SurgeonがCoilの2003年4月の『ATP Festival』でのライヴ映像を自身のYoutubeチャンネルで公開
2019.6.7
UKを代表するテクノ〜電子音楽のプロデューサー/DJのSurgeonが、2003年4月に撮影したCoilのライヴ映像を自身のYouTubeチャンネルで公開した。
「古いDVテープの箱の中から発見されたこのヴィデオは、CoilのPeter ‘Sleazy’ Christophersonが、『ATP』での演奏中にステージの横から撮影することを許可してくれた時のものです。編集と同期はMika Hallbäck Vuorenpää(aka Rivet)がしました」- Surgeon (公式Twitterより)
Coilは、70年代とその前後に人気を博した伝説的デザイン&アート・グループの「Hipgnosis」に所属したデザイナーで、Throbbing GristleやPsychic TVの結成メンバーでもあるPeter ‘Sleazy’ Christophersonと、Psychic TVの初期メンバーであったJohn Balance aka Geoff Rushtonによる、インダストリアル〜エクスペリメンタルの先駆的ユニット。1984年に結成してEP『How to Destroy Angels』とアルバム『Scatology』を発表してから、John Balanceが自宅での転落事故で悲惨な死を遂げ、活動終了となる2004年11月までの20年間で11枚のアルバムと無数のEPを発表し、また2010年以降はPsychic TVやCoilのサポートメンバー/プロデューサーであったDanny Hydeによって、Coilの未発表楽曲やライヴ音源などが続々とリリースされていることもあって、インダストリアル〜エクスペリメンタル〜電子音楽のシーンだけでなく多くのアーティスト/ミュージシャンに多大な影響を与え続けている。
今回公開されたこの貴重な映像は、活動終了となる前年の2003年4月6日に、南イングランドのCamber Sandsで開催された『All Tomorrow’s Parties(※通称はATP Festivel。2016年に破産した今は亡き人気フェス)』でのライヴを撮影したもの。Peter ‘Sleazy’ ChristophersonとJohn Balanceに加えて、パフォーマンスメンバーには、過去にSpiritualizedのサポートミュージシャンも務めた2人、現在も〈Editions Mego〉からアルバムを発表するなど精力的に活動するThighpaulsandra aka Tim LewisとTom Edwardsが参加している。