〈Blueprint〉主宰のJames Ruskinが約7年振りに来日しContactでプレイ
2017.2.2
90年代中頃に〈Blueprint〉を設立して以来、UKテクノの礎を築き上げるべくシーンを牽引し続けてきたJames Ruskinが約7年振りに来日し、2月3日(金)にContactでプレイする。
20年のキャリアを持つサウス・ロンドンのクロイドン育ちのJames Ruskinは、ブリティッシュ・エレクトロニック・ダンスミュージックのパイオニアの一員と言っても過言ではない。1991年にDJキャリアをスタートさせ、1994年からは〈Surface〉主宰の盟友Richard Polsonと共にスタジオワークを始めると、1996年には〈Blueprint〉を2人で設立し、Outlineというユニットとしてデビューした(Richard Polsonは2006年に逝去)。
翌1997年にはJames Ruskinとしてもデビュー作『Transition』をリリース。Underground Resistanceのサウンドや、影響力のあったSurgeonとRegis(a.k.a British Murder Boys)が牽引したバーミンガム・スタイルを取り入れながら疾走感の溢れるロウなサウンドを探求し、それ以降20年間にわたって〈Blueprint〉を拠点としながら〈Coda〉や〈Tresor〉、〈Ostgut-Ton〉から数多くの作品を発表しながらプロダクション技術に新たなスタンダードを樹立した。そして、James Ruskinが確立した、タイトなビートと執拗に反復するベースラインによる機能的なミニマルサウンドは、現在においても古びることなく、彼の初期作品は今なお多くのDJたちを魅了し続けている。近年は、テクノの総本山Berghainがイギリスのベテランプロデューサーに焦点を当て、同クラブのレジデントであるBen KlockやMarcel DettmannらがRuskinによる新旧のトラックをプレイサポートし続けたことで再び注目を集め、さらには時を同じくして、2016年に〈Blueprint〉の20周年を機に発表されたコンピレーション『Structures & Solutions: 1996-2016』やOliver Hoの『Awakening The Sentient』のリプレスが話題となった。Ruskin自身もRegisとのコラボレーションプロジェクトO/V/Rとしても活動するなど挑戦を継続し、彼の楽曲は常に進化を続けている。
そして今回のJames Ruskinの久々となる来日で共演をするのは、東京を拠点に今や世界的に活動するWata Igarashi。重心低めのグルーヴによるサイケデリックな表現でRuskinと共通項を持つ新世代の才能としても挙げられ、Wata IgarashiもRuskinが一貫して提示し続けてきたスタイルを現代的に解釈し、数々のトラックを世に送り出してきた。そんな2人がContactのメインフロアで共演を果たす一夜。大陸と世代を超えて紡がれてきたテクノサウンドを存分に体感させてくれる空間となるに違いない。
イベントの詳細は以下の通り。
James Ruskin
Date: 2017/2/3(Fri)
Venue: Contact
Open: 22:00
Door: ¥3500
w/f: ¥3000
GH S members: ¥2500
Under23: ¥2000
Before11PM: ¥1000
Line up:
[STUDIO X]
James Ruskin (Blue Print | UK)
Wata Igarashi (Midgar)
[CONTACT]
DJ Kuri (Black Forest)
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