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Lerosaが〈Acid Test〉から8年ぶりの新作アルバム『Bucket Of Eggs』を8月にリリース

2019.7.2

アイルランド・ダブリンを拠点に活動するイタリア人プロデューサー/DJ、Lerosaが〈Acid Test〉から新作アルバム『Bucket Of Eggs』を8月23日にリリースする。

LerosaことLeopoldo Rosaにとって『Bucket Of Eggs』は、デビューアルバム以来、8年ぶりとなるアルバム。これまでに〈Idle Hands〉〈Ferox〉〈Saft〉〈Ostgut Ton〉〈Further〉など、実に様々なレーベルからディープハウス、アシッド、エレクトロを往来するサウンドを発表してきたLerosaは、職人的で漸進的な日本の概念「改善（=improvement）」に似たスタジオの哲学を貫いてきた。

アシッドサウンドのムーヴメントを支えたTB-303を使ったトラックのみをリリースしているレーベル〈Acid Test〉からリリースするアルバム『Bucket Of Eggs』に収録された10曲は、レーベルのコンセプトにぴったりと添いながら、これまで同レーベルから快作をリリースをしてきたTin Man、Recondite、John Frusciante、Pepe Bradockと同様に、“アシッド”というよく知られたサブジャンルに大胆な新風を吹き込んでいる。プレスリリースでは、その好例として“Conjurors”を取り上げ、「ナイフで真っ二つに切れるほど、トラックの半分を使ってダビーなエフェクトでアンビエンスを厚く作り、アシッド・ラインとジャック・トラックへと導く前に、アシッドの狂気、そして革新的なルーツへと折り返している」と解説している。

初めてこのアルバムを聴くと、『Bucket Of Eggs』は専門的で完璧に近いLPであることに驚くが、これまで目立つことの少なかったLerosaを確実にフォローしてきたリスナーにとっては、このアルバムの完成度はごく自然な終着点にも思えるだろう。