〈Bassiani〉がカタログ初のLPとしてHéctor Oaksのアルバム『As We Were Saying』を12月にリリース
2018.10.31
ジョージアの首都トビリシの優良クラブBassianiが運営する同名のレーベル〈Bassiani〉がHéctor Oaksのデビューアルバム『As We Were Saying』を12月7日にリリースすることを発表した。本作は〈Bassiani〉のカタログにおいて初のLP作品でもある。
Héctor OaksはBassianiのメインルームでレジデントを務めていた1人であり、ベルリンを拠点としながら自身の作品をリリースするテクノレーベル〈OAKS〉を運営しているプロデューサー/DJ。ハードでミニマルなテクノを基軸に、レイドバックしたオリエンタルな雰囲気のメロディーや包み込むように陶酔的なシンセサウンドを組み合わせたり、時に攻撃的なエレクトロサウンドとアシッドライクな荒々しく生々しいマシーンサウンドを披露するなど、テクノの範囲を満遍なくカヴァーした多彩さに優れ、Héctor OaksのトラックはSandrienやPaula Temple、初期作品でのコラボレーターでもあるKwartzなどがサポートしている。
Héctor Oaksのキャリア初のLP『As We Were Saying』は、Oaksが5月11日にBassianiのセカンドフロアであるHöroomで行なったマラソンセット(長時間セット)からインスピレーションを得て制作した作品だという。レーベルは本作について、「『As We Were Saying』は、ハートフルでパワフルなテクノによる堂々たるコレクションです。ヴァイナルラヴァー(Héctor Oaks)によって踊ることを目的に創られ、その配置と構成は、クラブにも、エネルギッシュなホームリスニングにも、適しています。この作品は私たちの革命のためのサウンドトラックなのです」とコメントしている。
Héctor OaksはLPについて、「この11曲はDinamo Studiumの地下に捕らえられた魂の描写です。僕の見解では、これはレイヴにおける自由に気付いた世代の声です。ジョージアの仲間たち(borothers and sisters)、そしてこの作品に感動した方、全ての皆さんに。私たちが言っていたように(As We Were Saying)、私たちは共に踊ります。みんなの中のひとりとして。」と語っている。これは、今作がBassianiが2018年5月に武装警察から暴力的な強制捜査と関係者の逮捕を受けて、ジョージア議会前での抗議活動が起こった一連の事件との関連していること、Bassianiが受けた右翼団体などからの中傷にも対抗し続ける姿勢を示唆しているとも考えられるだろう(出典・リンク先『Resident Advisor』)。
『As We Were Saying』のティザー映像にも、デモ/抗議活動やトビリシで起こっている出来事を引用した写真が用いられている。
Héctor Oaksのデビューアルバム『As We Were Saying』の詳細は以下の通り。
Héctor Oaks
『As We Were Saying』
Release date: 2018/12/7
Label: Bassiani
Cat no.: BassLP01
Tracklist:
A1. Is Imminent
A2. Sounds Violent, Truth Always is
A3. Reign
B1. Forwarded State Of Evidence
B2. As We Were Saying
C1. Purpose-Method
C2. Afterall, She Had No Reason To Stay
C3. Horoom Reclusion
D1. Improved Motto
D2. Together We Stand
D3. From Here Onwards [Outro]