたダンスフロア、そして定期的に出演するPanorama BarやロンドンのFabric、アムステルダムの『Dekmante Festival』、一晩を1人でプレイするAll Night Longだとしても、いつでもMidlandは数え切れないオーディエンスに忘れられない瞬間を与えてきた。

数々の媒体に提供してきたDJミックスは口コミで広がり、いまではクラシックと言われている。2016年にBBC Radio1から発表した「Essential Mix」は、同年の「Essential Mix of the Year」に選ばれたことで人気は頂点に達する。そのまま勢いが付き、2016年に〈Graded〉からリリースした“Blush”と、〈ReGraded〉からリリースした“Final Credits”は、『Mixmag』の「Song Of The Year」に選ばれ、2016年を代表する曲となった。