Boiler RoomとDOMMUNEが若手監督・木村太一のショートフィルム『LOST YOUTH』を世界最速配信
2016.7.13
世界で注目されている若手日本人監督の木村太一が手がけた新感覚ショートフィルム『LOST YOUTH』が、世界最大規模の配信サイト『Boiler Room』と『DOMMUNE』の2サイトとのコラボレーションによって全世界同時でストリーミングによるワールドプレミアとして公開され、併せてイベントも開催されることが決定した。
『LOST YOUTH』は実際に起こった出来事/事件に基づき、今まで描写がされていなかった本当の東京を、監督自ら長年採集した東京の裏話を木村監督の独自の視点で描いた新感覚ショートフィルム。ヒップホップに生きる少年、自分の存在理由を問いかける精神不安定な少女、信じるものを失い、新宗教に洗脳される若者達など色々な状況下で生きている都会の若者達、そして全てを見ている神の存在などと、渦を巻く闇の螺旋の先に待ち受ける最後……に焦点を当てているという。リアリズム追求した今作品は、役者に拘らず実際の状況下に置かれている人間に役を与えるなど、実験的な要素も多く含み、チャレンジした意欲作品となっているという。
木村太一監督は『LOST YOUTH』を作ろうと思った理由を以下のように明かしている。
今回この作品を作ろうとした動機として、「海外の視点から見た、東京に対する描写」に大きな影響を受けました。 12歳からロンドンで生活している私の目にも、「東京」という街は私の「故郷」でありながら、 どこか遠くの世界の出来事の様に美しく、眩く、そしてとても不思議に思うことが多くあります。 昨今の海外のアーティスト達がこぞって東京独自のカルチャーに興味を示し、そして評価をした上で 自分たちの作品に還元しているなど、「東京」というカルチャーが彼らのクリエイティブに大きな影響を与えていることは 間違いありません。
しかし、使われているロケーションや設定といった構成要素がリピートされ始めており、海外の 「東京」に対する イメージはとても狭く、固定的な描写となつつあるように思えます。 それは例えば「漫画」「オタク」「テクノロジー」「ネオン街」など本来マルチカルチャーであったはずの東京のシンボル達が、 皮肉にも「東京」を表すステレオタイプなアイコンとして機能し始めている気さえしています。 個人的に私はこの様な分かりやすい東京のイメージには飽きてしまいました。 「東京は眩しいだけの街では無い。」と思った私は、東京のネオン街に隠れてしまった裏の顔描くことにしました。
『LOST YOUTH』はそんな「東京」の裏側で生きる現代の若者達を描く力作です。
監督・木村太一
7月15日(金)にCIRCUS TOKYOにて開催されるイベントには、東京のストリート、ナイトシーンから誕生したYENTOWNが出演。縦横無尽に行き来するスタイルは正に新世代の象徴であり、LOST YOUTHにも重要な「現象」として出演している。同作は7月後半にはイギリスでのプレミアも決定しており、その後順次メディアに公開していく予定となっているという。
イベントの詳細は以下の通り。
BOLER ROOM presents A film by Taichi Kimura「LOST YOUTH」
Date: 2016/7/15(Fri)
Venue: CIRCUS TOKYO
LOST YOUTH x BOILER ROOM & DOMMUNE
Date: 2016/7/15(Fri)
Streaming start from 22:00(JP TIME)〜
https://boilerroom.tv/
Live Performance:
YENTOWN ~Scenes from LOST YOUTH~
(以上、写真はすべてクラウドファンディングサイトから転用「今、世界で注目されている若手日本人監督・木村太一の新感覚ショートフィルム『LOST YOUTH』製作プロジェクト」https://motion-gallery.net/projects/lost-youth)