KORGが“今、使える音”を追求してリニューアルしたシンセサイザー「KROME EX」を2月に発売
2019.1.17
株式会社KORGが、本当に使える音にこだわったベストセラーシンセ「KROME」を大幅リニューアルした新製品「KROME EX」を2月に発売する。
「KROME EX」は、EDMを中心とする現在のミュージックシーンにも対応すべく“今、使える音”を再確認して作られた新モデル。いつの時代も色褪せることのない定番サウンドに加えて、「KROME EX」のために用意された新しいピアノを始めとする新PCM、新プログラムを多数搭載しており、KROMEの高い性能を活かした高品位な即戦力サウンドを提供する。また、質感を高めた新しいボディも要注目である。
“日々進化する世界の音楽シーンにどこまで追いつけるのか”という点で、いたずらに流行だけを追ってすぐに使えないものになってしまわぬよう 「現代の定番シンセの持つべき音とは?」という解を導き出したのが、このKROME EX。まずは世界を席巻する EDMに注視し、高揚感を煽るエフェクトの効いた分厚いポリフォニック・シンセや、クリアでヌケの良いシンセ・リード、会場を揺るがすパンチの効いたドラム・キットなどの定番音色を新たに加えているという。さらにスチール・パンやカリンバ、胡弓などヴァリエーション豊かなエスニック系音色、映画のトレー ラーや CMなどで多用されるハリウッド系SFX音色などを新規搭載している。
しかし、キーボードの価値を全て左右してしまう最も重要な音色がピアノであり、KROME EXには新しいグランド・ピアノ音色を搭載。録音はDSDレコーディング/マスタリングの第一人者、オノセイゲン氏監修のもとで行なわれ、KROMEを象徴する “German D Grand”とはまた違った美しくクリアなサウンドは、ピアノ音色の選択の幅を一層広げている。またポップスなどで使われることの多いアップライト・ピアノも新規搭載。またキーボードにとって、ピアノと並び重要な音色であるエレクトリック・ピアノには、3タイプの代表的なエレピ・サウンドを搭載。演奏者の表現力に的確に応えるために、8 段階ベロシティ・スイッチを採用し、それを実現するために贅沢に使われるPCMは、1 タイプずつでも通常のPCMシンセサイザー全音色分を超える容量を誇るという。またキーオフのノイズやアンプ、キャビネット、スピーカー、定番ヴィンテージ・エフェクトなどもリアルに再現し、タッチから出音までトー タルで考え抜かれたサウンドには、弾いていると時間を忘れさせる楽しさもあるという。
上から「KROME EX 61」「KROME EX 73」「KROME EX 88」
そして「KROME EX」は2500を越える膨大なドラム・サンプルによって、48のプリロード・キットを収録。その代表的なキットとして“Jazz Ambience Drums”を搭載しており、大容量のPCMを使用した余裕あるサウンドは、音の抜けやリアルさが全く異なるという。マイクをヘッドやシンバルの近くに配置して収録したダイレクト音と、マイクを離して残響音をメインに収録したアンビエン ト音をミックスすることにより、自分好みの響きを持つ豊かなドラム・サウンドを作り上げることができる。また、パネル上のボタンを押してドラム・トラック機能をONにするだけで、スタジオ・クオリティのドラム・サウンドをプロが叩いたリアルなグルーヴで鳴らしながら、ピアノやエレピなどを弾くこともできる。600を超えるプリセット・パターンのほかに、シーケンサーで作ったパターンを書き込めるユーザー・パターンのエリアも用意されており、演奏のガイドだけでなく、アイデア次第でライヴでも使える機能となっている。
KROME EXはミュージック・ワークステーションとしての基本性能も充実しており、「16MIDIトラック+1マスター・トラックのシーケンサ ー」を内蔵。また、プログラムやコンビネーションを演奏中にインスピレーションが湧いたら、RECスイッチを押すだけですぐにレコ ーディングが始められるオート・ソング・セットアップや、テンプレー ト・ソング、RPPR(リアルタイム・パターン/プレイ・レコーディング)、キュー・リスト、ピアノ・ロールによる編集など、音楽制作やパ フォーマンスに便利な機能を装備している。
全部で3つのモデル、「KROME EX 88(¥195,000+tax)」 、「KROME EX 73(¥155,000+tax)」、「KROME EX 61(¥135,000+tax)」が2月に発売となる。
「KROME EX」のさらなる製品詳細は下記リンクからご覧いただきたい。
https://www.korg.com/jp/products/synthesizers/krome_ex/